日々の恐怖 1月4日 電話(1)
大昔住んでたアパートでの体験です。
30歳の上限で社宅を出て行くことになり、東大阪に2DKの部屋を借りた。
住み始めて1ヶ月後、飲み会で終電落とした先輩を泊めることになった。
寝入ってしばらくして、
「 うわっ!」
と顔色を変えている先輩に、
「 どうしたんです?」
って聞くと、
「 ・・・もう、いいよ。
俺、タクシーで帰る。」
って、何にも具体的なこと言わずにさっさと帰ってしまった。
翌日、無理に聞いてみると、足つかまれて、体に沿って上ってきそうだった。
俺には霊感ないので、
“ 危害が無ければ、まあいいか・・・・。”
と、ほっといてた。
後日、風呂の掃除をしていると、排水口から女性用のネックレスが出てきた。
ただの忘れモノとは思ったが、気になったので、毎日水を供えて供養代わりにしてみた。
その持ち主が、先輩を掴んだ人と関係があったのかどうかは、今も分からない。
ただ、そのあと少し気になることがあった。
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