歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

恐竜絶滅は隕石衝突による酸性雨が原因か

2014-03-16 | 学問

 約6550万年前(中生代白亜紀)に突如として恐竜など生物が大量絶滅したのは、巨大隕石の衝突で発生した酸性雨による海洋の酸性化が原因との新説を、千葉工業大学の大野宗祐上席研究員らのチームが、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表した(3月9日付)。
 チームは、ユカタン半島のクレーターと同成分の硫酸塩岩に見立てた天然の硬石膏(CaSO4、ペルー産)塊に、レーザー銃で秒速15~20kmに加速した金属片を打ち込み、隕石の衝突を再現した。衝突の衝撃で高温となった岩塊からガスが放出され、放出ガスを分析した結果、短期間に強い酸性の雨を降らせる三酸化硫黄(SO3、無水硫酸とも呼ばれ、水に溶かすと硫酸となる)の発生が確認された。
 硫酸ガスは短期間に非常に強い酸性雨となる。数日間の強い酸性雨は深刻な浅海の酸性化となり、多くのプランクトンが持つ炭酸塩の殻が溶ける状態が数年間続くことが計算で判明した。プランクトンの死滅は食物連鎖を崩し、大型生物の絶滅となる。
 ◆恐竜の時代
 恐竜は、中生代(三畳紀・ジュラ紀・白亜紀)に繁栄した陸上爬虫類。
 この恐竜は、現生鳥類の祖先となる種を除いて約6550万年前(中生代白亜紀)に突如として絶滅した。この時期に恐竜のみならず、生物種の6~7割が絶滅したと考えられている。
 絶滅原因は、「隕石説:隕石衝突によるものである」が最も有力である。ユカタン半島で発見されたチクシュルーブ・クレーターがその隕石(直径約10km)落下跡と考えられている。この隕石衝突によって”衝突の冬:空が塵や火山灰に覆われて気温が低下”となり、この環境の激変が絶滅に繋がったと言う。その他にも幾つかの説が提唱されているが、何れの説も海の生物の絶滅を説明しきれなかった。

 

 雪がスッカリ融けた庭の中心にポツンと数株のスードロップの花が咲いていた。(近寄れないので望遠で撮影)
 スノードロップ (snowdrop)は早春に花が咲き、春を告げる花である。名前が似て、姿も似ているスノーフレーク(ヒガンバナ科スノーフレーク属)は、も少し後に咲く。
 雪が残る早春に花を咲かせので、ある民話を思い出した。民話(ドイツだったか?)に、昔々神様から色を与えられなかった雪がしょんぼりしていたら、一緒のスノードロップが「私の花色の白を分けてあげる」と言ったので、雪はスノードロップの花色と同じ白、となった。・・色に色々の伝説があるが、この話も良い話。
 花は3枚の長い外花被と3枚の短い筒状の内花被を持つ六弁花。園芸ではニヴァリス(G. nivalis)とエルウェシー(G. elwesii)の2種がよく知られている。日本で”スノードロップ”と呼ばれるのは、普及している”ガランツス・エルウィシー”が多い。この花の特徴は、筒状の内花被に先端から付け根にかけての緑色の斑点模様である。ガランツス・ニヴァリスはコモン・スノードロップと呼ばれ、内花被の先端のみに緑色の模様。

Snowdrop403161 スノードロップ
 (ガランツス・エルウィジー)
別名:大待雪草(おおまつゆきそう)
   ジャイアント・スノードロップ
ヒガンバナ科ガランサス属
球根草
ヨーロッパ地方原産
開花期は2月~3月
花茎が伸び、先端に白色の花が下向きに咲く
六弁花で、3枚の長い外花被と3枚の短い筒状の内花被を持つ


Snowdrop403162 Snowdrop403163