大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 11月27日 アルフレッド・ノーベル

2018-11-27 08:17:59 | A,日々の出来事_






 日々の出来事 11月27日 アルフレッド・ノーベル






 今日は、アルフレッド・ノーベルがノーベル賞設立の趣旨となる遺言状を書き、ノーベル賞制定記念日となっています。(1865年11月27日)
アルフレッド・ノーベルはスウェーデンの化学者で、ダイナマイトの発明を手始めに油田開発で得た資産を運用し、莫大な遺産を残しました。(ノーベルは事業として武器製造もしており、死の商人とも言われていました。)
 その後、この遺産を人類に貢献した人に与えたいと言う遺言から、遺産の一部である168万ポンドを基金として、毎年その利子が、物理学・化学・生理学医学・文学・平和事業の5分野に貢献した人に贈られています。







  アルフレッド・ノーベル














☆今日の壺々話






         ノーベル数学賞




「 えっと、これらの分野のノーベル賞受賞者は、一斉に蛙跳びをピョンピュンしますっ
 と・・・。
 あ、書けた、書けた、ついに遺書が書けたぞ!
 よし、次は、結婚だ!
 そろそろ、秘書のベルタ・キンスキーちゃんがやって来る時間だぞ。
 あっ、来た、来た、やって来たぞォ!」
「 おはようございます、ノーベルさん。」
「 あの、突然ですが、結婚して下さい!」
「 あらっ、知らなかったんですかァ~。
 私、アーサー・フォン・ズットナーと婚約してるんですけど・・・・。」
「 ゲッ、あの数学者かァ~。
 くっそォ~~!!」
「 もう指輪もあるのよ、ホラッ!」
「 ああ、もう、分かった、分かった。
 急いで遺書を書き直さなきゃ!
 ノーベル賞の分野には、数学は永久に入れてやらないからな・・・。
  えっと、数学削除っと!
 ホント、数学者なんか大嫌いだ!
 ダイナマイトでブチ殺してやる、クソッ!!」

そして、アルフレッド・ノーベルは生涯独身で子供はいなかったということです。
















     H君の悩み





 KさんとMさんが、二人とも数学者のH君のことを好きになってしまいました。
2人はH君に告白しました。

Kさん「私はMさんの2倍、あなたのことを愛しています。」
Mさん「私はKさんの10倍もあなたのことが好きです!」

すると、H君はため息をついて、悲しそうに言いました。

H君「それじゃあ、二人とも、僕を少しも愛していないことになる。」














     数学者のプロポーズ




「 君と僕の間の2次方程式の判別式は負になるんだよ。」
「 どうして?」
「 なぜなら、そこには愛があるから。」
















数学ジョーク“黒い羊”



 ある国を数学者と物理学者と工学者が一緒に電車で旅行していた。
すると、窓から牧場が見え、そこには1匹の黒い毛の羊がいた。

工学者:この国の羊の毛は黒いんですね。
物理学者:いえ、この国には黒い毛の羊が少なくとも1匹いるということしかわかりません。
数学者:いえ、この国には身体の少なくとも片側の毛が黒い羊が少なくとも1匹いるということしかわかりません。


原文

◆Black Sheep◆

An engineer, a physicist, and a mathematician were on a train heading north, and had just crossed the border into Scotland.

* The engineer looked out of the window and said "Look! Scottish sheep are black!"

* The physicist said, "No, no. Some Scottish sheep are black."

* The mathematician looked irritated. "There is at least one field, containing at least one sheep, of which at least one side is black."



variants:

* The statistician : "It's not significant. We only know there's one black sheep"

* The computer scientist : "Oh, no! A special case!"




 変化型“黒い羊”


 ある国を詩人と古典物理学者と数学者と量子物理学者と哲学者と羊飼いと生物学者が、一緒に電車で旅行していた。
すると、窓から牧場が見え、そこには1匹の黒い毛の羊がいた。

・詩人
「 この国の羊の毛は黒いんですね。」

・古典物理学者
「 いえ、この国には黒い毛の羊が少なくとも1匹いるということしかわかりません。」

・数学者
「 いえ、この国には身体の少なくとも片側の毛が黒い羊が少なくとも1匹いる、ということしかわかりません。」

・量子物理学者
「 いえ、観測から時間 t の経過した現在、この国には身体の少なくとも片側の毛が黒い羊が少なくとも1匹いるという事象すら不確定です。」

・哲学者
「 いえ、記憶の中に存在するあの黒い羊が、本当に実在したものだったかどうかすら確かではありません。
確実なのは、“そう考える私がいる”ということだけです。」

・羊飼い
「 たぶんジャコブ( Jacob )種の子供じゃないかな。
古代種の血をひく希少羊で、白と茶のパッチワークのような毛に包まれているんだ。
子供は真っ黒だよ。」

・生物学者
「 じゃあ確認してくる。」

生物学者はそう言い残して車窓から飛び降りた。

















 ヨガファイヤー




 うちの研究所に、インド出身の超偉い学者さんが来られたんです。
その分野に関しては世界クラス。
私も研究内容を説明したんだけど、いつツッコミはいるか内心バックバク。
 “まぁ、でもいい経験だよね”と思いつつ、食堂で一緒に食事してたんだ。
で、うちのゼミの学生も寄ってきて、その学生の友達も寄ってきて、アメリカから来られたインド系の学者さんって説明したんだ。
 そしたら、そのうちの一人が、

「 すいません、ヨガファイヤーって言ってもらえませんか?」

“ お 前 は 何 を 言 っ て い る ん だ !!”

しかも、流暢に、

「 ヨガファイアー!!!」

と応えるプロフェッサー。

“ 本当、本当すいません。”

さらに“ヨガファイアーとは何ですか?”と聞き返す始末。

「 えっと・・・・。」

 正直に答える学生。
話を聞いて爆笑する教授。
携帯で動画見せて、音声まで再生してんじゃねぇ・・・・。
心臓止まるかと思った。
 結局、インド人は火を噴いたりテレポートはできるけど、人前では見せないという事実が明らかに。
今の所、僕は無事です。
気さくな人だったと信じたい。
















 スノードーム

   アレックス・シアラ―



 
 科学者である独身中年男性Yの職場には、同じく科学者である青年Aがいる。
優秀で研究熱心なAだが、人との関わり合いを避け、家族も恋人もいないようだった。
そんなAの机の上には、スノードームのような置物が一つ置いてある。
 Aがとても大事に扱っているそれが気になったYは、ある日Aが席を外した隙に、それを手に取り眺めてみる。
中にはごく平凡な街並みが広がっていた。
そこへAが戻り、勝手なことをするなと激怒。
 次の日出社すると、スノードームはAの机の上にねじで固定されていた。
YはAのあまりの神経質さに違和感を覚えるものの、触らぬ神に祟りなしと、なにも詮索はしない。

 しばらくして、Aが忽然と姿を消す。
意外にもAが自分宛に手紙を残していることに気がつくY。
そこにはAが語ることのなかった、これまでの人生が綴られていた。

 Aは幼い頃、画家である父と二人、貧しくはあるがそれなりに幸せな生活を送っていた。
父には、自由奔放で魅力的な、踊り子の恋人Pがいる。
Aもその恋人によく懐いていた。

 Aの近所には、天才発明家兼芸術家Bが住んでいた。
裕福であるが生まれつき非常に醜いBは、誰にも愛されることなく一人寂しく暮らし、時折個展を開いては自らの作品を公開している。
その個展を覗いたことがきっかけで、AとBは知り合うことになる。
自分の子を育てることを諦めていたBは、Aのことを非常に可愛がる。
AはBを少し苦手と感じながらも、その作品に魅了され、交流を続けていた。
 そんな中、父の恋人P、次いで父が謎の失踪を遂げる。
途方に暮れるAだが、Bの養子として迎えられ、新たな生活が始まった。
BはAが実の子であるかのように愛情を注ぎ、何不自由のない暮らしをさせる。
だがAはBに恩義を感じつつも、Bの望むようにBを「父さん」と呼ぶことはどうしてもできずにいた。

 月日が経ち立派に成長したAは、国内有数の大学への進学が決まる。
ずっと自分を支えてくれたBに対して愛情が芽生えていることを自覚し、初めてBを「父さん」と呼ぼうと決意するA。
だがその矢先に、Bは自宅で事故死をしてしまう。
階段を上る途中に転落したBの腕には、Aの年頃には合わない大量のおもちゃと、知らない名前に「Bおじさんより」と書かれたバースデーケーキが抱えられていた。
Bの死を悼みつつもそれらを不審に思うAは、ついにBの日記を発見し、その内容に衝撃を受ける。

 BはPに恋をしていた。
しかしどうしても振り向かないPと自分の醜さに失望し、無理やり自分のものにしてしまおうと考えるまでになった。
Bは自らの発明品を用いて、Pを顕微鏡を使わないと見えないくらいに小さくし、作品であるスノードームに閉じ込めてしまう。
 鍵の掛かった研究室にPの入ったドームを置き、時間を見つけては彼女を踊らせそれを眺めるB。
食事や生活用品を小さくしてはドームの天井に開けた扉から送り込み、廃棄物を取りだし、Pを飼うように生かしていた。
 しかしPは日に日に衰弱し、このままでは死んでしまうとBは焦り始める。
体を元の大きさに戻そうとするが、どうしてもそのための装置が作れない。
歪んではいるもののPに深い愛情を抱いていたBは、結局Aの父までも小さくし、Pと再会させる。
 理不尽な仕打ちに始めこそ憤慨する二人であったが、時間を掛けてその生活に慣れ、子を儲けるにいたる。
Pの腹が膨らみ始めたことに気がついたBは激しく嫉妬し、咄嗟にドームを割ろうとするが、Aの存在により思いとどまる。
やがて生まれる赤ん坊を見て、Bはその無垢な姿に感動する。

 生まれた子供は自分達の境遇を教えられず、また外の世界があまりにも大きいため認識もできず、生きるとはこういうことだと思ったまますくすくと成長する。
Bは純粋なその子を我が子のように想い、様々な服やおもちゃを与え可愛がる。
PやAの父に対する嫉妬や憎しみもいつしかなくなり、Bは三人を温かく見守るようになっていた。
 何も知らないAと、閉じ込められたままの三人。
自分にも家族ができたと幸せを感じるBだったが、それでも良心は痛み、とうとう事故で死ぬまで何年間も、三人を元に戻すため成果のでない研究を続けていた。
日記には、A達に対する愛情や罪悪感、そしてどうか許してほしいと願う気持ちがつらつらと書かれていた。

 真実を知り愕然とするA。
確かに芽生えていたBに対する愛情は消え、Bの願いとは裏腹にどうしようもない憎しみを抱く。
そのまま大学へ進学したAは、ひたすら勉学に励み、科学者となり、奪われた家族を取り戻すため研究に打ち込む。
だが一向に結果が得られないまま、ドームの中の父とPは年老いていく。

 Aの手紙は、こう締めくくられていた。
自分は失われた家族との時間を少しでも取り戻しにいく。
Yは優秀な科学者であるし、信用のおける人物だと思う。
どうか自分達を生かし、研究を引き継いでほしい、と。

 手紙を読み終えたYは、信じられない気持ちで卓上のスノードームを顕微鏡で覗きこむ。
そこには確かに、家族に囲まれ幸せそうに笑うAの姿があった。


















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2018-11-27 06:21:46 | _HOMEページ_







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