大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道24

2008-03-10 18:40:45 | E,霧の狐道
 俺は、二つある個室の片方に入って水洗のレバーを足で踏んだ。
大便器に勢い良く水が流れ出した。
俺は、水が止まらないようにレバーを踏み続けた。

「 洗剤、洗剤!」

 俺は洗剤容器を便器に向けて、ギュッと握った。
でも、洗剤は容器から出て来ない。

「 あらっ?
 洗剤が出ないぞ。
 おかしいな・・・?」

二、三回振って、握って見たが出て来ない。

「 参ったな・・。
 ノズルが締まり過ぎているのかな・・。
 よし!」

俺は、洗剤容器の先端に付いているノズルを少し緩め、便器に向けて容器を握りながら思いっきり振った。

“ シュボッ!”

ノズルが外れて床に落ちた。

「 うわっ!」



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