大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語220

2007-10-17 17:16:18 | _2-19 港への道
「 疑い深いヤツでござるな。」
「 よし、それじゃ、そのCM風景を見せてやろう!」

お頭ブラックは、バイクに残した子分たちを呼びました。

「 お~い、お前たち!
 ちょっと、こっちに来~~い!!」



 一方、リヤカーに残った子分たちは、お頭ブラックとベンケーに白い人影を任せて、たまちゃんの話の続きを興味深く、じっと聞いていました。
たまちゃんの話は、お頭ブラックとベンケーがシミコと色々な遣り取りをしている間も、絶え間無くどんどん進んでいたのです。

「 それでね。
 病室でタヌキ寝入りをしている私に、薄気味の悪い看護婦さんが屈みこんで、掠
 れた小さい声で言ったんですよ。

 『 起きてるね・・。』
 『 うわ~っ!』

  私は、看護婦さんの立っている方と反対側に転がって、ベッドから落ちました。
 腕と腰を床で打ち付け痛かったのですが、そんなの気にしていられません。

 “ ここから、逃げなきゃ。”




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