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ティーガーデン

大好きな紅茶を飲みながら、日々の生活で
咲いた花々(さまざまな素敵)をご紹介していきます。

 ALWAYS   続・三丁目の夕日

2007年11月17日 20時30分24秒 | Movie・Book・TV
 今日は、三丁目の夕日の続編をデイジーと観に行きました。
シアター内には、デイジーのような子供もいましたが、年配のお客様もたくさんいらっしゃった。昭和・・・古き良き時代を懐かしんでいらしたのでしょう。
 物語は、大ヒットの前作をさらに上回る作品でした。
映像の技術面、内容共、すごく見応えがありました。
昭和を知る人も知らない人も、この映画を観ると、忘れかけていた、人間らしさがよみがえってくるようですよ。
物語は、前作ラストから4ヵ月後・・・すなわち昭和34年春から始まる設定です。
丁度その頃は、東京オリンピック開催が決定し、日本は高度経済成長時代。
約3時間の映画の中で、そんな日本を感じさせる、完成して間もない東京タワー(昭和33年冬に完成)、東京駅、羽田空港、日本橋、当時開通したばかりの特急こだま、銭湯、銀座の映画館・・・等の風物も楽しめる。

そして前作同様の舞台・・・夕日町三丁目の街並みは変わらず・・・でも2005年の前作以来
久しぶりだったので、そんなことで懐かしかった。

最初から見応え十分で、笑いの部分は、思い切り笑えるし、泣ける部分は、涙が止まらないぐらいでした・・・そしてそれらは、何度もやってくるので、笑ったり泣いたり、観客はただ観るだけでなく、思い切り物語りに入り込んでしまいます。

主要キャストは前作と全く変わらず、新しい登場人物も良い感じでした。
皆さん三丁目の住人やその役柄に、完璧なりきっている感じで、その時代の人と人とのつながりや厚い人情や昭和の人の雰囲気をとてもうまく出していました。

本当にどの人も良い味出していてすごく魅力的な演技でしたが、私が一番惹かれたのは、小雪さん(ヒロミ役)。
前作で、飲み屋「やまふじ」のおかみをしていたのですが、事情により店をたたみ、愛する人・・・しがない小説家の茶川の前から姿を消しました。続編では、そんなヒロミは「踊り子」と言われる職についていて、そしてそれは大人の男性客が出入りするいかがわしい場所・・・そんなところで働いていることが判明します。事情により、そのようなところで働いているヒロミですが、お金持ちに何度言い寄られても、茶川のことをいちずに思う日々。しかし、仲間の一人に、こんな職に身を落とした女は、普通の人がつかむような幸せを求めるのは無理・・・相手にも迷惑をかけるだけだから、身をひいた方が良い・・・的なことを言われます。そんな複雑な環境の中で揺れ動くヒロミ・・・最後はすごーく涙しますよ・・・あまりお話しすると、これから観る人がつまらなくなるのでここまでにします・・・笑

あと主人公の一平君の幼い恋の行方や六ちゃんの幼馴染との恋の行方など、さまざまな人と人との巡り合いや別れがあり、見所たくさんですよ。

今の時代、核家族化しているし、家族も少子化により、大家族が減って来ています。それに、一家の主は転勤も多く、一定の土地で子供が育つことが難しいことも多い・・・そんなわけで、新しい土地に馴染めない主婦もたくさんいる。一家の主は、昔は年功序列制が普通で、1度入った会社で一生骨をうずめると言う考えの人も多かった・・・しかし、今は実力主義、リストラ容赦無しにあり・・・で、一つの会社に一生いると言う考えの人も減ったし、転職をする人もとても多い・・・書き出したらきりがないのですが、言いたいのは、今の時代このような背景等が原因してか、人と人とのつながりが本当に薄くなってきたことを感じます。あと世の中が昔に比べて便利になりすぎたことも、人間関係の希薄さの原因でもありますが・・・。

こういう寂しい人間関係の中にいるのが普通になってきている今、この映画を観たら「人間らしい生き方って・・・」と考えさせられるチャンスを与えられますよ。

邦画に興味がない方にも、この映画はかなりオススメよ!寒くなってきたこの季節に、この映画を観て、温かい気持ちになって下さい

コメント (4)
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