大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 7月16日 認知症と幻覚(1)

2017-07-16 18:46:56 | B,日々の恐怖





  日々の恐怖 7月16日 認知症と幻覚(1)




 認知症によっては、本人にはハッキリとした幻覚が見えるらしい。
誰もいない部屋の隅を指差して、

「 子どもがいる。」
「 動物がいる。」
「 トイレに知らない女の顔がある。」
「 (何十年も前に亡くなった)親や友達がそこにいる。」

とか言い続けたりする。
それでも、全くの幻覚ではない場合もある。
 ある施設でセンサーとかまだ無い時代、認知症のお婆さんが、

「 夜になるとお雛様が来る。」

と毎日訴えるので、幻覚なのかどうか確かめようと、スタッフが夜勤の見回り時間以外に監視していた。
 すると見回りが終わって少し経った時刻に、別の部屋のお婆さんが起きだして、あちらこちらの部屋に行って、ベッドで寝ている別のお婆さんたちを覗き込んでいた。
派手な模様の毛布を羽織っていたから、お雛様みたいな衣装に見えたようだ。














童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------