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日々の恐怖 11月14日 ズル休み(2)

2016-11-14 18:20:11 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 11月14日 ズル休み(2)




 それで妹は、怖さの余り、

「 違います!」

と心の中で答え、そして何を思ったか次に、

「 向こうです」

と私の部屋の方向を目線で指した。
そうすると女はその方へ、ベランダ伝いにゆっくり歩いて行って見えなくなったとか。
 私は、

「 なんてこと、してくれるのよっ!」

と怒りました。
つまり、私の所に来たのは妹のせいだったわけです。
 その話を聞き、たしかに見せられた地図には路線が書いてあったと気付き、これは無関係ではあるまいな、といよいよ寒くなった。
 本当なら地図の場所に行けば何か進展したのかもしれないが、あいにくボヤけて見えなかったわけで、その後は何も出来なかった。
 腕が切れていたのだし、

“ ×印の所に腕があるのでは?”

とか、

「 娘さんですか?」

の言動から、

“ 父親の愛人では!?”

等と、家族で話した。
しかし、特に思い当たる節はなかったようで、結局それで終わってしまった。
今でも我が家では話題に出て来る話です。










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