日々の恐怖 8月2日 怖い話が大好き(1)
よく一緒に遊ぶ友達がいる。
そいつの家にオレが車で行って、色々遊んで深夜2時3時に帰ってくるのがいつものパターンだ。
そんな時間に40キロほど田舎道を走って帰るわけだが、途中一箇所気味の悪い場所がある。
道路の両側がうっそうとした林で、街灯もない暗い道の途中に小さな交差点があり、感応式信号がぽつんとついている。
とくに何てことない場所だが何が気味が悪いかというと、その時間オレが通りかかるとよく信号が赤になるんだ。
でも、車は出てこない。
前にも後ろにも車はなく対向車もいない。
いるのは止まってる俺の車だけ。
じゃ何に反応したんだよってなるんだが、悪いほうに考えるとどんどん怖くなるので、俺の中で答えを見つけていた。
誤動作。
もしくは車が来て反応したが、深夜の田舎道なんで無視して通ってしまう人がいる。
で、信号が変わる頃オレが通りかかる。
これならありがちで納得がいく。
まあオレが怖がりなだけで、この程度のことは普通に考えればなんて事はないんだよね。
そもそも霊感と呼ばれるものをオレは持っていない。
おかしな物を見たなんて経験は一度もない。
それ故か怖い話が好きでよくネットで読んでいた、怖がりのクセに。
そのせいで、こういう事も怖いと思ってしまうんだろう。
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