フランス・ロワール地方の森にそびえるシャンボール城。
フランソワ1世が16世紀に離宮として建設したものだが、この天守中央に不思議な階段が存在する。上る人と下る人が全くすれ違うことなしに通行出来るという、二重螺旋階段だ。
試しにこの階段を上って見たが、確かにすれ違うことはなかった。
この二重らせん階段はだれが設計したのだろうか。城の設計者は明らかになっていない。
だが、1つの推理がなされる。というのは、フランソワ1世はミラノ遠征を行い、イタリアルネサンスの文化に触れるとともに、イタリアの天才レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに呼び寄せている。つまり、あの天才レオナルドの発想が、この城の設計に大きく影響している可能性が大きい。
そんな夢と推理を膨らませることの出来る稀有の階段が、この城の魅力にもなっている。
途中、螺旋階段の内側をのぞくことの出来る場所があった。内部はこんな感じだ。
逆に、下から見上げると、まぶしい光が差し込んでくるスポットになっていた。
城の大きさは幅156m、高さ56m、部屋数426室、さら外観の特徴である煙突の数は実に282本と、ロワール地方最大規模を誇っている。
私はこの城の近くのホテルに泊まったが、その日こんなクラシックパレードの行事が行われ、中世の時代にタイムスリップする幸運を体験することが出来た。