goo blog サービス終了のお知らせ 

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 8月8日 その1 赤ん坊

2013-08-08 18:33:26 | B,日々の恐怖





    日々の恐怖 8月8日 その1 赤ん坊




 子供の頃、一時長屋に住んでたことがあった。
そこに引っ越して間もないある日、姉が遊びから帰るなりおかしなことを言い出した。

「 あのね、うちの下に赤ちゃんが埋まってるって○○ちゃんに言われたよ。」

母はその時、近所の新参者に対する意地悪かな、程度にしか考えなかったらしい。
 ところがそれから暫らくした朝、父が目覚めるなり、

「 この家の下には死体が埋まってるんじゃないか?」

と言い出した。
何でも、夜中に金縛りにあい、自分が寝ている三畳間の床下から赤ん坊の泣き声が聞こえた、と。
 驚いた母が姉の話をすると、建築業を営んでいた父はダイナミックな行動に出た。
何と、大家に無許可で畳を外して床板を剥がして調べた。
 ドラマなら、そこで死体が見つかるとこだけど、結果は何も出ず。
ただ、不審に思った母が後で近所に聞いて回ったところによると、私達家族の前は若い身重の女性が暮らしていたそうで、女性はその家で出産したらしい。
暫らくは赤ん坊の泣き声がしてたのにピタリと静かになって、やがて逃げるように引っ越してしまったと言うことだった。
 その後も父は、頻繁に、

「 夜中に赤ん坊の声が聞こえた。」

とぼやいてた。
もっとちゃんと探せば、もしかしたら死体は出てきたのかも知れないと今でも思う。

















童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しづめばこ 8月8日 P264

2013-08-08 18:33:02 | C,しづめばこ
しづめばこ 8月8日 P264 、大峰正楓の小説部屋で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。(FC2小説)

小説“しづめばこ”



童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------