先日来の記録的大雪も昨日の暖かさで大分融けた。でも今日は一転してまた冬の気温並みと寒い。
畑に行ったら雪は殆ど融けて黒い地面が見える。その地面に這う様にハコベが繁茂し、小さな花が咲いている。・・春の到来かな。
”ハコベ”は、ナデシコ科ハコベ属(Stellaria)の総称で、世界に約120種、日本には約18種あるとの事。よく見られるハコベは、ミドリハコベ、コハコベ、ウシハコベ、イヌコハコベがあると言われ、この花が咲いているハコベはどうやら”コハコベ”のようだ。ハコベの花の花弁は5枚だが2深裂しているので10枚の様に見える。花柱(雌蕊の茎)はウシハコベは5本、他は3本で、茎が緑色なのはミドリハコベ、茎が淡褐色なのはコハコベ。・・との区別から”コハコベ”(と思う)。
名(ハコベ)の始まりは、万葉集でも詠われた「波久倍良(はくべら)」で、その語源には諸説あり、「はびこりめむら(蔓延芽叢)」からの説、「葉配り(はくばり)」からの説、「帛(絹)べら」からの説などがある。春の七草の一つに数えられる”ハコベ”は在来種の「ミドリハコベ」を言うようだ。コハコベは、比較的近年(明治頃)の帰化種とされるが、史前帰化植物であるとの説もある。
ハコベ(ミドリハコベ、コハコベ)は野菜として食用にされてきた。たんぱく質が多く、ビタミン・鉄分も多く含むので健康に良いとされている。しかし、世界的には小鳥が好む餌として利用され、”chick weed(ヒヨコの雑草)”・スズメグサ、ヒヨコグサとも呼ばれる。
ハコベ(繁縷)
別名:朝しらげ
朝日が出ると花が開くから
ナデシコ科ハコベ属
一年草(越年草)
開花時期は2月~9月