大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道68

2008-06-10 20:57:37 | E,霧の狐道
 アンパンマン自転車は、スーパーへの道を疾走する。
俺の足は、見えないくらいの高速回転でペダルを漕いだ。
疾風をあげて走って来る俺の自転車を見て、ネコが三匹、塀に張り付いて避けてくれた。

“ えらいこっちゃ!
 今日、お願いしておかないと、また、夜が来る。
 夜が来ると、みんな寝る。
 また、みんなにの夢に俺が登場するぞ。
 そして、また、ろくでもないことを仕出かすんだ。
 う~ん・・・・。
  あっ、待てよ。
 由紀ちゃんの風呂の件がある。
 夢より前に、由紀ちゃんの風呂に俺が乱入するかも知れないぞ・・・。
 こりゃ、大変だ!!
 何としてでも、今日中にお願いをしなければ・・・。
  それには、お揚げがいる。
 お揚げをキープしなければならないっ!!!”

 俺はますます自転車のスピードを上げた。
周りの風景が後ろに飛んで行く。
ママチャリのオバちゃんを三人追い越した。


 スーパーに到着した。
自転車置き場にズラッと自転車が並んでいる。
俺は自転車に乗ったまま隙間を探す。

“ おっ、ここがいい!”

 自転車置き場の奥の柱の横に隙間がある。
俺は、そこに自転車をスッターンと入れる。
そして、柱と自転車をチェーン鍵で連結する。
次は、スーパーの中に突入だ。



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