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月の地下に大量の氷か、隕石から痕跡を見つけた

2018-05-06 | 天文
 東北大学鹿山雅裕助教や京都大学などの研究グループが、月の地下に水が無いと生成されない痕跡を地球に落下した月の隕石から見つけたと発表した(5月2日)。隕石が水が豊富な場所でできる鉱物(モガナイト:主成分は二酸化ケイ素、アルカリ性のケイ酸水溶液から沈殿反応によってできる)を含んでいた。地球以外の天体で初めての「モガナイト」である。
 研究チームは、アフリカに落ちた隕石(約1万7千年前にアフリカ北西部の砂漠に落下した隕石)をわずかな物質でも分析できる大型放射光施設「SPring-8」などで調べ、「モガナイト」という鉱物を見つけた。モガナイトの主成分は二酸化ケイ素で、水の豊富な地球ではありふれている。アルカリ性のケイ酸水溶液から沈殿反応によってできる。反応には水が無いと生成されず、月に豊富な水があったと結論づけた。
 研究チームによると、水を含む隕石が27億年前以降に月に衝突して、水をもたらしたという。その後、太陽光の熱で水が蒸発し、今回の鉱物が残った。水は全て蒸発したわけではなく、一部は太陽光が当たらない地下などで氷になったとみている。今も大量に存在しており、隕石から埋蔵量は岩石1立方メートルあたり、18.8リットル以上と試算している。
 鹿山助教は「地表下に大量の氷が眠っている可能性が示された。人類が活動するために不可欠な水資源が月に大量にあれば、今後の宇宙探査の可能性が広がる」。今後は米国のアポロ計画などで月から持ち帰った石なども分析したいと言う。
 ◆モガナイト(Moganite)
 結晶構造は異なるが、水晶(石英)と同様に二酸化ケイ素を主成分とする鉱物。
 アルカリ性の水に溶けたケイ素が高温高圧の条件下に置かれると、水が蒸発するとともにケイ素が酸素と結びついて生成される。水が豊富な地球の堆積岩に広く分布し、他の天体には存在しないと考えられていた。月では、隕石が運んできたアルカリ性の水が太陽光で熱せられて岩石と反応し、モガナイトができたとされる。

 今日の天気は晴れ。気温は、最高気温20℃以下、平年並みかな。
 垣根と藤棚が並行して作られている。この藤棚に”フジ(藤)”の花が咲いている。
 マメ科フジ属には8種程ある。日本に自生するのは、フジ(ノダフジ)とヤマフジの2種、日本固有種である。一般にフジと呼んでいるのは、ノダフジ(野田藤)を言う事が多い。両者の違いは、ノダフジ(野田藤)はつるが右巻きで花穂(50㎝前後程度)が長い、ヤマフジ(山藤)はつるが左巻きで花穂が短い(球状)。
 秋には実が付く。果実はソラマメ似の狭披針形の莢果、平たくて産毛の様に短毛が密生し、長さは15cm~20cm程。莢(さや)には薄い黒い碁石の様な豆が入っている。この豆は漢方薬、煎じて下剤に使われるようだ。
  フジ(藤)・ノダフジ(野田藤)
 マメ科フジ属
 蔓性落葉樹
 開花時期は4月~6月
 花は淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲く