歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

動物性脂肪分は適度摂取が脳卒中・心筋梗塞で低リスク

2013-03-15 | 健康・病気

 飽和脂肪酸は、肉や乳製品などの動物性の脂肪に多く含まれる脂肪酸である。近年、日本人の食事の多様化により、従前より多く摂取されている栄養素である。飽和脂肪酸は血管を強くするが、多すぎると血管を詰まらせる原因になると考えられ、動脈硬化につながるから控えた方がいいとの見方があるが、無害で制限する必要がないという知見もある。
 (独)国立がん研究センターなどのチームが、「動物性脂肪分は多すぎても少なすぎても循環器疾患には良くない」との調査結果をまとめた(3月11日発表、研究結果を国際専門誌:European Heart Journal 2013年2月WEB先行公開)。脳卒中・心筋梗塞の発症リスクから、”ほどほどの摂取量が良い”と結論付けている。
 飽和脂肪酸摂取量と脳卒中・虚血性心疾患発症との関連を、45~74歳の男女約8万2千人を11年程追跡調査したもので、飽和脂肪酸の摂取量の多少から5群に等分し、発症リスクを調べた。追跡期間中に3,192人が脳卒中(脳梗塞1,939人、脳出血894人、くも膜下出血348人)となり、610人が心筋梗塞にかかった。
 分析では、脳卒中全体で、飽和脂肪酸を最もたくさん摂取する群で発症リスクが最も低く、最も少ない群に比べて、発症リスクが23%低下していた。心筋梗塞の発症リスクは、飽和脂肪酸の摂取量が多くなると高くなり、最多グループは最少グループに比べ39%高かった。
 今回の研究結果から、「飽和脂肪酸摂取は、ほどほどの摂取が良い」との結論が得られ、本研究とこれまでの日本や欧米での複数の研究を総合的に見て、「脳卒中並びに心筋梗塞の発症リスクが低いのは、飽和脂肪酸の摂取量が1日に20g前後の集団と考えられる」との事。1日20g程度とは、牛乳を毎日コップ1杯(200g)、肉を2日に1回150g程食べる量に相当すると言う。

 

 畑のビニールハウスに行ったら、セッパクタイサイ(雪白体菜)の花が咲いていた。種は時期外れの秋遅くに播いたからハウスで越冬して咲いた。
 セッパクタイサイは、チンゲンサイ(青梗菜)より大きな葉で、葉の形は丸みを帯び、茎が白い野菜である。茎と葉の形が杓子(しゃくし)に似ていることから、杓子菜(しゃくしな)とも呼ばれる。秩父地方で良く作られ、これを漬けた「しゃくしな漬」は秩父の冬の到来を告げる漬物との事。
 セッパクタイサイはアブラナ科だから十字架のような4枚の花弁の花だ。昔はこの花姿から十字花科(Cruciferae)とも呼ばれた。

Shakusina303151  セッパクタイサイ(雪白体菜)
別名は杓子菜(しゃくしな)
アブラナ科アブラナ属
中国から明治以後に伝来した野菜
秩父地方では、8月下旬から9月上旬に種播きし、10月末から12月初めに収穫し、「しゃくしな漬」とする


Shakusina303152 Shakusina303153