ヒトは1分間に15~20回程まばたきをしている。眼球を潤すという生理的機能だけであれば、1分間に3~4回で十分であることから、なぜそれほどの回数のまばたきが行われているのか、その理由は不明であった。
大阪大学大学院生命機能研究科の中野珠実准教授らと脳情報通信融合研究センター、情報通信研究機構の研究チームは、「まばたきをするたびに、周囲に注意を向ける神経領域の活動が低下し、脳をリセットするような現象が起きている」ことを発見した(2012.12)。脳の情報処理のメカニズムの解明などにつながると言う。詳細は「米科学アカデミー紀要(PNAS)」オンライン版に掲載された。
研究は、まばたきをすると脳の活動が切り替わることを機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で観察した。大学生10人に英国の人気番組のビデオ映像約30分を見せながらfMRIで脳の血流の変化を計測し、まばたきは赤外線カメラで捉えた。
まばたきに伴い、前頭葉の眼球運動をつかさどる領域と頭頂葉の一部にある”注意の神経ネットワーク”領域の活動が低下し、前頭葉内側部や頭頂葉内側部などにあって、記憶の想起や他者心理の推定などの内的思考に関わる”デフォルト・モード・ネットワーク”領域の活動が上昇した。まばたきに似せて、黒い画像を一瞬映像の途中にはさんだ場合は、この様な現象は起きなかった。
”注意の神経ネットワーク”と”デフォルト・モード・ネットワーク”は、ぼんやりした状態では数十秒ごとに一方が休むと他方が休むという活動の交替を示すことが知られていた。今回の研究で、何かに集中して取り組んでいるときにも、数秒に1回のまばたきによって、2つのネットワークの切り替えが起きることが分かった。
◆まばたき(瞬き、瞬目)
「まばたき」は目の瞼(まぶた)の開閉運動。1回のまばたき時間は0.2~0.3秒程。まばたき回数は、1分間で子供は5~18回、大人は15~20回程と言われる。
まばたきには、目に物が入った時の反射性まばたき、意識的にする随意的まばたき、無意識に行う周期性まばたきがある。
後者の周期性まばたきの回数には、脳内のドーパミンの活動が反映される。無意識に頻繁にまばたきする方のお話は、良く考えながら話をしていると言える・・極論すれば、思っている事に反する事を言ってるかも。
冬も峠を越えて春がもうすぐ来る。畑もそろそろ春野菜の準備をしなくては。
秋遅くに播いた聖護院蕪(しょうごいんかぶ)を収穫した。時期遅れの種播きだったので、出来は良くなかった。トンネルを作った蕪には花が咲いていた。聖護院蕪は蕪の一種で、大きく、肌理が細かく、ほんのり甘味があり、とても美味しい蕪である。この蕪(聖護院蕪)で作る千枚漬けは京漬物として有名である。煮物でも蕪蒸しでも美味しい。
収穫した聖護院蕪
種播き時期を間違ったので、
径10cm程と小さい
(15~20cmにはなるはずだった)
カブ(蕪)
別名はスズナ(鈴菜・菘)
アブラナ科アブラナ属
越年草の野菜
原産地は中央アジア、地中海沿岸
開花期は、春(3月~5月)と秋(10月~11月)の年2回
花は黄色の4弁花、菜の花と良く似ている
蕪(すずな)は、春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)の一つ