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マウスのクローン、26世代までの作出に成功

2013-03-14 | 学問

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター ゲノム・リプログラミング研究チームの若山照彦チームリーダー(現 山梨大学生命環境学部教授)、若山清香研究員、東京医科歯科大難治疾患研究所の幸田尚准教授、石野史敏教授らのグループが成功した成果(3月8日付の米科学誌セルステムセル電子版に成果の一部を発表)。
 成果は、1匹の雌のドナーマウスからクローンを作り、そのクローンからまたクローンを作り、現在(2013年2月末)では再クローンマウスは26世代まで計598匹を7年間に作出した。
 クローンは、卵子から核を取り除き、この卵子に遺伝情報を含む体細胞の核を移植し、受精卵の状態にし(初期化と言う)、この受精卵を子宮に戻し成長させる。この初期化が難しく、成功率はかなり低く(数%程)、また連続核移植(再クローニング)ごとに成功率が低下し、牛・豚・猫・マウスでも2~6世代が限界とされた。
 研究グループは、2005年にトリコスタチンA(TSA)という薬剤が初期化異常を改善することを発見し、マウスのクローン作出を始めた。1匹の雌のドナーマウスから、薬剤の副作用を抑える方法なども開発し、連続核移植を続けてきた。成功率を1世代目の約7%から26世代目では約15%へと改善させ、成体の繁殖能力・寿命も正常なことを確認した。
 今後、再クローニングの完成度をさらに高めることができると、貴重な優良家畜や絶滅危惧種のクローンを安定的に作出できると期待されるとの事。

 

 チョット暖かい日があったと思ったら、今日は陽が射しても風が冷たく、寒い1日となった。
 ビルの北側の小さい空き地、日が射さず雪解けが遅い。その空き地のセイヨウヒイラギナンテン、とても遅れて咲き出した。噴水の様に枝先から長く総状花序を散形に小さな黄色い花が沢山付いている。花は枝の付け根から順次上へと咲き登って行く。咲き終わると小さな実が成る。
 セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)は、ヒイラギナンテン(柊南天)とオイワケヒイラギナンテン(追分柊南天:マホニア・ロマリフォリア)の種間交雑種(園芸種)と言われる。花の咲き方はオイワケヒイラギナンテンに似て、冬に咲く・黄色の花・上向き花穂が特徴である。ヒイラギナンテンは、春(3月~4月)に咲き・黄色の花・花穂は横~下向きである。

Seiyouhiiraginanten303141  セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)
メギ科ヒイラギナンテン属
常緑広葉低木
樹高は1m~4m
花期は11月~翌1月
花は芳香があり径数mm、花色は黄色
花穂は噴水の様に上向き
果実は楕円形で青色~青紫色


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