日々の出来事 11月12日 ジョン万次郎
今日は、ジョン万次郎が亡くなった日です。(1898年11月12日)
ジョン万次郎は、14歳の時、船で漁に出ますが遭難し、鳥島に漂着します。
そこで、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に助けられて、アメリカに渡り知識や技術を身につけます。
帰国した後は、ペリーの来航等で必要になったアメリカの知識を持った人物として江戸幕府に召聘され、直参の旗本となりました。
この時、生れ故郷の地名から、“中浜”の姓を名乗り“中浜万次郎”となります。
そして、通訳として活躍すると同時に、語学を通じて幕末の動乱期には坂本龍馬などと交流を持ち、アメリカの民主主義を見てきた経験から来る世界観は、幕末に活躍する人々に大きな思想的影響を与えました。
また、中浜万次郎は、日本人として初めて鉄道や蒸気船に乗り、ネクタイを締めた人物です。
ジョン万次郎
☆今日の壺々話
アメリカのナイスな野郎たち
ある日本人がアメリカの大学で講義中、チョークを持って黒板に向かって数式を書いていました。
「 えっと、ここで因数分解して・・・・。
あらっ、チョークが無くなった。
困ったな、余分が無いぞ・・・。
そうだ、事務員さんに持ってきてもらおう!」
『 ギブ ミー ア チョーク!』
別室から、プロレスラーのような事務員が飛び出して来ます。
「 うぐぐぐぐぐっ!
こら~っ、どうして首を絞めるんだ、あほ~っ!」
「 ダッテ、私ノ首ヲ絞メッテッテ・・・・・。」
「 死ぬかと思った・・・・。」
「 ・・・?」
「 ホワイト チョ-ク!」
「 アハッ、オーケー!!」
『 Give me a chalk? 』・・・白墨を1つ下さい。
『 Give me a choke. 』・・・私の首を絞めてね。
chalkとchokeの発音は難しいのです。
日本流の英語の発音は、外人になかなか通じません。
“What time is it now ?”を、学校で習った通り言っても、なかなか通じないのです。
ジョン万次郎がメモに残したように“掘った芋いじるな”と言った方が通じます。
ジョン万次郎流の英語は、今でも健在です。
英会話教材
その一子
私の彼ったら最初にあった時から英会話の教材を薦めてくれたのo(^-^)o
これって出会った瞬間から「結婚しよう挙式は海外のチャペルでやりたいから英語もっと覚えていてねっ」って事だよね。
もぅ…彼ったらもうラブラブです。
今日お金50万振込みますよ(^0^)/
その二子
彼の夢が叶うように今日もバイト三昧
いい加減疲れてサボった日は家から追い出された
これって若いうちの苦労は買ってでもしろってことカナ?
惚れ直しちゃった(*^_^*)
その三子
ゥチのカレもィィ布団教えてくれたょ(*^-^*)
100マンもする高級品なんだぁ☆
カレも使ぅカラってゅってたから買っちゃった。。。
カレぅちのコト大切にしてくれててマダ一度もなぃケド
これからはそぉぃうコトもぁるってコトだょネ??(ノω///)キャッ
デモ今週になってカラ連絡取れなぃんだぁ↓↓
まぢチョー心配だょ。。。
ちょっくらスイーツ食べょ。。。
その四子
みんな愛されてるねッ!
あたしのダァも超優しいの!!
「お前んちの水ヤバいよ!!コレ使え」ッて…浄水器♪
35万したけど、健康の為だもんねッ(^m^*)
今日はダァの友達と3人で遊ぶ☆
なんかダァも使ッてる高級枕会社の社長らしい!!
イケメンだッたらどうしよ~!!
被害者予備軍子
皆がんばれ~
羨ましい話ばっかり★
あたしにもいつか皆みたいな彼ができるといいな~(*´∀`)
ロス
英語もできないのにみんなでロスに旅行に行って、オープンカフェみたいなところでブランチしようってことになったんだけど、あっちのメニューって写真ないのね。
何となく分かるけどよくわからないから、ウェイターを手招きで呼んで、隣で食べてた美味しそうなランチを指さして、次に四人それぞれを指しながら、
「ここぉ!」「ここぉ!」「ここぉ!」「ここぉ!」
とオーダーしたら、
「オーケイ!」
みたいに通じて、結構何とかなるもんだと思ったよ。
まあ、来たのはココア4つだったんだけどね。
山田
英語が得意な山田が中間テストで、myを使って文を書けという問いに解答した。
「Mypenisbig.」
数日後、答案が帰ってきた。
山田のこの文章の隣には赤ペンで、
1.単語間は一文字分のスペースをあけること。
2.be動詞がありません。
と美人の英語教師らしく綺麗な文字で書いてあった。
しかし、山田は「isってbe動詞じゃないの・・・?」と言っていた。
英語のテスト
英語のテストを受けた。
第一問:騎士にあって夜にないもの
第二問:私
第三問:陸にあってそしてにないもの
第四問: 学ぶにあって稼ぐにないもの
第五問:ヤードにあって急性呼吸器病にないもの
第六問:開けるにあってペンにないもの
問七問:あなた
私は悲鳴を上げた。
(解説)
鍵となるのは「英語のテスト」ということです。
ということは、第一問の「騎士にあって夜にないもの」の騎士と夜を英語にすると、
knightとnightになり、「k」が無いということになります。
第二問の「私」は、
「i」のみ。
第三問の「 陸にあってそしてにないもの」は、
landとandとなり、「l」が無い。
第四問の「 学ぶにあって稼ぐにないもの 」は、
learnとearnになり、「l」が無い。
第五問の「ヤードにあって急性呼吸器病にないもの 」は、
yardとARDとなり、「y」が無い。
第六問の「開けるにあってペンにないもの」は、
openとpenになり、「o」が無い。
第七問の「あなた」は、
youとなりますが、これは同じ発音の「u」に置き換えることができます。
そしてこれらを並べると、「kill you」になる。
ブラックな謎解きゲームでした。
そして、ありきたりなオチでした。
メリケン来日
夏休みに、姉の友人のメリケン一家が緊急来日してきやがった・・・。
姉は仕事でいられないのに・・・。
観光地など、近場にないし・・・。
英語なんて、姉以外話せないし・・・。
“ どーすりゃいいんだ!('A`)”
と悩んだあげく、近所の祭りに連れて行くしかないので、“どーせなら!”と5歳と8歳の娘さんに浴衣を買ってやろうと、
俺 「 おい!おまいら!ちょ 来い!( ´_ゝ`)」←日本語
姉妹「 ?(*´・д・)(・д・`*)?」
俺 「 いいから来いって!( ´_ゝ`)」
無理やり車に押し込む。
姉妹「 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)」
そして、無言のまま車発進。
車の中で終始不安そうだった姉妹も、浴衣売り場に着いたら笑顔、超笑顔。
後は店員さんにすべてまかせて、試着室から浴衣姿で出てきた姉妹。
俺の前でクルクル回ったり、ポーズとったりしてる。
安直な考えだと思ってたんだが、仲良くなることにどーやら成功のようだ。
浴衣着たメリケン姉妹を、家に連れて帰るため車に乗せる。
行きは「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)していた姉妹も、帰りは「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」とはしゃいでる。
家に着いたら、メリケン父母も大はしゃぎ。
奇声を発して写真撮ってる・・・。
俺「 |-`」.。oO(テ、テンション高すぎ・・・)。」
と思いつつも、喜んでくれた事にホッとする。
少し休ませてから縁日へ連れて行くことにして、俺もその間店を手伝うことに・・・(自宅兼商店の為)。
ところが、浴衣に大はしゃぎしすぎて疲れたのか、一家全員寝てやがる( ´_ゝ`)・・・。
もう少し寝かせておくかと放置してたら、
米父「 qあwせdrftgyまつーりlp!!」
米母「 くぁwせdrfygまつーりlp!!」
姉妹「 まつーり!!くぁwせdrfygふじこlp!!」
と、店で仕事してる俺の所まで聞こえてきた。
そして、物凄い勢いで俺の所に一家揃って来て、一斉に。
米一家「 (俺の名)!!qあwせdrftgyまつーりlp?!!(((( ;゚Д゚))))
米父「 うおぉぉ!!まつーりくぁwせdrまつーり!!!(ノД`)」←頭抱えながら
米妹「 。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァァン」
俺 「 なっ!なんだっ?!どーしたっっ!!?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)」
俺「 ( ´_ゝ`)起きたんなら、祭り行くぞ。」
一家「 (ノД`)!?」
俺 「 (#゚Д゚)だ〜か〜ら〜!ごーとぅまっつ〜り!」
一家「 (゚∀゚)!!!」←通じたらしい・・・。
一家「 キタ━━ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ━━!!」
ここまで楽しみにしてたとは・・・この一家・・・。
ちっぽけな縁日なのに・・・、一抹の不安を抱えつつ、縁日へ出かける事に。
後で姉に聞いたんだが、以前姉に、
「 日本じゃ遅刻したら1発で会社クビ!」
「 時間守れないヤツは嫌われる!」
とか吹き込まれてたからか、俺が怒って縁日に連れて行ってくれない+寝過ごして縁日が終わってしまったと思ったらしい・・・|д゚)。
車にメリケン一家を乗せ、縁日やってる神社近くの駐車場に到着。
そこから数分歩いて神社へ行く途中、同方向へ進む人、すれ違う人々。
その中に浴衣、若しくは甚平着た人を見かけると、それはもう、どんどんテンション上がってるのがわかってしまった・・・。
俺「 おいおい・・・、まだ上がんのかよ・・・。」
とか思ってたら、先の方に出店の姿が見えてきた。
米一家「 (俺の名)!!(*゚∀゚)=3」そして、家族を置き去りにして走って行く米父。
姉妹 「 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)」戸惑う姉妹、しかしすぐに父を追いかける。
米母 「 ゲラゲラm9(^Д^)」そんな家族を見て笑う米母。
俺 「 |´_ゝ`」.。oO(米父が1番テンパってたんかよ・・・。)
追いついて見れば・・・、
米父姉妹「 Σ(゚∀゚*≡*゚∀゚)くぁwせdrftgy!!」そして米母も合流。
米一家 「 (゚∀゚*≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡*゚∀゚)くぁwせdrftgyふじこlp;」
まだ入り口だってのに、見る物すべてが珍しいらしい・・・。
まずは、お参りしてからと思ったので、出店に突進する米父を押さえて境内へ。
俺がお賽銭、カランカラン、パン!パン!、とやって見せる。
米父「 ガランガランガラン(*゚∀゚)=3アヒャ ガラガラ!ガラガラ!ガラゴロガラガラ!」真似して姉妹も。
俺 「 ( ´_ゝ`)やりすぎだ!米父!」
米母もやりたそうだったが静止する。
なんとか、お参りを済ませてお待ち兼ねの出店へ。
何を食べさせても(゚∀゚*≡*゚∀゚)=3 。
ラムネの栓の空け方に(*゚∀゚*)=3ムハーな一家。
特に焼き鳥は「 Σ(゚∀゚*≡*゚∀゚)(俺の名)!!(俺の名)!!(俺の名)!!」
俺 「 ( ´_ゝ`)落ち着け・・・米父。それは焼き鳥だ。」
米父「 Σ(゚∀゚*≡*゚∀゚)(俺の名)!!やきてゅーり!!(俺の名)!!やきつ〜り!!」
俺 「 (#´_ゝ`)一緒に呼ぶな!」
俺 「 (#´_ゝ`)わかった・・・この家族で1番の子供はおまいだ!」
米父「 (*゚∀゚)=3アヒャヒャ やき〜〜!!ちゅり〜〜!!」
色々な初めての食べ物達で、お腹も膨れたろうし疲れたろうと思い、カキ氷を食わせながら休ませる。
てか、俺が休みたかっただけなんだが・・・。
米妹は、さすがに疲れたのかカキ氷を2~3口食べて(*゚∀゚*)となった後、( ゚д゚)ボーっと動きが止まるを繰り返してる。
それを心配そうに話しかける米父母姉。
そんな時に本来のホストたる俺姉より電話がかかってきた。
・取り合えず言葉が通じないので、諸々説明が出来ない。
・米姉妹は疲れて限界近し。俺も結構ヤバし。
と言う現状を訴えて米母と代わる。
米母と俺姉が楽しそうに話してる横で、米父がごちゃごちゃと話しに混ざろうとしてる。
米母、うざそうに米父から離れる。
それでも諦めない米父についに電話を渡す。
最初は(*゚∀゚)=3な感じで俺姉と話す米父。
しかし、すぐに、
米父「 (゚ロ゚;)ノー!!ノー!!!くぁwせdrf」
そして心配そうに俺に電話を渡す。
俺をじっと見てる。
俺姉「 いや、米姉妹も疲れてるんだから帰ってきなって言ったんだが・・・。
自分はまだ大丈夫だってさ・・・どーする?w」
俺 「 ( ´_ゝ`)・・・正直俺も帰りてぇ・・・。」
米父が俺を見てる。
米妹を抱きかかえた米母も見てる。
あと少しだけ付き合うことに・・・(負けた)。
眠る米妹を背に、突然Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)と慌ててる米父。
今度はなんだと思って見ると、どーやらデジカメのメモリーいっぱいで撮影不可になったらしい・・・。
500枚以上撮れるはずなのにもういっぱいって・・・。
縁日出発前の娘の浴衣姿に200枚近く使ってるし・・・撮りすぎだろ・・・。
そして、俺姉からお参りの意味を教えてもらった米一家と最後にお参りのやり直し。
最初の時とは違い、神妙な面持ちで米家族の健康と幸福だけでなく、俺一家の事もお願いする米父・・・(後で俺姉に聞いた)。
そして、おみやげに焼き鳥、米姉妹お気に入りのわた飴を買い帰宅。
帰宅中車の中では米一家全員寝てる。
一気に子供4人の親になった気分だ。
俺も疲れました・・・でも、楽しかった。
家に着き、米姉妹をすぐ寝かせてから、焼き鳥をつまみにビールで乾杯。
英語を話せる俺姉を通して、縁日がいかに楽しかったか訴える米父母。
時に立ち上がり、射的の真似をしては(*゚∀゚)=3。
焼きそばやお好み焼きなら、帰国してからも家庭で作れる事を知って(*゚∀゚*)ゼッタイツクルヨ-。
家庭用のカキ氷器が売ってる事伝えると、
米父「 (俺の名)!!いますぐ買いに行こう!(*゚∀゚)=3」
俺 「 こんな時間じゃ店やってねーよ( ´_ゝ`)」
米父「 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)」
俺姉「 なにビックリしてんだよw・・・こんな時間にお店やってるわけねーだろ( ´_ゝ`)」
米父「 コ、コンビニは?!日本のコンビニは何でも売ってるって聞いたゾ(#゚Д゚) ゴルァ!!」
米母「 そーだそーだ!(俺姉)がそう言ってたろーが!(#゚Д゚) 」
俺姉「 さすがに売ってるわけねぇだろwwwなんだこの夫婦は・・・( ´_ゝ`)」
俺 「 なに揉めてんだか知らんけど、明日買いに行くの?( ´_ゝ`)」
米父「 おおぅ!!さすが(俺の名)!明日は何時に店は開くんだ?!何時だ?!(゚∀゚*≡*゚∀゚)」
米母「 恥ずかしいなぁ。落ち着きなさいよ。明日になれば買えるんだから(`・ω・´)」
米父「 ああ!早く明日にならないかなぁ(´∀`)」
米母「 だねぇ(*´∀`*)」
俺姉「 米母・・・おまいも買う気まんまんだな( ´_ゝ`)」
俺 「 明日は仕事手伝うから、一緒に行けない。気をつけてな( ´_ゝ`)」
米父母「 (;゚Д゚)な、なんだって〜!?」
俺父「 途中抜けて良いから行ってこい( ´_ゝ`)」
俺 「 いらんこと言うな。俺姉通訳すんなよ( ´_ゝ`)」
俺姉「 もう遅ぇ。通訳しちまった( ´_ゝ`)」
米父母「 ☆-(ノ゚Д゚)ハ(゚Д゚ )ノイエーイ」
その後、米父がつぶれてお開きに。
その次の朝、しぼんでしまったおみやげのわた飴を(´・ω・`)ショボーンな顔で食べてる姉妹。
それを見た俺もちょっと(´・ω・`)しょぼーん。
カキ氷器は結局一緒に買いに行ったんだが・・・ちょと後悔。
滞在中の毎食後と15時頃に必ずカキ氷作る。
毎回違うカキ氷担当者が全員分作る。
米一家、カキ氷作りすぎ・・・。
俺一家は3~4シーズン分のカキ氷を食べるはめに・・・。
この米一家にカキ氷器は、与えてはいけない物だったらしい。
帰国後も毎日近所の人、米姉妹の友達、米父母の友達に作って食べさせたら、シロップ無くなりそうだから至急送れと俺姉にメールが・・・・・・・・・。
留学
俺が現在住んでいるアパートを見つけたのは、まだ隣町の友達の家のソファに生活してたときです。
近くの他のアパートに比べて安く、暖房とお湯使い放題で場所も学校に近くて好条件。
話を聞いた知り合いの日本人の女の子が、気に入ったら一緒にシェアするということで下見についてきました。
管理人に連絡を取り女の子と一緒に「空く予定」の二人部屋に案内してもらいました。
若い夫婦が暮らしてたそうですが、奥さんが子供を連れて逃げてしまったとのこと。
家賃を滞納してるので、近いうちに空にしてしまうそうです。
部屋に着き管理人が扉をノックするが返事はなし。
そこで管理人が合鍵で扉を開けると異臭が鼻につきました。
台所には洗ってない皿の山があり、応接間には食べかけのポップコーンと洗濯されてない服が放置されていて異臭の原因だと判明。
床のあちこちに服があります。
シャワーつきトイレには、シャンプーの容器が散らばり中身がはみ出してます。
部屋は大小2つあり、まずは大きいほうの部屋に案内されました。
中にはダブルベッドと2つのタンスがあって、ベッドの上にも服が散乱。
タンスはいくつかの引き出しが開けっ放しになっていて服がはみ出してます。
小さいの方の部屋の扉を開けると、明らかに違う異臭がしました。
部屋中に5センチから10センチぐらいの小さいぬいぐるみが散らばってました。
ざっと見ただけですが、おそらく150はあったと思います。
部屋の隅に大きめのゴミ箱があり、そこから黄ばんだ白いものがはみ出してました。
オムツです。
大量のオムツがゴミ箱にあふれ出すほど詰められてて、それらが悪臭を放ってました。
床にはベッドのマットレスが置いてあり、その上には汚れたシーツが敷いてありました。
俺は絨毯も張り替えるだろうし、大切なのは間取りとかだろうと考えてて、特に気にしてませんでしたが、女の子は完全に参ってしまって、別の場所を探すことに決めたそうです。
ルームメイトになってくれる人が居ないので、後日一人部屋を案内してもらいました。
3階にある部屋で訪れたときには、やっぱり住人は居ませんでした。
女性が一人暮らししてるらしく、大量の薬の容器が台所と洗面所にあった以外中は二人部屋と比べてかなり片付いてます。
ただし、ここでもやっぱり異臭がします。
違う点は臭いの元が見当たらず、部屋全体から臭ってるような感じだった。
それ以外に特に気にすることも無く、広い部屋に一人で住めるということで、管理人と契約して部屋が空くとほぼ同時に住み始めました。
そして、安い理由を思い知ることになりました。
トイレのレバーがおかしくなってて、きちんと上に戻さないと水があふれて洪水になる。
便器は黄ばんで恐ろしいほど汚い上、便座が割れてて即効で掃除して取り替える羽目に。
絨毯や壁はきちんと掃除してあったにもかかわらず臭いはありました。
下見の時には気がつかなかったけど、ベランダに糸くずの塊みたいなものがいくつかあって臭いはネコ臭だろうと納得しましたが、この臭いは今でも取れないまま。
他の住人は、老人と中年女性が多く女性達の旦那らしき男性は見当たりません。
老人達は親切なのですが、中年女性たちは非常に態度が悪い上、外を歩いてるとよく罵倒と彼女達の息子と思われる子供の泣き声が聞こえてきます。
日本語に直すと「このクソガキーさっさと出てけっ!」とか「ママ、もうやめてよ。痛いよ。」。
道路わきの部屋なのですが、ほぼ毎晩ネコの喧嘩や基地外や酔っ払いの叫び声とか怒鳴り声が聞こえる。
3階のベランダから駐車場を見つめ、車に乗り降りする俺をベランダの椅子に座ってじっと見つめる一人の男。
その男はがりがりのスキンヘッドで、メガネをかけていて主に夜中に近所を徘徊しているようだ。
そのうちベランダから「あsdfghjk」って感じで言葉を発するようになり、気味が悪いのでは俺はシカトし続けていた。
ある日、応接間でソファに座りながら勉強してるとコンコンとドアをノックする音が聞こえる。
ドアの覗き穴から見ると、あのスキンヘッドがドアの前にいるではないか!
“ なんだこいつは?
何が目的だ?”
とかいろいろ考えた結果、居留守を決め込むことにした。
ノックする音は5分ほど経ったら消えたが、そいつはそれから毎日ノックするようになった。
いつも居留守を決め込んでいたが、さすがに不気味なので知人達にそのことを話してみた。
アパートに移る前に住んでいた友達。
「 やべーぞ。
そいつコカイン中毒者じゃねえの?
侵入されたら包丁持って捕まえろ。
俺の親父は斧持って侵入者追っかけまわしたことあるぜwww」
こいつは当てにならない。
同じクラスの女の子。
「 きっとAids付きのホモよ。
ドアを開けなきゃ安全だと思うわ。」
この発言で、スキンヘッドに対する俺の恐怖は倍増。
別のアパートを見つけた日本人の女の子。
「 えーっマジ?ちょーヤバいじゃん。
私住まなくてよかった。(笑)」
何の解決にもならん。
それから1ヶ月ほど経った後、あまりにもウザいので俺はノックするスキンヘッドにドア越しで話す事にした。
俺:「誰?」
スキンヘッド:「○○○号室の住人だけど・・・。」
スキンヘッド:「砂糖余ってませんか?」
俺:「(゚Д゚)ハァ?んなもんねえよ。」
そうしてスキンヘッドは去っていったが、その後もノックは止まなかった。
そしてある夜、俺はアパートに入る前に建物のドアの前の灰皿にタバコを入れたのだが、そのときにドアから出てきたスキンヘッドと鉢合わせになってしまった。
灰皿からシケモクとなった俺のタバコをとり、火をつけてすい始めるスキンヘッド。
そして俺に向かって、「これからシケモク拾いに行くけど一緒に行かない?」と言い放った。
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
と思い、「いかねえよ。」と返すと、スキンヘッドはそのまま夜の町に歩いていった。
この一件でさらに不気味さが倍増したのであった。
1回エレベータで遭遇して名前を聞かれたので日立守護ノ守山中伊集院柿右衛門と早口で言ってまぎらわしたが、スキンヘッドはなぜか俺をトラビスとインプットして名指ししてくるようになる。
数週間後、ドアの前のノックとトラビスという呼び声がうざくなってきたので、また答えることにした。
俺:「誰だ。何のようだ。」
スキン:「○○○号室の住人です。お茶余ってませんか。」
俺:「ねえよ。消えろ。」
スキンヘッドは、これぐらいでは懲りないらしく、ノックは毎日のように続くが部屋に入れたくは無いのでノックには居留守で対応。
部屋の外で出くわした時に対処することに決めた。
帰宅中、郵便ポスト前でエレベーターから出てきたスキンヘッドに遭遇。
当然のように声かけてきた。
スキン:「トラビス、タバコくれ。」
俺:「てめえ、何様のつもりだ?」
スキン:「そんな僕はただフレンドリーに・・・。」
俺:「俺はお前の友達なんかじゃねえぞ。
てめえは、物乞いしてるだけだろうが、何がフレンドリーだ!」
俺:「次物乞いに来てみろ、てめえのメガネが目に刺さるまで殴り飛ばしてやるよ。失せろ!」
そして、俺は反応を確認せずにエレベーターに乗り込み部屋に戻った。
これ以降、スキンヘッドは部屋にこなくなり、引っ越してしまったらしくそのうち見かけなくなった。
ただ、彼は多くの住民の中の一人でしかない。
相変わらず中年女性の罵倒は聞こえてくるし、夜になると基地外が外で騒ぐ。
そして、そのスキンヘッドの部屋には、今、タトゥーだらけのバイカーが住み着いてる。
ある日、車の鍵穴がドライバー入れられたらしく少し歪んでいて、別の日、他の車のタイヤにナイフで穴があけられてて持ち主が困ってた。
パトカーが敷地内に来てたことも何回もある。
先日、例の日本人の女の子から聞いた話によると、俺の住んでいるアパートは低所得者と刑務所に入ってる夫が出てくるのを待つ妻が多く住み着いてて、ほぼスラム化してるとのこと。
以前から引越しを検討してるけど、中々好条件な場所が見つからないまま現在に至る。
何を言いたいかというと・・・、
幽霊アパートのほうがマシです。
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