生理学研究所の佐藤幸治特任准教授とミネソタ大学の研究グループは、キンギョの嗅神経細胞に着目し、これまでに同定された匂いの全てである餌の匂い、社会性シグナル、性フェロモンのどれに反応するのか測定した。結果、キンギョの嗅神経細胞全体のうちおよそ6割がこれらの匂いに反応し、特に4割もの細胞が餌の匂いに反応し、1割が性フェロモンに反応することがわかった。さらにフェロモン感受性の細胞は、ヒトのもつ通常の匂いを感知する細胞に相当することを明らかにした。
視野の悪い濁った水の中などで生活する魚類にとっては、視覚情報よりも嗅覚からの情報を頼りに生活をしているものが多く、特に餌や繁殖相手を探す際には嗅覚を利用している。
研究グループはキンギョを用いて、麻酔を施した後に鼻のどの細胞がどの匂いに反応するのかをひとつひとつ測定した。さらに特定の細胞を活性化する薬剤を用いることで、匂いに反応する細胞の特定を試みた。
キンギョの鼻には匂いを感じる細胞「嗅神経細胞」が密集している。先端の直径が5-8μmという非常に小さな電極を用いて、嗅神経細胞を一つずつ匂いで刺激し、反応を測定した。109個の細胞に対し匂いの応答性を調べたところ、36個の細胞が餌の匂いに反応し、16個が性フェロモンに反応した。
これから、キンギョでは匂いを感じる細胞のおよそ4割が餌の匂い、1割がフェロモンに関わっており、餌の匂いと性フェロモンには異なった細胞が反応することで、これらの匂いを細胞レベルで区別していることが明らかになった。またげっ歯類と魚類では、匂いとフェロモンの識別に関わる神経回路が異なっていると考えられた。私たちヒトでは、日常の中でフェロモンが意識されることはないが、匂いが食欲に影響することは誰もが経験する。今後、匂いの識別に関わる神経回路を明らかにすることで、食事や成熟に関わる神経機構の解明につながると期待できる。
天気は晴れ、少し雲がある。風が少し冷たい、が日差しは強い。
垣根の”ニシキギ”に花が咲いている。若葉が出て、この頃に咲く淡緑色の小さな花だから目立たない。
”ニシキギ”は、枝に表皮を破ってコルク質の2~4枚の矢羽状のもの(翼:よく)が伸長しているのが特徴だ。この特徴から矢の筈(はず、弓の弦につがえる矢尻の切り込みのある部分)に例えて、矢筈錦木(やはずにしきぎ)とも呼ばれる。また、発達した翼がカミソリの刃のように見えるため、カミソリノキ(剃刀の木)とも呼ばれる。
”ニシキギ”の美しさは、秋の真紅の紅葉と可愛い果実(実が割れて赤橙色の種子が見える)である。”ニシキギ(錦木)”の名は、見事な秋の紅葉を錦に例えたからだ。因みに、世界三大紅葉樹は、モミジ・ニシキギ・スズランノキと言う。
ニシキギ(錦木)
別名:矢筈錦木(やはずにしきぎ)、剃刀の木(かみそりのき)
英名:Winged spindle tree、Burningbush
ニシキギ科ニシキギ属
落葉低木、樹高は3m位
開花時期は5月~6月
花は淡緑色、小さな(径7mm位)四弁花
果実は熟すと割れて赤橙色の種子が見える
紅葉は10月~11月(11月が鑑賞期)
視野の悪い濁った水の中などで生活する魚類にとっては、視覚情報よりも嗅覚からの情報を頼りに生活をしているものが多く、特に餌や繁殖相手を探す際には嗅覚を利用している。
研究グループはキンギョを用いて、麻酔を施した後に鼻のどの細胞がどの匂いに反応するのかをひとつひとつ測定した。さらに特定の細胞を活性化する薬剤を用いることで、匂いに反応する細胞の特定を試みた。
キンギョの鼻には匂いを感じる細胞「嗅神経細胞」が密集している。先端の直径が5-8μmという非常に小さな電極を用いて、嗅神経細胞を一つずつ匂いで刺激し、反応を測定した。109個の細胞に対し匂いの応答性を調べたところ、36個の細胞が餌の匂いに反応し、16個が性フェロモンに反応した。
これから、キンギョでは匂いを感じる細胞のおよそ4割が餌の匂い、1割がフェロモンに関わっており、餌の匂いと性フェロモンには異なった細胞が反応することで、これらの匂いを細胞レベルで区別していることが明らかになった。またげっ歯類と魚類では、匂いとフェロモンの識別に関わる神経回路が異なっていると考えられた。私たちヒトでは、日常の中でフェロモンが意識されることはないが、匂いが食欲に影響することは誰もが経験する。今後、匂いの識別に関わる神経回路を明らかにすることで、食事や成熟に関わる神経機構の解明につながると期待できる。
天気は晴れ、少し雲がある。風が少し冷たい、が日差しは強い。
垣根の”ニシキギ”に花が咲いている。若葉が出て、この頃に咲く淡緑色の小さな花だから目立たない。
”ニシキギ”は、枝に表皮を破ってコルク質の2~4枚の矢羽状のもの(翼:よく)が伸長しているのが特徴だ。この特徴から矢の筈(はず、弓の弦につがえる矢尻の切り込みのある部分)に例えて、矢筈錦木(やはずにしきぎ)とも呼ばれる。また、発達した翼がカミソリの刃のように見えるため、カミソリノキ(剃刀の木)とも呼ばれる。
”ニシキギ”の美しさは、秋の真紅の紅葉と可愛い果実(実が割れて赤橙色の種子が見える)である。”ニシキギ(錦木)”の名は、見事な秋の紅葉を錦に例えたからだ。因みに、世界三大紅葉樹は、モミジ・ニシキギ・スズランノキと言う。
ニシキギ(錦木)
別名:矢筈錦木(やはずにしきぎ)、剃刀の木(かみそりのき)
英名:Winged spindle tree、Burningbush
ニシキギ科ニシキギ属
落葉低木、樹高は3m位
開花時期は5月~6月
花は淡緑色、小さな(径7mm位)四弁花
果実は熟すと割れて赤橙色の種子が見える
紅葉は10月~11月(11月が鑑賞期)