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日々の恐怖 7月13日 昼寝(2)

2020-07-13 12:06:40 | B,日々の恐怖



 日々の恐怖 7月13日 昼寝(2)



 何か気持ち悪い体験したなあと、また縁側に戻ろうと何気なくガラスを見ると、手の平の跡がクッキリと残っていた。

“ やっぱり来てたよな・・・・!”

とモヤモヤしながら縁側に座っていると、嫁と娘が帰って来た。
 嫁にたった今の出来事を話したが、

「 夢でも見てたんでしょ?」

と鼻で笑われてしまった。
 その日の夕方、4人で夕飯を食べていると玄関のインターホンが鳴った。
Aさんだった。
町内会の集金に来たらしい。
俺は何となく怖くて、リビングから玄関でAさんと嫁が話すのを黙って聞いていた。

「 今日の昼間、一度来たんだけど誰もいなくて・・・・。」
「 え!そうなんですか?」
「 車があったから、ご主人いらっしゃるかと思って、インターホンを鳴らしたんだけど誰も出なくて帰ったんです。」
「 えっと・・・、ああ・・・、そうだったんですね。
すいませんでした。」
「 いえいえ、大丈夫ですよ。」

“ いやいや、誤魔化すなよ・・・・。”

と聞いていると、突然大きい声で、

「 そうそう、ご主人に言っておいて。
恐い顔の女の子が来てるわよって。」。

そう言うと、

「 おやすみなさい。」

とさっさと帰ってしまった。
まるで、俺に聞かせるかのような大きい声だった。







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