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無意識に回りを学習して脳内にモデルを作り、頭の後ろの情報も処理

2018-05-14 | 科学・技術
 東北大学電気通信研究所塩入諭教授の研究グループは、人間の視覚系が無意識に回りの環境を学習し脳内にモデルを作ることで、直接見ることができない頭の後ろの情報も処理をしていることを明らかにした。
 生活環境では、自分の部屋や毎日通る道など、何度も眼にするものがあり、その環境では容易にまた無意識的に行動することができる。あまり意識することなく、なにがどこにあるかわかっているようだ。
 研究グループは、文字がランダムに配置し、その中からターゲット文字を探すという課題(視覚探索)を被験者に与え、繰り返しが探索時間を短くする効果(文脈手掛かり効果)を調べた。文脈手掛かり効果は、画像中の文字配置に対して無意識に獲得できる学習効果で、シーンの記憶に関連すると考えられている。
 本研究では、眼や頭を動かすことなく見ることができない周囲を取り巻く文字配置全体にも、文脈手掛かり効果が生じることを示した。これは、正面にあるものを見ることで、後ろにあるターゲットを見つけることができることを意味している。しかもこのことに、被験者は全く気付かないことから、無意識の学習(潜在学習)によって、周囲の環境を理解していると言える。同時にみることができる視野内の情報だけでなく、被験者を取り巻く360度の視野にあるものの配置を覚え、脳内に周囲の環境に対するモデルとして無意識に構築していると言える。正面を見ただけで、後ろに何があるかわかることになり、後ろも「見える」視覚処理が実現している。
 研究グループは、繰り返し見る環境に対しては、周囲の環境に対する脳内モデルが無意識的にできあがることを示した。実際に見えている正面の情報から自身の周囲全体を知覚可能になり、視野の外側にある背後のものも「見える」視覚処理が実現している、と締めくくった。

 早朝は雨。次第に晴れる。
 散歩で見つけた”ラナンキュラス・ゴールドコイン”の花。お隣には雑草などの花、一緒に咲いている。花径2cm前後の八重の光沢のある黄色い花で、金貨の花を思わせ、名は”ゴールドコイン”。
 キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は世界中に500種以上が分布すると言われる。園芸で”ラナンキュラス”の名前で出回っているのは、その中の”ラナンキュラス・アシアティクス(Ranunculus asiaticus)”からの改良品種が多くを占める。”ラナンキュラス・ゴールドコイン”は、中央アジア原産のレペンス種(Ranunculus repens:ハイキンポウゲ)を改良した園芸品種と言う。
 ラナンキュラス・ゴールドコイン
 英名:Ranunculus 'Gold Coin'
 学名:Ranunculus repens cv.Gold Coin
   ラナンキュラスの別名は、花金鳳花(はなきんぽうげ)
 キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)
 園芸種は、半耐寒性の球根性一年草として扱う
 原産地は西アジア・トルコ地方
 開花時期は4月~6月
 花径2cm前後、花色は光沢のある黄色(黄金色)、八重咲