大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道205

2009-03-22 19:38:43 | E,霧の狐道
   お守り1

 午後4時ごろ、龍平が病室にやってきた。

「 おい、貴志、相談や。」
「 何だよ?」
「 今日、おまえのベッドで寝かせろよ。」
「 じゃ、俺は何処で寝るんだよ?」
「 だから、一緒に寝るんやがな。」
「 どうして?」
「 女の子と黒い影が見たいんや。」
「 俺は見たくない。
 龍平がここで寝て、俺はどっか他で寝させろよ。」
「 あのなァ~。
 一人やったら、怖いやん。
 二人で、見ようよ。」
「 そこのベッド空いてるよ。」
「 おまえ、なんちゅうこと言うねん。」
「 何が?」
「 わいは、知ってるんやで。
 このベッドが危ないこと。」
「 あ、そうか。
 残念!!」
「 おまえ、わいを殺す気か、アホ。」
「 アハハハ、言ってみただけ。
 俺もどうしたらいいのか分からないし、二人の方が心強いな。」
「 一回、見てから対策を考えよかと思とるんや。」
「 それにお揚げ婆さんも来そうだし・・・。」
「 なんや、それ?」
「 俺に逆恨みしてる婆さん。」
「 夜中に?」
「 そう。」
「 おまえ、友達多いんやな。」
「 まあな。」
「 とにかく、俺、来るで。」
「 うん、分かった。」




☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------