コッレオーニ礼拝堂に正面を占領されて、細々と入口が設けられた教会が、S・M・マッジョーレ教会。この教会ほどの規模なら必ずあるはずのファザードがなく、まるで通用口とでもいえそうな狭い入口から、中に入った。
と、外見からでは全く想像できない豪華絢爛のロマネスク・バロック装飾が目に飛び込んできた。
入る早々、黄金の輝きが前方に現れる。
進むにつれて体全体が光に包まれてしまう感覚になる。
前方上方にはキリストの十字架像があるのだが、その像も全体の光の一部と錯覚してしまう。
真上にはゴージャスな装飾。
キリスト像は、アップするとこんな具合だ。
壮大な空間に圧倒されっぱなしになってしまった。
天から光が降り注いでくる気分になってくる。
よく見ると、緑や赤など様々な色彩が微妙に混じっているのがわかる。それがまた、複雑な光沢を作り出しているのだろう。
壁面には聖母マリアの生涯を描いたタペストリーが取り囲む。その豪華さも並ではない。このキリスト磔刑のタペストリーはアントワープ製だとか。
その上にはルカ・ジョルダーノ作の「海を渡るモーゼ」。
柱の太さに合わせたタペストリーもあった。
要所要所に聖書の物語などを描いた絵がちりばめられる。 これは最後の晩餐。
こちらは生命の樹が描かれている。
聖母被昇天もあった。
まさに、堂内のどこを見てもそのきらびやかさに頭がくらくらしてしまうほどの豪華さだ。
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