パリオペラ座=オペラガルニエは
19世紀半ば 不衛生で混とんとしていたパリ中心部を一変させた
ナポレオン3世の都市改造計画で そのランドマークとして建設された建物だ
ルーブル美術館を背に オペラ大通りに立つと
その正面にオペラ座が すっくと立ちあがる
花の都・新生パリの 象徴ともいえる雄姿を前にして
「パリに来た」との実感が沸き上がったことを 今も忘れない
入館して 大階段を踏みしめるワクワク感
華麗なる舞台と 2千人を収容する観客席
中心部を一通り見終わって 次に足を踏み入れたホワイエでは
また別の驚きに 見舞われた
眩しすぎる! ここは王宮じゃないよね
思わず友人に問いかけてしまった
天井は33ものモザイク絵画で 埋めつくされ
シャンデリアが列をなして 吊り下げられる
ピカピカの床面にその光が反射し まばゆさも極地
そんな空間が 54mの奥まで広がる
「黄金の間」とでも呼べるような部屋が この建物の中心ではなく
幕間の休憩や ちょっとした社交の場として使われている
何とも贅沢なことか 東洋の一庶民はただため息をつくばかりだった