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日々の恐怖 11月6日 正月は暇(4)

2016-11-06 22:00:00 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 11月6日 正月は暇(4)




 それから数時間経過しただろうか、ハッと目が覚めた。
しかし、身体が動かない。
またもや、グン、グン、と足下が凹む。

“ 絶対足踏みしてる・・・。”

と確信した。
 声にならない声で、

“ しつけーよコラ、なんなんだよテメーは!”

とシカトして寝た。
部屋が異様に寒かったのを覚えている。
 さらに数時間後、また目が覚めた。
今度はあり得ないくらい激しく足下が揺れていた。

“ さすがにヤバいか、コレ?”

と思った瞬間、知らない作業着のオッサンが、

「 ううううううう・・・。」

と地鳴りのような声を上げて、四つん這いでせり上がってきた。
 その声はどんどん大きくなり俺を覆い被さるような状態になり、俺の顔に近づいてきたときは、

「 う、う、う、お、お、お、お、あ、あ、あ、あ・・・・・。」

と言う大きな声になっていた。
 かなりビビったが、何度も眠りを邪魔された怒りの方が大きくて、

「 うるせーよ、クソッ!!!」

って感じで跳ね起きた。
 一瞬でオッサンは壁に消えた。
時計をみたら3:30過ぎだった。
 速攻フロントに電話をした。

「 帰るからタクシー呼んで下さい。」












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