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痩せるホルモンを分泌させる物質を製造、ミドリムシから

2018-05-29 | 医学
 産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門分子細胞育種研究グループ芝上基成 上級主任研究員は、(株)アルチザンラボ、(株)神鋼環境ソリューションと共同で、ミドリムシ(EOD-1株)由来の多糖類(パラミロン)から水溶性高分子を作製し、メタボリックシンドロームに関連する指標を改善する作用を示すことを確認したと発表した(5月21日)。
 近年、健康寿命を延ばすためのさまざまな取り組みが注目を集めている。取り組みの大きな障害の一つがメタボリックシンドロームと、それにより発症リスクが高まる疾病、特に糖尿病である。糖尿病に至る前のメタボリックシンドロームの治療では、食事制限や運動が行われてきたが、その効果は個人差が大きいため、効率よく内臓脂肪を抑制する薬剤が求められている。
 ○ミドリムシ
 大きさがおおよそ50μm×10μmの藻の一種。光合成を行う植物的性質と、鞭毛で泳ぎ回る動物的性質を併せ持つ。
 ○パラミロン
 ミドリムシがその細胞内に産生する高分子。
 ブドウ糖同士がβ-1,3-結合と呼ばれる様式でつながったβ-1,3-グルカンのひとつで、ブドウ糖が2000個程度つながってできている。ちなみにセルロースもブドウ糖がつながってできた高分子であるが、ブドウ糖の結合様式はβ-1,4-様式である。
 パラミロンは水に溶けない多糖類であるが、カチオン性官能基を導入したカチオン化パラミロン誘導体は水溶性となる。高脂肪食肥満モデルマウスにこの誘導体を与えたところ、マウスの内臓脂肪量が減少し、体重増加の抑制作用が確認された。また、インスリン分泌に関与するため糖尿病治療薬開発の重要なターゲットとなっているホルモン(グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1))が、この誘導体を投与しなかった対照群に比べて3倍多く分泌されることが確認された。さらに、インスリン抵抗性が改善された可能性があると考えられた。

 今日も天気は晴れ。日毎に日差しが強くなる。
 畑の花畑。”ヤグルマギク(矢車菊)”が咲いている。花びらに特徴があり、花びらの形は矢車に似ていて放射状に広がっている(名の由来)。また、花びらや葉は細長い。花の色は、野生種は青紫色で、白・ピンク・紫などがある。花色の青紫色は美しく、最高級のサファイアの色味を「コーンフラワーブルー」として引き合いに出される程である。また、古代エジプトのツタンカーメン王の棺の上に、ヤグルマギク・蓮・オリーブ等で作られた花輪が載せられていた、と言う。
 ”ヤグルマギク(矢車菊)”の別名に”ヤグルマソウ(矢車草)”がある。この別名と同名の矢車草に、ユキノシタ科があり、混乱するようだ。・・なので、”ヤグルマギク(矢車菊)”が推奨される。
 ヤグルマギク(矢車菊)
 別名:矢車草(やぐるまそう)
 英名:Cornflower
 学名:Centaurea cyanus
 キク科ヤグルマギク属
 一年草
 原産地はヨーロッパ地方一帯、19世紀末に渡来
 開花時期:12月~7月