日々の出来事 12月20日 シーラカンス君
今日は、シーラカンスの日です。(12月20日)
1952年12月20日、アフリカのマダガスカル島沖で、7500万年前に絶滅したとされていたシーラカンスが捕獲され、学術調査が行われました。
シーラカンスは、深度150~700mに生息する体長約1.5mの深海魚です。
シーラカンスが地球上に出現したのは、4億年ほど前のデボン紀です。
このデボン紀の頃の化石は残っていますが、白亜紀以降の地層からは発見されなかったので、恐竜とともに絶滅した古代魚と考えられていました。
でも、深海で密かに生きていたのが見付かってしまったのす。
シーラカンスは二種類おり、体形は同じですが色が違います。
“シーラカンス”が濃い灰色、“インドネシアシーラカンス”は茶色です。
特徴としては、足のような特異なヒレを持ち、ヒレの数が普通の魚より多い8枚であることです。
また、体内の浮き袋は未発達で、中には空気の代わりに脂肪が入っています。
でも、頭を真下にして逆立ちしたり、真後ろに泳いだりできる器用な魚です。
そして、遺伝的にはカエルに近いと言われています。
シーラカンス君
↓
☆今日の壺々話
シーラカンス君
「 いや~、見付かっちゃうとは思わなかったなァ~。
もう、4億年も隠れていたのに、参っちゃったなァ。
カクレンボなら、完璧、勝ちなんだけどなァ。
まあ、見付かっちゃったから仕方ないか・・・。
じゃ、折角だから、ム~ンウォ~クじゃ無くて、ム~ンスイミング見せちゃ
おうかなァ!
ホラ、スイ、スイ、スイ、・・・・・・。
スゴイだろ!
バックしちゃうんだぜぇ、イェイ!
それに、あらよっと!
逆立ちだぜェ~~~!
アハハハハハハ!
参ったかァ!
え、今、何処に住んでるのかってェか。
南アフリカのコモロ諸島の海底の一戸建てだよ。
もう、3億年前にローンの返済、終わってるんだぜ。
え、そこだけかって・・・。
親戚が、インドネシアのスラウェシ島周辺の高級マンションに住んでるけど・・。
え、二箇所かって聞くのかァ~。
弱ったなァ~、どうしようかなァ~。
教えちゃおうかな・・・・。
秘密なんだけどな・・・・。
まあ、いいか。
ここだけの話だぜ。
ホントは、もう一箇所あるんだよ。
秘密だけど、教えてやるよ。
それはな、“どうぶつの森”なんだ。
“どうぶつの森”の海の中に住んでいるんだよ。
でも、いつも居るとは限らないんだ。
雨や雪の日にしか出て来ないんだぜ!
釣ろうなんて思っても、そう簡単に釣れないからね。
これ、秘密だから言っちゃダメだよ。
じゃ、昼寝の時間だから、もう帰って寝るわ。
よ~し、クロ~ルで帰るぞォ。
じゃ~な!」
“ バシャ、バシャ、バシャ、・・・・。”
最近の研究結果
シーラカンスの寿命は100年以上、しかも見た目は全く変わらない老化しない。
シーラカンスは種として見た場合に世界最古の魚類の1つだが、個体レベルで見ても長生きであるらしい。この原始の魚は100歳かそれ以上まで生きられるとする最新の研究が発表された。
1938年にアフリカ沖で1匹のシーラカンスが発見されるまで、専門家の間ではこの魚は、他の有史以前のさまざまな魚類と同様に、6500万年前に絶滅したものと考えられていた。
ひとたび再発見された後は、インド洋西部と太平洋西部の一部の海域で、まとまった数のシーラカンスが確認された。この2つの海域の個体群に相互の関係があるかどうかは謎とされてきた。
「この魚の捕獲は続けられたが、生息数がどのくらいかとか、もしかしたらこれらの種は別の海域から流れ着いたものではないかとかいった、個体群全体に関することは何も分からなかった」と、今回の研究を率いたハンス・フリッケ氏は言う。フリッケ氏は動物行動学の専門家で、以前はドイツのブレーメンにあるマックス・プランク研究所に所属していた。
信頼に足るデータがなかったために、フリッケ氏らのチームは21年にもわたる調査を始めることになった。調査対象は、セーシェルとマダガスカルに挟まれた島国コモロの近海で発見されたシーラカンスの個体群だ。
シーラカンスは水深約160〜200メートルのところに生息するため、ダイバーによる観察という選択肢はなかった。そこでチームは、潜水艇を使って写真と動画を撮影し、この魚を研究した。シーラカンスの体側には個体ごとに特有の白い斑点があるので、数百回にも及ぶ潜水艇調査の中でチームは140匹以上の個体を識別できた。
ところが300〜400匹の個体群の中で、未成熟の個体は1匹も見つからなかった。加えて、この魚がどのようにして生まれるかもほとんどわからなかったとフリッケ氏は話す。
「1匹の妊娠したメスにピンガー(追跡装置の一種)を付けて、この個体がさらに深くへ降下していくのを追跡した。それで、母親は出産のために非常に深くまで行くのではないかと考えている」とフリッケ氏は推察する。
長寿の秘訣
長寿の秘訣は、とにかく動かないこと。
シーラカンスはほぼ深海に生息してて、天敵が少なくのんびり生きてる。
長寿命なオウムも、エサ食うとき以外は木に泊ってじっとしてる。
カメなんかもう、完全にやる気ないだろと思うレベル。
つまり、これからより長寿なヒキニートが大量に出てくるということです。
魚相談室
今、水草の陰から出てみたら、飼い主が部屋の隅にうずくまってじっとしてました。
これは病気でしょうか?
そうじゃね?
生活環境などくわしく。
生活環境は、四畳半アパート一人暮らし、
彼女いないので餌はカップメンかほか弁がほとんどです。
でも最近は、金ねー!とか言って食わない日もありました。
油汗たらしてうなってます。
お腹痛いみたい。どうしたらいいですか?(><)
貧乏アクアリストか!W
換水の時、まちがって水でも飲んだんじゃない?
さっき、自分が食わなくてずっと放置されてたパックde赤虫を、
これ食えねーかなーとか言って食ってました。
それだ!
たぶん古くなったパックde赤虫で腹こわしたんだな。
魚が食わねーもん食うなW。
大丈夫かな??
なにかした方がいいですか?
放置汁。
人間は丈夫だから、それくらいじゃ死なない。
ワガママ言ってパックde赤虫を食べなかった自分のせいですかね?
これからは何でも食べるようにします。
ありがとうございました。
魚のエサ食うほうもどうかと思うがW、
貧乏なヤシが買ってきてくれたエサだから、
うまくなくても食うのも、飼い主想いかもな。
まあ、ガンガレ。
几帳面
おまいらおはよう。
昨日ノドの奥に刺さった魚の骨がとれない・・・。
どうすればいい?
小さめのオニギリ噛まずに飲み込め。
とれた~!ありがとう!
しかし、咬まずに飲み込んだため海苔がノドにはりついて取るのに苦労した。
なんでわざわざ海苔巻いてんだよw。
ショップ
熱帯魚好きでずっと飼ってるんだけど、ショップに集まって話してると、「自分で魚飼ってるのに寿司とか刺身とか好きなヤツって変」って言うヤツがたまにいる。
そりゃ自分の飼ってる魚を掬ってさばいて食うのなら別の意味で変わり者だろうけどさ。
野鳥愛好家だって焼き鳥は食うだろうよ。
カルガモの親子を見て可愛いって言うヤツだって鴨南蛮は食うだろうし、志村動物園に出てくるニホンザルの子供を見て可愛いって言うヤツだって、ザル蕎麦は食うだろう。
そ、そうくるか・・・・・。
Σ
用水路で魚取ったんだけど、めだかっぽいけどめだかじゃない。
尾ヒレがΣ←こんな形。
これ何だろ?
「シグマ」です。
ありがとうございます!
めだかは飼ってるんですがシグマも飼育可能ですか?
シー・ハンター
これは父が、自分が出会った最初で最後の魚の話です。
「 ようけ魚見てきたけど、いろんな海にはもっと凄いのがおるだらぁなあ。
多分まだ100分の1も見てないけん。」
と、苦虫を噛み潰したような顔をする父から聞きました。
ある年のお盆も過ぎた頃、父と父の友人はイカ釣りに出かけました。
この頃は、同じ時刻にイカ釣りに毎日行きます。
だいたい夕暮れ前に出て、10時前後に戻って来る日々でした。
その日、父はいつもより早く帰ってきました。
どれ位釣れたのかと見てみると、なんとゼロです。
大漁の時は、他の同じ規模の船の倍、他の船が水揚げがナシでも、何かしらの成果で帰ってくる、地元でその道の人の中では有名な父です。
はっきり言ってあり得ません。
私は何かがあったのだと思いました。
すると父は、コップに冷や酒を注ぎながら語りだしたのです。
その日はとても良い凪ぎで、外海にでてもあまり波も無かったそうです。
イカ釣りは、仕掛けと明かりが命だといいます。
船の照明をこうこうと焚き、その光に海中の虫や小魚が集まり、それらにイカが集まる。
そしていつものように明かりを焚き、いつものようにいろんな物が集まって来たので、頃合をみて仕掛けを下ろしました。
その時、友人が何かを発見して父を呼んだそうです。
まだ何メートルか下にいるそれを、父と友人は暫く眺めていました。
それは暫く時間をかけて、ふわ~っと海面近くまで上がってきて、やっとその姿らしき物がハッキリしてきました。
カワハギという魚を御存知でしょうか?
なかなかユニークで顔はかなりマヌケです。
そしてこの魚は釣り上げると分かるんですが、「ブィ、ブィ」というような鳴き声を発します。
それは、そのカワハギを真横にしたような姿で、目もおかしな位置に付いているのが見てとれます。
つまり、ヒラメやカレイのような位置ではなく、ちゃんと両サイドに付いている状態です。
そして、それ等は四匹で、一匹を先頭に綺麗なひし形の群を成していました。
一匹の全長は40cm位でしょうか。
“ 見たことないなぁ。気持ちわりぃ。”
と思いながらも、父は自分の興味を抑えきれず、タモを持ち出しその中の一匹をすくいあげました。
それはあっさり引き上げられ、船の上に放り出すと、
「 ギギギィィィ!!」
と、今までに聞いたことも無い声で鳴いていたと言います。
それもかなりデカイ、もう絶叫といっていい程の声だったそうです。
父はその魚をジィーーーっと見てみました。
それには瞼も付いていました。
二・三度瞬きらしきものをしたかと思うと、父はおもいっきりニラまれたそうです。
その時父は何故か直感で、“もう一匹おる”と思ったそうです。
その瞬間、船が凄い横波をくらい、ほぼ真横に90°近く一回傾きました。
父は“これはヤバいもんだ!”と感じ、急いでそれを海に放ちました。
凄い横波は、一度でおさまっていました。
父は一息つき、船の周りの様子を調べ始めました。
どうもおかしいのです。
さっきの魚はおろか、先ほどまでいた虫やら小魚すら一匹もいません。
そして海が不自然に暗いのです。
父は悟りました。
今、船の下には、船より大きな何かがいる。
海でパニクると、大変な事になるのを知っている父は、まだ何も気付いていない友人にそれを悟られぬよう、船の中央近くに呼び、
「 変なもんみたけん、ちょっと酒でも飲むか。」
と、しばしの酒盛りを始めたそうです。
そしてしばらくすると、また虫や小魚が集まり始めたのがわかり、その後しばらく釣りをしたもののアタリもなく、父と友人は早めに帰ったとのことでした。
「 まぁ、あんなもんもおるわな。」
と、父は酒を片手に笑っていました。
そんな父の夢は、この歳で口にする言葉じゃないんですがシー・ハンターです。
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