大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道210

2009-04-01 19:14:53 | E,霧の狐道
俺は話をもとに戻して由紀ちゃんに言った。

「 それで、何?」
「 あ・・・・。」

由紀ちゃんは、ポケットをゴソゴソした。
そして、俺に言った。

「 あの、これ・・・。」

由紀ちゃんは、小さなお守りを差し出した。
 俺はお守りを受け取って見た。
赤地に金色の宝玉と稲穂の模様が入っている。
裏を返すと鍵を咥えた金色のキツネがチョコンと座っている絵がある。

“ このキツネ、どっかで見たことあるような・・・。”

お守りには紫の紐が輪になって、ぶら下げられるようになっている。
俺は由紀ちゃんに聞いた。

「 神社のお守り?」
「 そう、突然、うちの婆ちゃんから電話が掛かって来たの。
 貴ぴ~の婆ちゃんから、連絡でもあったのかしら?」
「 昨日、親が来たときは、連絡するとは言ってなかったけど・・・。」
「 それで、お見舞いに行くって言ったら、おまえが持っているお守りを持っ
 て行って渡せって言われたの。
 私の分のお守りは、後で郵送するからって・・・。」
「 ふ~ん・・・・。」




☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------