大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道76

2008-06-26 19:04:26 | E,霧の狐道
 俺のアンパンマン自転車は、商店街の人通りを避けながら疾走する。
突然、大きな音が後ろで聞こえた。

“ ガッシャ~ン!”

振り返ると、金髪の原爆頭が通行人とぶつかって、ミニサイクルごと八百屋に突っ込んでいる。
散乱したリンゴやミカンが商店街をゴロゴロ転がっている。
 俺はチラチラと後ろの様子を窺った。
原爆頭と八百屋のオッチャンが掴み合いを始めた。
黒いカナトコ頭は、それを放っておいて追い駆けて来る。
俺は、前を向いて懸命に自転車を漕ぐ。

「 わっし、わっし、わっし!!」

後ろで、カナトコ頭の雄叫びが聞こえる。

「 にゃろぉぉぉぉぉ~!!」

 俺は、チラッと後ろを振り向いた。
口だけのカナトコ頭は、スピードも無くヨロヨロ走っている。

“ あいつの足では追い着けないだろな・・・。”

俺は少し安心した。
 でも、そのカナトコ頭の向こうに、原爆頭が八百屋のオッチャンを蹴っ飛ばして、今度は八百屋の運搬自転車に乗ろうとしているのが見える。

「 しぶといなぁ・・・・・。」




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