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日々の出来事 11月13日 東京コミックショー

2018-11-13 07:00:00 | A,日々の出来事_






 日々の出来事 11月13日 東京コミックショー






 今日は、東京コミックショーのショパン猪狩が亡くなった日です。(2005年11月13日)
東京コミックショーは、ショパン猪狩が頭にターバンを巻いたアラビア風衣装で、机の上の三つのカゴから赤、緑、黄色のヘビを出す芸で一世を風靡しました。
 同じネタを、数十年もやっていたわけですが、何回見ても笑ってしまいました。
怪しげなターバン男が、怪しげな笛を“ピ~ヒョロロロロ~”と吹きながら、レッドスネーク、カモ〜ンと言うと、手前にある箱のカゴからニョロニョロと大きなヘビが顔を出し、ターバン男と怪しげなコントを繰り広げるのです。








  東京コミックショー















☆今日の壺々話








    東京コミックショウ





ピ~ヒョロロロロ~。

「 ハイ、壺の中からレッドスネーク、グリーンスネーク出てくるよ。」
「 お客さんの好きな方、出すよ。
 レッドスネーク、グリーンスネーク?」

“ レッド!”

「 あら、お客さん、今日は燃えてんのね。」
「 それじゃ、レッドスネーク、カモン!」

ピ~ヒョロロロロ~。

「 あれッ、なんだ、おまえは緑だろ。
 おまえ、色盲!」
「 それじゃ、もう一度。
 レッドスネーク、カモン!」

ピ~ヒョロロロロ~。

「 お、赤出て来た。」

( レッドスネーク、耳打ちする。)

「 えっ、何だって、緑を叩くな・・・。」
「 あっ、おまえ、緑と出来てるな!」

( レッドスネーク、でれ~っ。)

「 よし、それでは、愛の証。」

“ キスオブファイヤ~!”

( ブチュ~っとレッドスネークとグリーンスネークがキスをする。)

ハハハハハハハハハ。

「 こないだのお客さん、赤出せって言うから、赤出したらチップくれたなぁ。
 ・・・イヤイヤ、冗談、冗談。
 ・・・冗談言ってもくれたお客さんいたなァ。」

ハハハハハハハハハ。

「 ハイ、お次はキングコブラ。」

ピ~ヒョロロロロ~。

「 勇敢にも・・・・、勇敢にも朝刊にも・・・・。」

( 尻尾から出て来る。)

「 あれっ、おまえ、それは逆さま。」

( キングコブラ登場する。)

「 おおーっ、キングコブラ。
 北海道はニシン場育ち。
 グッとサングラスが曇ってる。」

( ゴシゴシとサングラスを磨く仕草をする。)

この究極の芸が続きます。

 あのヘビたちは、ショパン猪狩の腋毛がエサだったのですが、その後、ヘビたちの食事はどうなったのでしょうか?


( 東京コミックショーの箱の中は、著書“スネークショウの箱の中”を書いたショパン猪狩の奥さんである猪狩千重子さんです。)

















       カイザー君





 4月1日、グーグルのニューヨークにあるオフィスで緊急メールが流れました。

「 本日、このようなメールを送ること自体がとてもありえないことなのですが、実は週末、とある社員が所有しているニシキヘビが、社内テクノロジー部室近くの檻から脱走してしまいました。
脱走中のヘビは体長3フィート(約90センチ)、茶と灰色の斑模様の『カイザー』君です。
 ニシキヘビは通常、無毒でペットとしてよく飼われている種類ですが、現在、動物駆除専門家と同社警備員、そして飼い主本人が必死で探しています。
もし『カイザー』を発見しても、触ったりしないで、すぐに警備に知らせてください。」

それを見た社員は“また、誰かがイタズラしたな”と思いました。

 その後、また、「これはジョークではない」とメールがやって来て、半信半疑の中、「ニシキヘビの『カイザー』君は、未だ発見されておりません。彼を見掛けた人は速やかに警備まで報告を!」となった辺りには、ようやくホンモノと社員皆で探し始めました。
 この頃になると、この情報が社外に漏れインターネットでニュースとして流れてグーグルは公式に出来事を公表、“カイザーを探せ”を合言葉に必死の探索が始まりました。
 その結果、脱走から4日後、カイザー君は室内の棚の陰でくつろいでいる所を逮捕されました。
グーグルでは、社内に連れて来てよい動物は犬に限っていますので、飼い主はかなり怒られ始末書を書いていると思います。

 この飼い主は、社員全員に宛てて「カイザーは呼ぶと応えるけど、みつけたらとにかく警備員に知らせてください」とメールを出していました。
“呼ぶと応える”と言うのは、まさに、東京コミックショウの“レッドスネーク、カモン!”の世界です。

















計画的犯行






 私のおばさんが3mぐらいある、身体もめっちゃくちゃ太いアナコンダ並のヘビをペットとして飼ってたらしいんですが・・・・・。
しかも、家の中で放し飼いで・・・・・。(笑)
 ある日、ヘビが餌を食べなくなっちゃったらしくて・・・。
おばさんは“おかしいな~??”と思って、掛かり付けの動物病院に診てもらったらしいんですが、ヘビには何も異状はなく、ただ食欲が無いだけって言われて、そっとしといたらしいんです。
 ですが、ある朝、おばさんが起きると、おばさんの横にヘビが真っすぐになってベットの上に寝ているんです。
ヘビは通常、寝る時はくるくる丸まって寝るらしいですけど・・・。
おばさんは、やっぱりおかしいと思い、動物病院にまた連絡すると、

「 今すぐ、その部屋から出て!!ヘビから離れて!!鍵を閉めて!!」

って、獣医さんからめっちゃ慌てて言われたらしいんです。
 それは何故だったのか?
ヘビはおばさんの身長を、自分の身体を長さで、計っていたらしいのです。
 つまり、おばさんを丸呑みできるか計っていた・・・。
そうなんです。
ヘビはおばさんを食べようとしていたのです。
だから、お腹を空かせる為に餌を食べなくなった。
前々から企んでいた、ヘビの計画的犯行ですよ。


















昔話




 昔々、あるところに旅をしている僧侶がいた。
ある日、僧侶が道を歩いていると、雀が蛇に捕らえられている。
雀が涙を流しながら僧侶に命乞いをするので、僧侶は雀を不憫に思い、蛇に語りかけた。

「 その雀はまだ若い。
私の腕の肉と交換に助けてやってくれないか。」

すると、蛇は不思議な天秤を持ち出すとこう言った。

「 これは命の重さを量る不思議な天秤だ。
この雀と釣り合うだけの肉を差し出せば、雀を助けてやろう。」

僧侶は少し訝しげに思ったが、涙する雀を見てその交渉を呑むことにした。

 僧侶はまず腕の肉を少し削ぎ落とし、天秤の反対側に載せた。
肉は雀と同じくらいの大きさだが、天秤はピクリとも動かない。
更に肉を削ぎ落とし載せたが、やはり天秤はびくともしない。
 次々と肉を削ぎ落とし、とうとう片腕を失ってしまった僧侶だが、やはり天秤は一向に動く気配を見せなかった。
業を煮やした僧侶が自ら天秤に乗ると、ようやく天秤は釣り合ったという。
 たまげた僧侶を尻目に、蛇は不適な笑みを浮かべて曰く、

「 どうだ坊主、この雀の命は、腕の肉切れ一片で足りるとでも思ったか。
己の命も犠牲に出来ぬ分際で、命を助けようなぞ高尚なことをほざきおって、おこがましくも哀れで愚かな人間らしいことよ。」

呆然とする僧侶を横目に、蛇は雀と僧侶の腕を丸呑みし、どこかへ去っていった。
















対談 “白蛇の神様”





私、これまで、

・階段20段を派手に転げ落ちるも無傷
・トラックと事故ってチャリ大破で本人無傷
・割れて飛んできたガラスで首切るも動脈から5cmズレていたため軽傷
・ポットを落とし熱湯をかぶるも軽傷、庇った母さん大火傷
・包丁落としたら足の指と指の隙間に突き刺さり無傷

などなど、怪我という怪我を回避して生きて来ました。
婆ちゃんには散々神様が憑いてると言われてはいたが、爺ちゃんの葬式でお坊さんに「白蛇の神様が憑いてる」と言われた。
ガキの頃拾ったが5年ほどで姿を消した蛇が、神格を得て私の守神になったらしい。
自分には蛇神様が憑いてるとかシャレにならない。


うらやましい。
別に害はないんだろ?


実害というか、蛇神様に憑かれてる為か男運は最悪です。
私に好意を寄せた男性は須く不幸になるというオマケ付き。
蛇神様って男性なんでしょうか?


人生半分終了レベルの危機をそんだけ回避してるとか。
クリスマスにテロリストが占拠した超高層ビルに偶然居合わせても、泣き言言いつつも結果的に全員倒しちゃうんじゃね?


そんな漫画みたいなシチュには遭遇してないから判りません。
でもなんとかなりそうだな、とは思う。
夜道で襲われた時は、蹴り上げた足がキャンタマに大当たりし、振り上げた腕が顎にクリーンヒットして暴漢が昏倒、という奇跡を起こした事ならあります。
あと、事故を数十秒単位で回避したり、困った時には必ず助けがあったりと。


危機に遭遇する頻度、多すぎですね。


ですよね、霊能者の方が言うには、私の事を蛇神様が気に入ってるので、そういうタチの悪い霊が私に寄ってきた影響だそうです。
でも子供の頃からこうなんで、これが普通だって感じです。
霊は浄化というか食っちゃうみたいなんで、私には実質的に無害です。
神憑きなもんで、宗教団体からよく「御神体として迎えたい」とか、大金添えた危ない相談が来るくらいかな。


5年蛇を飼ってたのですか?


なんか凄い人物になってるな私。
あ、でもあながち間違いでもないかな。
確かに蛇神様が私を宿主としてるのかもしれないですが、私に害為すモノを片っ端から喰って下さってるし、持ちつ持たれつみたいな。
実際に、地元では出ると有名な場所に住む友人宅にお邪魔して以来、友人宅では心霊現象が一切起こらなくなった、という実績までありますから、ガチでしょうね。
霊能者の方が言うには、私に巻きついて威嚇してる様に見えたらしいので、体内にいるわけではないかな。
まあ普段は体内にいるのかもですが。
実質、今の私は蛇神様に護られてるようなものだから、御祓いしたら死ぬかもしれないですし。
蛇は飼っていたというか、縁の下に住み着いた感じです。
5年くらいで姿を消し、それから15年ほどして、蛇神様になって私に憑いていたと発覚した次第です。
恩返しなんでしょうかね。

















おっきいヘビ





 俺が小さい頃の話。
母が言うには、俺が三才の時の出来事だそうだ。
少しずつ話せるようになって、まだ嘘もつけないような赤ん坊な俺は、夜中に泣き叫んで、母を起こす事が何回かあったそうだ。
泣き叫ぶ内容はこれ。

「 あー!おっきいよー!怖いよー!」

次第に泣き止んできて…、

「 ぅん…!」

こんな寝言を言うもんだから、母が心配になって俺を起こしたそうだ。
そしたら、

「 おっきいヘビがいてね、怖いって言ったら『怖くないよ』って言ってた。」

と俺が言っていたらしい。

 それが何回か続いて、ある日の盆に、墓参りするため家族で寺に行ったとき、寺の和尚と父が仲がいいので、ついでに寺院の中に入って茶をごちそうになることになった。
 その時、3歳の俺がまた叫んだ。

「 ヘビさんだー!」

と上の指さす。
 見るとそこには、木彫りの龍があった。
大きさは150センチぐらい。
いつも俺が見てるヘビなのか、と母が俺に尋ねたら、

「 うん!でももっとおっきいんだよ!」

だって。
 父が寺の和尚(友人)に、俺に何か憑いてないかと聞いた。
そして返ってきた和尚の返答は、驚くような内容だった。

「 わかんね、俺霊感ないし。」

いまだに、あの時の真相は掴めていない。















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