俺は天井を眺めながら二つの音をしばらく聞いていた。
「 音、大きいよな・・・。」
俺は眼を閉じた。
静かな病室に二つの音が響く。
そして、その二つの音は微妙にずれて俺の頭に響いて来る。
「 ん・・・・。」
と、そのとき、二つの音の隙間に別の音が小さくしているのが聞こえた。
“ てんてんてん・・・・・・。”
俺は耳を澄ませた。
「 別の音が、何処かからしているぞ・・・。」
二つの音の向こうに微かに別の音がする。
「 遠いな。
通路の奥からかな・・・・・?」
音は、通路の方から響いて来る。
“ てんてんてん・・・・・・。”
「 何の音だろう?」
“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん・・・・・。”
「 また、聞こえた。
鞠・・・・、かな・・・・?」
音は、少しずつ通路を移動している。
「 そうだ、鞠だ。
鞠をつく音だ。」
誰かが、鞠を通路でついている。
リノリウムの床に鞠が弾んで、音が通路に反響して響いているのだ。
「 でも、誰だろう?」
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「 音、大きいよな・・・。」
俺は眼を閉じた。
静かな病室に二つの音が響く。
そして、その二つの音は微妙にずれて俺の頭に響いて来る。
「 ん・・・・。」
と、そのとき、二つの音の隙間に別の音が小さくしているのが聞こえた。
“ てんてんてん・・・・・・。”
俺は耳を澄ませた。
「 別の音が、何処かからしているぞ・・・。」
二つの音の向こうに微かに別の音がする。
「 遠いな。
通路の奥からかな・・・・・?」
音は、通路の方から響いて来る。
“ てんてんてん・・・・・・。”
「 何の音だろう?」
“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん・・・・・。”
「 また、聞こえた。
鞠・・・・、かな・・・・?」
音は、少しずつ通路を移動している。
「 そうだ、鞠だ。
鞠をつく音だ。」
誰かが、鞠を通路でついている。
リノリウムの床に鞠が弾んで、音が通路に反響して響いているのだ。
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