日々の恐怖 12月4日 マンション管理(5)
昼間、401室をたずねてみると、ばあちゃんは別人の様に変わり果て、目だけが異常に鋭くなっていました。
話をすると、
「 朝から晩まで天井から監視されるので眠れへんのや・・・。」
ふと室内の天井をみると、直径30センチほどの穴がありました。
話し合いの結果、おばあちゃんも部屋にいたくないとの事だったので、福祉に相談して、強制入院&入居解約の手続きをとりました。
退去後、天井の穴の修繕で再び業者に依頼しました。
数日後又電話がありました。
業『 Sさん、又401の事なんですけど・・・・。』
私「 部屋は綺麗やから、天井とハウスクリーニングだけでええよ。」
業『 実は天井補修見てきたんですけど、天井裏お札だらけでしたんや・・・・。』
私「 とりあえず補修宜しく!」
おばあちゃんは以前、躁鬱の関係(詳しくは教えてもらえなかった)で入院していたので、部屋とは関係ないと自分に言い聞かせ、その後半年間部屋を寝かしたあと、再度募集を開始しました。
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