大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

日々の恐怖 12月20日 エレベーター(2)

2019-12-20 11:14:38 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 12月20日 エレベーター(2)




 その日もいつものように23時頃タイムカードを打ち、事務所を出てエレベーターに向かった。
会社は古いビル(築30年以上)で、改装を実施した時に、エレベーターを大きなサイズに取り換えた直後という事もあり、亡くなった方への賠償は、エレベーター製造会社、工事請負会社が支払い、エレベーターの箱も無償交換されたとの事だった。
 事務所を出たところで、通路を曲がって消えた小柄なおばさんを見かけたのだが、最初は清掃の方だと思い、エレベーターで先に一人で降りられては困ると思い、急いで後を追った。
 ところが、エレベーター乗り場の前に行くと、誰もいない。
古い建物の為、非常灯もなく窓から差し込む月明かりのみで、薄暗いエレベーター前には自分一人しかいない。
資材が放置してあり人が隠れる事は可能だが、今そんな事をする意味はない。

“ あれ・・・・?
おばさんいたよな・・・?”

 不思議に思いながらエレベーターのボタンを押そうとパネルをみると、何故か数分前に自分が5階に来るのに使ったエレベーターが3階にある。

“ 警備員さんが使った?
それよりも、さっきのおばさんは何処いったんだよ・・・?”








童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日々の恐怖 12月18日 ... | トップ | 日々の恐怖 12月22日 ... »
最新の画像もっと見る

B,日々の恐怖」カテゴリの最新記事