日々の恐怖 11月28日 マンション管理(2)
前オーナーが金策に困り、そのままの状態で放置したものと考え部屋を物色しました。
部屋は典型的なワンルームで、玄関を入るとユニットバス・キッチンで、扉を開けると部屋があります。
窓が右手で奥がベランダです。
部屋には小さい箪笥に、3段ボックスとテレビが2台です。
押入れには布団とごちゃごちゃした小物がありました。
ちょっとした物置状態でした。
“ 廃棄物代がかかるなぁ・・・。”
と舌打ちしながら色んな物を漁ってると、何故か突然人の視線を感じました。
生活臭の残ってる夜逃げ部屋では、たまに違和感を感じる事はあるが、妙に気持ち悪い。
暫く部屋にいたら、どうやら壁に掛けてある古い姿見の鏡から視線を感じる。
その姿見は壁に張り付けてあって移動ができない。
これはちょっと嫌な部屋だなと感じながら、鏡は見ないように作業を続けました。
最後に室内の写真(間取り等の参考資料)を撮り終え帰社しました。
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