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ネアンデルタール人はホモ・サピエンスより小脳が小さい

2018-05-08 | 歴史・考古
 慶應義塾大学理工学部の荻原直道教授、名古屋大学大学院情報学研究科の田邊宏樹教授を中心とする研究グループは、旧人ネアンデルタール(Neanderthal)人と新人ホモ・サピエンス(Homo sapiens)の化石頭骨の中に収まっていた脳の形態を、数理工学的手法に基づいて精密に復元する方法を開発し、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの脳形態の違いについて検討した。解析の結果、脳全体のサイズには大きな違いはないが、ネアンデルタール人の小脳は、その時代のホモ・サピエンスと比較して相対的に小さいことを世界で初めて明らかにした。研究成果は4月26日に英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
 旧人・新人の学習能力差を、学習行動を司る神経基盤の形態差に基づいて比較解剖学的に検証するためには、化石頭蓋とその脳鋳型を精密に復元する必要がある。研究では、化石頭蓋とその脳鋳型を精密に復元する手法が開発された。
 研究では、ネアンデルタール人4個体と初期現生人類4個体の化石頭蓋骨の空洞の形状と大きさをモデル化するために、仮想の鋳型を使用した。次に、現代人1200人近くのMRIスキャンデータを使用して「平均的な」人間の脳をモデル化し、この平均的な脳モデルを古代人の頭蓋骨内にぴったり収まるよう「変形」させた。これにより、脳がどのような形状だったのか、またネアンデルタール人と現生人類との間で個々の脳部位がどのように異なっていたかを推定することが可能になった。
 小脳は、基本的に、運動機能に関わる部位と考えられている。研究グループは、小脳の相対容量が、言語生成や理解、ワーキングメモリ、認知的柔軟性などの高度な認知能力・社会能力とも関係することを現代人のデータを用いて明らかにした。近い近縁関係にあり、一時期共存したネアンデルタール人とホモ・サピエンスだが、両者の間には脳形態に違いがあり、その違いが環境に適応する能力の差を生み出した結果、両者の命運を分ける要因となったと考えられる。
 ◆ネアンデルタール人
 ネアンデルタール人は約20万年前に欧州・中央アジア・中東に出現した。アフリカを出た現生人類がこれらの地域に到達したのとほぼ同時期の約3万年前に姿を消した。
 ネアンデルタール人と現生人類は短期間共存し、交配した。そのためアフリカ系以外の現代人はネアンデルタール人由来のDNAを約1.5~2.1%保有している。

 買物団地にはお庭(植栽地)があり、草花などが植えられている。今時分に咲いている花に、”シロシタン”がある。”シロシタン”は”ベニシタン”の花が白色の枝変わり品種だと言われる。両者の違いは花の色と花の開き方で、”シロシタン”は花色が白色で花は大きく開き、”ベニシタン”は花色が紅色で花は全開せず少し蕾んだ状態である。秋には”シロシタン”も”ベニシタン”も同じ小さな赤い実となる。
 バラ科コトネアステル属にも園芸植物が色々ある。その中で良く普及しているのは”ベニシタン”なので、ベニシタンをコトネアスターと呼ぶことがある。
 シロシタン(白紫壇)
   ベニシタン(紅紫壇)の枝変わり品種
 学名:Cotoneaster horizontalis
 バラ科コトネアスター属(シャリントウ属)
 常緑小低木
  関東以北では紅葉・落葉する
  枝は地上を水平に這うように伸びる
 原産地は中国西部の山岳地帯
  日本には大正時代~昭和初期に渡来
 開花時期:5月~6月
 葉脈に花を開き、秋に枝一面の小果(径5mm程)が赤く熟す
 花色は紅色(ベニシタン)、白色(シロシタン)