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11月17日(土)のつぶやき

2018-11-18 18:12:15 | _HOMEページ_






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日々の出来事 11月18日 ウィリアム・テル

2018-11-18 07:00:00 | A,日々の出来事_







 日々の出来事 11月18日 ウィリアム・テル







 今日は、ウィリアム・テルがリンゴに矢を当てた日です。(1307年11月18日)
14世紀初頭、ハプスブルク家はスイス中央部のウーリの支配を強めようとしていました。
そして派遣された代官ヘルマン・ゲスラーは、中央広場のポールに自分の帽子を掛け、これに対して、民衆は頭を下げてお辞儀をしなければならないとしました。
 しかし、ウィリアム・テルはこれに反抗し、頭を下げなかったので逮捕されます。
ゲスラーは、テルが弓の名手であることを知り、テルの息子の頭の上にあるリンゴを弓で射抜く事ができれば釈放すると約束しました。
そして、1307年11月18日、ウィリアム・テルは、リンゴに矢を当てます。
 そのとき、ウィリアム・テルは失敗していれば、ヘルマン・ゲスラーに矢を向けていたと言いました。
この言葉に怒ったヘルマン・ゲスラーは、ウィリアム・テルを逮捕しますが、結局、ヘルマン・ゲスラーの手を逃れたウィリアム・テルに射殺されます。
そして、この事件を切っ掛けとして、スイスの独立運動が動き出したと言う話です。
( でも、これは伝説で、実はテルもゲスラーも実在しておりません。)




  Dear ウィリアム・テル

「 突然ですか、メ~ル送りまァ~す!
 テルちゃん、一回、勝負しましょうネ!
 僕なんか、船の上でも当てちゃうもんねェ~!!」

 バイバイ ☆(^∀^)ノ~~!!

                 from 那須与一







  ウィリアム・テル
















☆今日の壺々話










りんご




 りんごの木の枝に1匹のイモ虫が住んでいました。
ある嵐の晩、枝が折れ、イモ虫はりんごに掴まったまま木の下の川に落ちてしまいました。

「 ぼくは、いずれ食べ物が無くなるか、干からびて死んでしまうんだろうな。」

そう思うと、イモ虫はとても悲しくなりました。

「 でも、あと1日だけ、とりあえず今日だけ生きてみよう。」

そう思ったイモ虫は、足元のりんごをかじり始めました。
りんごの船が転覆しないように気をつけて。

 とうとう、りんごも皮一枚を残すのみとなりました。
これ以上かじったら穴が開いて沈んでしまう。

「 これで、ぼくのできることはもう何もないな。」

そうつぶやいてイモ虫はじっと横になりました。


数日後、りんごの船から1匹の美しい蝶が飛び立ちました。















        リンゴ



 昔といっても、20年程前の話なんだが・・・・。

 あるリンゴ農家でリンゴが余り、捨てるのももったいないのでトラックに積んで売りに出た。
たまに街中でトラックを屋台みたいにして売っているやつだ。
 何県かをまたいで売り歩いた後、ある街に入った。
その街での売り上げはあまり良くなかった。
そして彼は、いつも通りトラックはそのままにして弁当を買いに離れた。
いつも通りトラックにリンゴをつんだまま。
いつも通り試食OKの看板をだしたまま。

 5分ほどしてトラックの方に戻ってくると人だかりができている。
なんだとおもって近づくとおばちゃんたちが、「試食や試食、試食用やからな!」と、自分の買い物袋にどんどんリンゴを入れていっている。
トラックの上に人が立って、大声で「一人2個や、2個までやで!」と叫んでいる。

 最初何が起こったか理解できなかったが、我に返って止めようとすると、「なんやおっさんジャマすんなや、2個までやで!」と言われる。
集団心理なのか、声を張り上げても聞いてもらえない。
 やむをえずトラックを少し動かそうとすると、「あぶない!」、「待てー!」、「ドロボー!」、とわけのわからない罵声を浴びる。
そのままゆっくり走ってなんとか振りほどいて後ろを見ると、リンゴをトラックに向けて投げながら何かを叫んでいる集団が見えた。

2度と大阪には行かないと祖父が言ってました。



















みかんとりんご




 みかんとりんごの例えは、自分みたいに「もの」に感情移入するタイプは混乱の元だったなぁ。

 「みかん3個とりんご6個」は、あくまで「みかん3個とりんご6個」で「9個」じゃない。
それとも、「あわせて」だから、みかんとりんごが合体して「みかんりんご」ができるのか?
「りんごみかん」ができたらどうするんだ?
 そもそも、みかんは3個しかないんだから、結婚できるりんごは3個しかないだろ?
あぶれたりんごはどうするんだ? 
りんご同士でくっつくのか? 
それだって1個あぶれるぞ。
 あぶれた1個が可哀想だよな。
オレだったら泣くわ。
そうだ。
みかん1個とりんご2個で組めばいいんだ。
そしたら、あぶれるヤツが出なくてすむぞ。
みんな仲良く、だ。
オレって頭イイ!

「 みかん3個とりんご6個、あわせて3個です。」
「 間違ってます。」

以後、算数が全然理解できなくなったw。


蜜柑と林檎を、酸素と水素に入れ替えたら正解w。


















バナナ使徒




 バナナ考えたヤツ天才じゃね?
よく言われることだけど、バナナ考えたヤツは天才すぎるというか。
 でも、だってまず皮がヤバイ。
外皮ヤバイ。
剥きやすい。
スイカやメロンはバナナ見習えっつー。

 そりゃみかんも剥きやすいよ?
でも薄皮ジャマ。
薄皮食うんか出すんかで人間を悩ますとこがダメダメ。
 その点、バナナは外皮オンリー。
しかも種もない。
種なし。
 種を出すアクションが不要。
ワンアクションで食べられる。
ワンアクションフード。

 食べるペースも調節できる。
大きい口なら一口で、小さい子ならそれなりに。
外皮はソフトクリームのコーンみたいに持ち手にもなっちゃう。
なんという食べやすさ。
なんという無駄のないインタフェイス。

 外皮のないイチゴなら、皮剥く必要ないじゃんとか言う。
ほら、きた。
 じゃあイチゴさん聞くけど、おまえ農薬からガードできんのかよ。
バナナの外皮は防毒、保湿、長期保存ばかりか、携帯性にもすぐれちゃってる。
直接、持って散歩に行ける。

 あと房。
バナナってば、ちょう房。
一本だけじゃなく、複数本を一括で扱える。
ワンハンドでキャリーできる。
すごい。
バナナすごい。

 丸くない。
坂道でコロコロ転がらない。
転がりリンゴによる交通事故が多発する現代社会において、バナナなら坂道の事故ゼロ。
落としても安心。
バナナは、安全をもパッケージング。

 ほんとにね。
ほんとバナナ考えたヤツ天才。
つーか、神?

……神?

 そうかもしんない。
バナナ作ったの神って比喩てきな褒め言葉じゃなく、文字通りバナナ作ったのは神。
そして、こんだけバナナが人間向けに作られてること考えると、神って意外と人間のこと気にかけてる。
人間のためにちょう尽くしてる。
バナナ作って尽くしてる。

 ハハハ、神のやろう、人間のごきげんとるためにわざわざバナナ作ってたなんてね。
あーみえて、結構カワイイとこあるんじゃん。



















     せんせぇ!バナナはおやつに入りますか?






「 はい、じゃあ遠足に関するお知らせはこれで全部だ。何か質問あるやついるかー。」
「 はーい、せんせぇー。」
「 どうした、土田。」
「 おやつは300円までですかあー?」
「 そうだぞ、だからちゃんと考えて買わないとダメだぞ。」
「 せんせぇ! バナナはおやつに入りますか?」
「 ははは、安心しろ、バナナはおやつに入らないぞ。」
「 先生。」
「 どうした。」
「 バナナ目当てで遠足に参加してもいいですか。」
「 先生初めて目にするモチベーションだぞそれ バナナ好きなのか?」
「 はい。」
「 じゃあ、何本でも持てるだけ持ってきていいぞ? なんてな、ははははは!」
「 軽トラは弁当箱として認められますか。」
「 お前何トン持ってくるつもりだ。そこまでバナナに情熱傾けても喜ぶのは東南アジアの人ぐらいだぞ、ほどほどにしとけ 他に質問ある奴いるかー。」


「 はい。」
「 ん、何だ?」
「 人はいつか土に還りますか。」
「 うん、難しい問題だな。
シンプルに答えるとイエスだけど、それでも精一杯生きるのが先生大事だと思うぞ。」
「 天に昇っていった魂は、幸せであると言えますか。」
「 うん、また難しい問題だな。
結果はどうあれ、幸せだと先生は思うぞ。」
「 うんこ行ってきていいですか。」
「 哲学のすぐあとにうんこを持ってくるって、凄い気圧差だぞ。
先生高山病になっちゃうかと思ったぞ。」
「 バナナはうんこに入りますか。」
「 いいから早く行ってこい。
そしてお前なりの答えを見つけろ。 
さ、他に質問あるヤツいるかー?」
「 せんせぇーおやつの300円には、しょーひぜい入りますかぁ?」
「 お、いい質問だな。安心しろ、消費税は入らないぞ?」
「 手数料は300円に含まれますか。」
「 あんまりATMに無理言うのは良くないと思うな先生。
お母さんにもらいなさい、ね?」
「 10%複利だと遠足が終わる頃にはいくらになってますか。」
「 悪かった。無理するな。
無理しなくていい。
先生が貸してやるから無理するな。」
「 300円に振り回される人生は滑稽ですか。」
「 そんなことはない、そんなことはないぞ! 大丈夫だ全然大丈夫だから。」
「 300円以下の人生でも、魂は天に・・・。」
「 還る還る、還るとも。お前はきっと幸せになれるとも。」
「 先生。」
「 どうした。」
「 うんこ流してきていいですか。」
「 何で放置して帰ってきたんだお前は、流して来い、行ってこい早く。」
「 先生。」
「 何だ。」
「 僕は寝るとき裸です。」
「 うんこ流して来い早く。」


















バナナパウンドケーキもどきを作った(読者参加型)






バナナの見切り品を買ったのでバナナパウンドケーキもどきを作った。
生地を途中でわけてココアで色づけしたものとマーブルにした。
ラムとバニラオイルでかおりづけした。
なかなかよいできかと



思いきや



実は



そうでもなかった。



ちょw・・・・・・・・・。
バナナをいれすぎたのかやきあがりがよくわからず火をいれすぎたみたい。
でも焦げはなかった。
よかった。
まあまあ美味しい。
ナッツいれたくなった。
でもバナナにチョコレートにナッツではなぁ。



さすがに



ミックス粉で作ったものは



安っぽい味なので



まず子供に食べさせて



丸々と太った子供を



夫と共に



食べた。



そうしたら夫が



口から大きな卵を産んだ。



川上から流してみたら



目覚まし時計が



鳴ったところで



目が覚めた。



良かった。



ではさっそく、
バナナの見切り品を買ってきて、バナナパウンドケーキもどきを作ろう。
生地を途中で分けて、半分はココアで色づけし、マーブルにしよう。
ラムとバニラオイルで香りづけしよう。
ナッツもいれたいな。



と思いきや



玉子を切らしてたので夫の産んだ卵を



レンジに入れてみたら



就職できました。



おめでとう。



















バナナの絵




 小学生の頃の話。
俺はさっちゃんの怖い話を本気で信じていた。
 その話って言うのが、さっちゃんの歌を全部聴いてしまうと夜、さっちゃんの幽霊が足をもらいに鎌を持ってやって来る、というもの。
これを防ぐには枕元にバナナの絵を毎晩置いて寝なければいけない。
今考えるとバカらしいが、本気で信じていた。

 俺はその話を六月の始めに友達から聞き、その日の晩から枕元にバナナの絵を置いて寝ていた。
最初の方は怖かったのだか、日を重ねる内に枕元にバナナの絵を置いて寝るという事が当たり前になっていき、怖くはなくなっていた。

 そうこうしているうちに七月下旬になった。
夏休みに入る前に先生が図書室で一人三冊本を借りましょう、と言うのでクラス全員で借りに行った。
こうして夏休みが始まった。
もちろん、バナナの絵の習慣は続いている。

 夏休み終盤。
十一時も過ぎたので寝ようと思いベッドに入り枕元を確認した。
絵がない。
ベッドの下も確認した。
ない。
俺は家中を探し回ったが見つからなかった。
やばい、さっちゃんが来る。
あまりにも怖かったのでその日は母の布団で一緒に寝た。
 朝になりホッとした。
なんだ、さっちゃんの話はウソだったんだ。
母にも笑われた。
その日から枕元には何も置かずに寝た。

 夏休みが終り、始業式の日。
あの話を教えてきた友達に、さっちゃんは来なかったと話した。
当たり前じゃん、来る訳ないじゃん。
友達がそう言ったので、こんな噂話を本気にしていた自分がバカに思えてきた。
 始業式が終り、ホームルーム。
先生が、夏休み前に借りた本を返しに図書室に行きましょう、と言った。
クラス全員で図書室に行き本を返す。
余った時間は読書をしなさいと先生が言った。
 俺が読みたい本は棚の高い位置にあり届かなかったので先生に頼んで取ってもらった。
先生が棚から本を取ると、その棚から一枚の紙切れが落ちてきた。
それが、あのバナナの絵だった。


















バナナ





 私の父は、結構怪しいものに憑かれやすく、何回も神社にお祓いに行ったことがあります。
私が小学生の頃から、よく連れて帰ってきては母が、

「 いい加減にしてよ~。」

と呆れてたのは覚えています。

 父は私が小学生の時、トラックの運転手で北海道から青森、秋田と走り回っていてよく家を空けていました。(北海道出身です)
 確か私が小学4年の時に、道北に荷物を運びに行き、3日後に帰ってきました。
そしていきなりバナナを見せられたのを覚えています。
その時に父から聞いた話をします。
 父は道北のある港に荷物を運びに行く途中道に迷ったそうです。
時刻は深夜2時を過ぎ、田舎なので街灯もなくただ一本道を走りつづけてました。

“ ○○町に行きたいのに家さえ見えてこない。”

内心焦りを感じていました。
 すると前方に誰かが歩いていたそうです

「 こんな時間に人なんているもんだな、まぁ助かった。」

父はスピードを緩め徐々にその人に近づきました。
その人の後ろ姿は、長袖にスカート、髪が肩ぐらいある女性でした。
 しかし近づくうちに、いつものやばい感じがしたそうです。

「 こんな真夜中に、普通歩いてるか・・・・?」

疑問に思いましたが、早朝までには港に行かなければならないので、道を尋ねることにしたそうです。

「 すみませーん。」

少々小さめな声で言ったそうです。
 その女性はピタッと歩くのを止め、父のトラックに近づいてきました。
トラックって結構高い位置に運転席あります。
だから、ドアから降りようと思ったらしいんですけど、その女性がドアに手をかけひょこっと顔をだしたんです。
 かなりそれにはびびったそうなんですが、思ったより女性の顔が人間だったんで大丈夫かなと思い、すぐに窓を開けて

「 あの~、○○町まで行きたいんですけど・・・・。」

すると女性は目を見開きにこりと笑って

「 そうですか~、そうですか!
もう真っ直ぐいけば交差点見えるんで曲がってすぐですよ!!」

夜中2時過ぎで眠気さえでていた父は、そのテンションの高さに圧倒されたそうです。
 しかし、女性が一人では危ないと考えて、

「 あのこんな遅い時間に一人で危ないですよ、送りましょうか?」

と言った瞬間、

「 バナナ食べます?」

なんかいきなり声のテンションが下がったらしいのです。
 その女性はトラックにかけてた手を降ろしました。
焦った父は窓から覗きこもうとすると、ぴょーんとバナナが投げ込まれたそうです。

「 なんか変な人だな~、どっからバナナだしたんだよ?」

と思いながら、お礼をと窓から顔を出しました。

「 あれっ?」

女性はすでにいませんでした。
投げ込まれてから何秒も経っていません。
 すぐにトラックから降りて見回したそうですが、先程言ったように街灯もなく田んぼしかない一本道。
誰一人いませんでした。
 怖くなり、すぐにトラックに乗り込んで走りだし、女性の言った道を進むとちゃんと町が出てきたそうです。
あれが人間だったのか幽霊だったのかわからないといいます。
ただ父が見せてくれたバナナは、その時の証拠だと言っていました。


















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