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日々の恐怖 6月25日 お守り(8)

2022-06-25 12:11:24 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 6月25日 お守り(8)





 その日から、母の平行線をたどっていた病状が急に回復へと向かい、主治医も舌を巻くような回復っぷりで、もしかしたらこのまま一生車椅子生活かもなんて言われていたのに、1週間後には病院内をさっさか歩けるまでになってしまいました。
そして、10月に自宅療養へ移行、11月には見事職場復帰を果たしてしまいました。
 ちなみに、母の感じていた繋がりですが、回復へと向かい始めたあたりから感じなくなった、とのことでした。
やっぱり、あの私の聞いた雷の音のようなものが関係しているのかなあ、なんて思っているのですが、母は信じてくれません。
あと、発症した箇所がまるで火にあぶられて焦げて炭になった肉のようになったのは、母に大吉をくれた女性の神様が火を司る神様にも近しい方でしたし、清めて焼いてくれたんじゃないのかなぁ、なんて思っています。
 そんなわけで一連の騒動は幕を閉じ、いろんな方々に守ってもらったらしい母も、今は隣の寝室でのん気に鼾をかいて寝ています。
ちなみに、原因となった例のキモチワルイ声の主ですが、未だわからずじまいです。
実は私の撮った部屋の写真に、真っ黒いゴリラのようなサルのような形の変なモノが写りこんでいたので、もしかしたらソレが声の主かもしれません。




 その数年後のこと。

 何年前だったかは忘れましたが、おそらく結婚してから2年は経った頃だったと思います。
前々からこちらに遊びに来たがっていた母が、とうとう我慢出来なくなったのか、

「 母方の祖父と秋の国内旅行する。」

という名目で2泊予定で遊びに来ることになりました。
 もうね、当初は全力で拒否しました。
特定疾患の関係で体の怪しい母(趣味は旅行と登山)と、昭和初期ぐらい生まれの祖父(趣味は旅行と一眼レフでの風景撮影)が、車で来るって言うんです。
車ですよ、車。
私、言ってやりました。

「 アンタついこの前、肋膜炎の場所が特殊すぎてカテーテル入れられなくて大手術になっただの、蜂巣炎で左足壊死寸前切断一歩手前だの、SLEで指先が動かないだの、あったばっかりでしょ!!!
おじいちゃんの方がよっぽど元気だわ!!
だいたい、〇〇山のお膝元からここまで高速で何時間かかると思ってるんですか!!!
公共交通機関使いなさいよ!!!
何・・・・、高速のSA巡りもやりたいから車できたい?
バカタレッッ!!」

と言っても聞かないので、4つ年の離れた弟(母は弟くん可愛い可愛いなので、無理はしなくなるだろうと・・・・。)も連れてくる事を条件に、車で来ることを許可しました。











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