「 あ、先生、パソコンのウイルスはどうなりました?」
「 ああ、あれか。
最後まで行く前に駆除出来たみたいで、中ボスの辺りで突然プシュッと消えて
しまったよ。
ま、それほど凶悪なものでは無かったと言うことだろな。」
「 それは、良かったですね。」
「 ああ、やはりウイルス駆除ソフトモグモグ7は値段が高いだけあって素晴ら
しい。
ほら、お見舞いの果物!」
“ あら~~。
まだ、この人、パソコンの電源プラグがコンセントに入っていないことに気が
付いていないんだ・・・・。”
俺が呆れた顔をして見ているのをよそに、山下先生は果物カゴを空いている椅子に置いた。
クラスの男どもがそれを見て言った。
「 こんなに、たくさんの果物、おまえ一人で食えるか?」
「 無理だろ~~!!」
俺は連中に言った。
「 ああ、やるよ。
食べたいんだろ。
一人、一つだぜ。」
「 やった~!」
でも、山下先生はクラスの連中の方を向いて怖い顔をして言った。
「 こらっ、少しは遠慮しろ!」
不満そうな顔だが、仕方が無いと思ったのかみんな黙った。
☆HOMEページに戻る。
HOMEページ