日々の恐怖 8月13日 その6 まとめ
最後に、まとめになります。
あの長屋にいた間、実は父がおかしくなって、家族はひどいDVに悩まされていました。
近所で鬼親父とあだ名がつくくらいです。
追い詰められた母もおかしくなり、家族はメチャメチャでした。
あの家に住んでいて良いことは何もなかったと思います。
でも、引っ越してその土地を離れるとともに、あれだけ狂った父が少しずつ穏やかになったんです。
今は当時が嘘みたいに、物腰の柔らかい人になりました。
不思議です。
当時住んでいたのは、東京の足立区です。
例のたけちゃんが落ちた生活用水路は江戸時代からあったそうで、後に区の史蹟に指定されました。
地域で氏子になってる氷川神社もあったし、大家さん一家専用の墓守寺もありました。
土地の名前には、江戸時代の農村の名残が残っています。
そういう古い土地だったから、因縁があってもおかしくはないのかもしれません。
正確に言うとお嬢さんメッタ刺し事件は、私達が引っ越してからの出来事です。
平成2年か3年頃だったと思います。
当時、長屋から徒歩10分くらいの場所に住んでいました。
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