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日々の恐怖 12月22日 エレベーター(3)

2019-12-22 19:19:22 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 12月22日 エレベーター(3)




 その時に、押していないエレベーターのランプが4階・・、5階・・、と登ってきた。

“ あれ・・、警備員さんが事務所の施錠にくるのかな・・・?”

と思い待っていると、

“ スーッ・・・・。”

とエレベーターの扉が開いた。
 ところが、中には誰も乗っていない。
その時にやっと聞かされたエレベーター事故の事を思い出して、怖くなり震えた。
 怖くてエレベーターの中に入る事が出来ない。

“ どうしよう・・、どうしよう・・・。”

と、エレベーターの開ボタンを押したまま悩んでいた。
 エレベーターとは少し離れた場所に階段があるのだが、物凄く急な階段で明かりが一切ないので、そちらを使うのは危険という意味で怖かった。
 怖くて怖くて仕方無かったのだが、23時15分の約束の事もあるので、恐る恐るエレベーターに乗り込み1階へと向かった。
 1階の警備員室では警備員さんがのんびりとくつろいでおり、やはり警備員さんは関係なさそうだ。

「 まだ誰かいますか?」

と警備員さんに声をかけると、

「 もう誰もいないよ。」

との返答だった。
 警備員さんには何も言わず急いで会社を出たが、一人暮らしだったために家に帰るのが怖く、コンビニで立ち読みをしばらくして、恐怖心を紛らわせてから帰宅した。









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