歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

無意識に回りを学習して脳内にモデルを作り、頭の後ろの情報も処理

2018-05-14 | 科学・技術
 東北大学電気通信研究所塩入諭教授の研究グループは、人間の視覚系が無意識に回りの環境を学習し脳内にモデルを作ることで、直接見ることができない頭の後ろの情報も処理をしていることを明らかにした。
 生活環境では、自分の部屋や毎日通る道など、何度も眼にするものがあり、その環境では容易にまた無意識的に行動することができる。あまり意識することなく、なにがどこにあるかわかっているようだ。
 研究グループは、文字がランダムに配置し、その中からターゲット文字を探すという課題(視覚探索)を被験者に与え、繰り返しが探索時間を短くする効果(文脈手掛かり効果)を調べた。文脈手掛かり効果は、画像中の文字配置に対して無意識に獲得できる学習効果で、シーンの記憶に関連すると考えられている。
 本研究では、眼や頭を動かすことなく見ることができない周囲を取り巻く文字配置全体にも、文脈手掛かり効果が生じることを示した。これは、正面にあるものを見ることで、後ろにあるターゲットを見つけることができることを意味している。しかもこのことに、被験者は全く気付かないことから、無意識の学習(潜在学習)によって、周囲の環境を理解していると言える。同時にみることができる視野内の情報だけでなく、被験者を取り巻く360度の視野にあるものの配置を覚え、脳内に周囲の環境に対するモデルとして無意識に構築していると言える。正面を見ただけで、後ろに何があるかわかることになり、後ろも「見える」視覚処理が実現している。
 研究グループは、繰り返し見る環境に対しては、周囲の環境に対する脳内モデルが無意識的にできあがることを示した。実際に見えている正面の情報から自身の周囲全体を知覚可能になり、視野の外側にある背後のものも「見える」視覚処理が実現している、と締めくくった。

 早朝は雨。次第に晴れる。
 散歩で見つけた”ラナンキュラス・ゴールドコイン”の花。お隣には雑草などの花、一緒に咲いている。花径2cm前後の八重の光沢のある黄色い花で、金貨の花を思わせ、名は”ゴールドコイン”。
 キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は世界中に500種以上が分布すると言われる。園芸で”ラナンキュラス”の名前で出回っているのは、その中の”ラナンキュラス・アシアティクス(Ranunculus asiaticus)”からの改良品種が多くを占める。”ラナンキュラス・ゴールドコイン”は、中央アジア原産のレペンス種(Ranunculus repens:ハイキンポウゲ)を改良した園芸品種と言う。
 ラナンキュラス・ゴールドコイン
 英名:Ranunculus 'Gold Coin'
 学名:Ranunculus repens cv.Gold Coin
   ラナンキュラスの別名は、花金鳳花(はなきんぽうげ)
 キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)
 園芸種は、半耐寒性の球根性一年草として扱う
 原産地は西アジア・トルコ地方
 開花時期は4月~6月
 花径2cm前後、花色は光沢のある黄色(黄金色)、八重咲


遺跡から出土した臼歯のDNA情報から縄文人の顔を復元

2018-05-13 | 歴史・考古
 国立科学博物館は、約3800年前の縄文時代人の全ゲノム解析を行い、現代人と同じレベルで解析されたDNA情報から、顔の表現型に関係する遺伝子情報に基づいた縄文時代人女性の復顔像の作成に成功したと発表した(3月13日)。復元された顔は、同館特別展「人体-神秘への挑戦-」6月17日まで一般公開される。
 本成果は、国立科学博物館と金沢大学・山梨大学・国立遺伝学研究所の共同研究グループによるもの。
 復元されたのは1989年に北海道・礼文島の船泊(ふなどまり)遺跡から出土した、約3800年前の40代と推定される縄文人の女性。研究チームが臼歯約0.2グラムから抽出したDNAを分析し、全ゲノムを解析した。肌や瞳の色など顔の特徴は、ゲノムに含まれる遺伝子9個から得られ、顔の表現型に関する遺伝子の解析に成功した。
 これより、
 肌の色は濃く、シミができやすい
 毛髪は細くちぢれている
 瞳の色は明るい茶色
 その情報を従来の骨の形などを利用した復元方法に加え、より正確に女性の顔を復元した。
 ほかに、全ゲノムから、
 この縄文人女性は血液型がA型である
 アルコール分解酵素を持っている ことも分かった
 チームを主導した同館の篠田謙一副館長は「ほんの数グラムというわずかな骨からでも、DNAさえあれば古代人の顔の復元が可能となった。標本を見て、現在のゲノム研究のレベルを実感してほしい」と話している。

 散歩道で、塀越しの”ベニバナトキワマンサク”の木の花を見る。冬でも落葉しない樹で、葉は赤紫色、花は紅色の細い紐状。早春の”マンサク”の花は黄色の細い紐状、この花は紅色の細い紐状、良く似ている。でも”マンサク”はマンサク科マンサク属で、”トキワマンサク”はマンサク科トキワマンサク属と属が異なる。”ベニバナトキワマンサク”は”トキワマンサク”の変種。
 ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)
 別名:赤花常盤万作(あかばなときわまんさく)
 マンサク科トキワマンサク属(ロロペタルム属)
 耐寒性常緑小高木
 原産地は日本、中国南東部、インド北東部
 マンサク科トキワマンサク属の 「トキワマンサク(常盤万作)」の変種の紅花品種
 開花時期は4月~5月
 トキワマンサクは白花、ベニバナトキワマンサクは赤花


関節リウマチの診断・治療経過の把握を可能にするバイオマーカーを発見

2018-05-12 | 医学
 筑波大学松本功准教授、住田孝之教授らの研究グループは、関節リウマチ(RA)患者における特異的な新規バイオマーカ-、シトルリン化(inter-α-trypsin inhibitor heavy chain 4;cit-ITIH4)蛋白を発見した。
 RAは免疫の異常によって起こる疾患である。RA患者では、シトルリン化蛋白に対する免疫応答が存在するといわれ、血清中の抗シトルリン化蛋白抗体(ACPA)の有無を検査することは、RA診断の大きな一助となる。
 しかしながら、ACPAはRAの活動性(病状の程度)の指標とはならず、陰性であっても罹患している場合もある。また、活動性指標となる炎症マーカーのCRP(C反応性蛋白)は、RA以外の感染症などにも反応するため、RAの診断と活動性両者の判定に有効な特異的バイオマーカーの探索が重要となっている。
 研究グループは、シトルリン化蛋白がRAの病状にどのように関与しているかを調べた。
 その結果、このシトルリン化蛋白がITIH4(cit-ITIH4)であること見出した。さらに、cit-ITIH4蛋白がRA診断、及び疾患活動性の経過を追う上でも重要なバイオマーカ―であり、有効な生物学的製剤などでの治療後の変動や、その治療薬を中止するためのバイオマーカ―になりうることが明らかとなった。
 ◆関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)
 関節リウマチは関節破壊を起こす自己免疫疾患である。免疫は、外から体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを排除する働きがある。しかし、免疫に異常が生じると、誤って自分自身の細胞や組織を攻撃することがある。これにより炎症が起こり、関節の腫れや痛みとなって現れる。
 日本では70万人~100万人前後が罹患していると言われる。発症するピーク年齢は30~50歳代で、男性よりも女性の方が多く発症する(男女比 1:4)。
 因みに、関節リウマチの症状は他のリウマチ性疾患の症状と似通っており、関節リウマチかどうかを判断することは簡単ではない。診断は問診・診察・血液検査などに基づいて専門医が行うこととなる。
 ◆関節リウマチが起こるしくみ
 喫煙や歯周病などの環境因子は、PAD酵素を介して体内でのシトルリン化蛋白の産生を促進する。
 RAの病因においては、特有のヒト白血球型抗原を持つ患者群で、このシトルリン化蛋白を樹状細胞などが取りこみ、特異的にT細胞に抗原提示し、それに基づいてB細胞がACPAを産生すると考えられている。ACPAやリウマトイド因子はシトルリン化蛋白と免疫複合体を作り、マクロファージを活性化し、炎症性サイトカイン(TNFαやIL-6)が放出される。これらが滑膜細胞の増殖を促し、また、局所でもACPA免疫複合体が関節炎症を起こすため、慢性の滑膜炎、しいては骨破壊を起こす

 天気は晴れ。畑に出かけ、植え付けの準備をする。でも、何を植えるのか、決まってない!。
 畑までの道で、空き地に”アジュガ”の花が咲いている。株から青紫色の小さな花(径1cm位)が幾重にも重なって付いた塔の様な花穂(かすい)が立ち上がり、この花穂が幾つも見える。花は特徴的な唇形で、上唇は2つに浅く裂け、下唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片が大きい。
 キランソウ属は、シソ科の属の1つで、ラテン名のアジュガ(Ajuga)で呼ばれることも多い。世界の熱帯・温帯地域に約50種が分布している。主に、”アジュガ”の名で見かけるのは、アジュガ・レプタンス(Ajuga reptans)である。これを、和名で”セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)”と呼んでいる。
 アジュガ
 別名:西洋十二単(せいようじゅうにひとえ)、西洋金瘡小草(せいようきらんそう)
 学名:Ajuga reptans
 シソ科キランソウ属
 原産地はヨーロッパ、中央アジア
 開花時期は4月~5月


子供を乗せて駐輪し、保護者がその場を離れて転倒事故

2018-05-10 | 生活
 消費者庁は、自転車の転倒する事故が多いと、注意を呼び掛けている(5月9日)。
 幼児用座席に子供を乗せた自転車の事故で搬送された人数が、東京都内だけで2016年までの6年間に1349人に上ったと発表した。子供を乗せたまま駐輪し、保護者がその場を離れて転倒する事故が多い。同庁消費者安全課によると、幼稚園や保育所に送り迎えを始める4月~7月に事故が増える傾向にある。担当者は「子供に必ずヘルメットを着用させてほしい」と話している。
 同課は、夏に増える水の事故についても注意を呼び掛けた。海上保安庁の統計によると、14歳以下で海難事故に遭った人は2008~2017年に計574人だった。

 朝は時々小雨、2時頃から曇。
 畑に行く。畑にはミニミニ花壇を作っており、幾つかの花が咲く。
 ”ヒメキンギョソウ”の花が咲いている。茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ピンク・白・黄色の唇状の花が付く。上向きの花びら(上唇弁)が縦に大きく2つに裂け、それがウサギの耳のようだ。
 名(ヒメキンギョソウ:姫金魚草)の由来は、少し小型で金魚草に似ているから。
 ヒメキンギョソウ(姫金魚草)
 別名:紫海蘭(むらさきうんらん)
    リナリア(Linaria)
     Spurred snapdragon
 学名:Linaria-bipartita
 ゴマノハグサ科ウンラン属
 一年草
 原産地:地中海沿岸地方、日本には明治時代の末期に渡来
 開花時期は3月~7月


母の日にプレゼントを贈る人は約75%、予算は5500円

2018-05-09 | 世相
 5月の第2日曜日(5月13日)は、母の日。”日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日”である。父の日もあり、”父に感謝を表す日”で、6月第3日曜日(今年は6月17日)。
 「母の日」を前に、日本生命保険が実施したアンケート調査。調査はインターネットを使って3月に実施し、約1万人が回答した。
 これによると、母親にプレゼントを贈ると回答した人は全体の約75%で、平均予算は約5500円だった
 贈る予定のプレゼントは
   花・カーネーション:36.7% 最も多い
   食事・グルメ:27.0%
   手紙・メール・絵:0.8%
 母親側が欲しいプレゼントは
   花・カーネーション:26.2%
   食事・グルメ:26.1%
   手紙・メール・絵:13.9%
  母親側が希望するプレゼントの金額は約3200円、贈る側の予算と2千円の開きがある
 因みに、母親になってほしい著名人は、1位:女優の吉永小百合さん(2年連続の1位)
  2位は八千草薫さん、3位は天海祐希さん

 朝から雨。強い雨ではなく、小雨。時々止む。
 数日前に、良い天気で青空がひろがる、郊外に出かけた。道路の交差点で信号待ちをしていたら、塀から飛び出して花が付いた枝が見えた。”ナナカマド”の花だ。花は綺麗、秋が深まると付いた実は赤くなり、葉は紅葉する・・とても綺麗
 この姿から、別名”ヤマナンテン(山南天)”と呼ばれる。”ナンテン”と比べると、”ナナカマド”が”ナンテン”より、樹高・葉・花径・実など全体的に大きい。
 名(ナナカマド)の由来には諸説ある。有力な説は「堅い木で七度竃(かまど)にくべても燃えない」との説。ナナカマドの木は極上備長炭となる事が知られている。他の説に「7日ほど炭窯(すみがま)で焼くと良質の硬炭ができる木」からの説がある・・この説が妥当かも。
 ナナカマド(七竈)
 別名:山南天(やまなんてん)
 バラ科ナナカマド属
 落葉小高木
 北海道~九州、朝鮮・樺太・南千島に分布
 開花時期は5月~7月
 枝先に複散房花序を出し、白い小さな花が沢山咲く
 花弁は5枚、花色は白
 成実期は9月~11月、球形の果実(径は数mm)
 秋には紅葉し、とても美しい


ネアンデルタール人はホモ・サピエンスより小脳が小さい

2018-05-08 | 歴史・考古
 慶應義塾大学理工学部の荻原直道教授、名古屋大学大学院情報学研究科の田邊宏樹教授を中心とする研究グループは、旧人ネアンデルタール(Neanderthal)人と新人ホモ・サピエンス(Homo sapiens)の化石頭骨の中に収まっていた脳の形態を、数理工学的手法に基づいて精密に復元する方法を開発し、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの脳形態の違いについて検討した。解析の結果、脳全体のサイズには大きな違いはないが、ネアンデルタール人の小脳は、その時代のホモ・サピエンスと比較して相対的に小さいことを世界で初めて明らかにした。研究成果は4月26日に英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
 旧人・新人の学習能力差を、学習行動を司る神経基盤の形態差に基づいて比較解剖学的に検証するためには、化石頭蓋とその脳鋳型を精密に復元する必要がある。研究では、化石頭蓋とその脳鋳型を精密に復元する手法が開発された。
 研究では、ネアンデルタール人4個体と初期現生人類4個体の化石頭蓋骨の空洞の形状と大きさをモデル化するために、仮想の鋳型を使用した。次に、現代人1200人近くのMRIスキャンデータを使用して「平均的な」人間の脳をモデル化し、この平均的な脳モデルを古代人の頭蓋骨内にぴったり収まるよう「変形」させた。これにより、脳がどのような形状だったのか、またネアンデルタール人と現生人類との間で個々の脳部位がどのように異なっていたかを推定することが可能になった。
 小脳は、基本的に、運動機能に関わる部位と考えられている。研究グループは、小脳の相対容量が、言語生成や理解、ワーキングメモリ、認知的柔軟性などの高度な認知能力・社会能力とも関係することを現代人のデータを用いて明らかにした。近い近縁関係にあり、一時期共存したネアンデルタール人とホモ・サピエンスだが、両者の間には脳形態に違いがあり、その違いが環境に適応する能力の差を生み出した結果、両者の命運を分ける要因となったと考えられる。
 ◆ネアンデルタール人
 ネアンデルタール人は約20万年前に欧州・中央アジア・中東に出現した。アフリカを出た現生人類がこれらの地域に到達したのとほぼ同時期の約3万年前に姿を消した。
 ネアンデルタール人と現生人類は短期間共存し、交配した。そのためアフリカ系以外の現代人はネアンデルタール人由来のDNAを約1.5~2.1%保有している。

 買物団地にはお庭(植栽地)があり、草花などが植えられている。今時分に咲いている花に、”シロシタン”がある。”シロシタン”は”ベニシタン”の花が白色の枝変わり品種だと言われる。両者の違いは花の色と花の開き方で、”シロシタン”は花色が白色で花は大きく開き、”ベニシタン”は花色が紅色で花は全開せず少し蕾んだ状態である。秋には”シロシタン”も”ベニシタン”も同じ小さな赤い実となる。
 バラ科コトネアステル属にも園芸植物が色々ある。その中で良く普及しているのは”ベニシタン”なので、ベニシタンをコトネアスターと呼ぶことがある。
 シロシタン(白紫壇)
   ベニシタン(紅紫壇)の枝変わり品種
 学名:Cotoneaster horizontalis
 バラ科コトネアスター属(シャリントウ属)
 常緑小低木
  関東以北では紅葉・落葉する
  枝は地上を水平に這うように伸びる
 原産地は中国西部の山岳地帯
  日本には大正時代~昭和初期に渡来
 開花時期:5月~6月
 葉脈に花を開き、秋に枝一面の小果(径5mm程)が赤く熟す
 花色は紅色(ベニシタン)、白色(シロシタン)


けがで死亡する確率は、O型の血液型が高い

2018-05-07 | 日記・エッセイ・コラム
 東京医科歯科大の高山渉特任助教(外傷外科)らが、研究結果を救急医学の専門誌に発表した(5月2日)。
 重いけがで救急搬送されたO型の患者は、それ以外の血液型の人に比べ、死亡率が2倍以上高いとの研究結果。O型は他の型に比べて血が固まりにくく、大量出血する人が多い可能性があるという。
 2013年~15年度に入院が必要となる重いけがで東京医科歯科大病院など2病院に運ばれた患者901人のデータを分析した。死亡率はO型が28%、O型以外が11%と差があることが分かった。
 けがをして血管が破れると血液中の血小板が集まって傷をふさぐが、O型の人は血小板をくっつけてのりのような働きをするタンパク質の一種が少ないことが知られている。これが原因で大量出血が増え、他の血液型と死亡率に差が出た可能性がある。これに対し、エコノミークラス症候群のように静脈内に血の塊ができる病気はO型の方が少ないことが示されている。
 O型の患者には、医療現場でより慎重に止血するなどの対応が求められる可能性がある。高山さんは「死亡が多くなる仕組みを、さらに詳しく調べる必要がある」と話している。
 ◆血液型
 日本でのABO式血液型の分布は、A型38.1%、O型30.7%、B型21.8%、AB型9.4%。

 今日の天気は曇~晴れ。夕方から雨の予想。気温は低く、昨日より10℃程度低いとか。
 サクラ(桜)の花は終わり、”シバザクラ”の花が咲いている。玄関までのアポローチの両サイドの”シバザクラ”、色々な色の花が、絨毯のようで綺麗だ。
 名(シバザクラ:芝桜)の由来通りに、芝の様な広がりの花、桜の様な花だ。
 シバザクラ(芝桜)
 別名:花詰草(はなつめくさ)
 ハナシノブ科フロックス属
 多年草
 原産は北アメリカ東部
 開花時期は4月~5月
 絨毯状に地面を覆い花が咲く
 花は桜に似ている
 花径2cm位、花色は紅・白・紫など


月の地下に大量の氷か、隕石から痕跡を見つけた

2018-05-06 | 天文
 東北大学鹿山雅裕助教や京都大学などの研究グループが、月の地下に水が無いと生成されない痕跡を地球に落下した月の隕石から見つけたと発表した(5月2日)。隕石が水が豊富な場所でできる鉱物(モガナイト:主成分は二酸化ケイ素、アルカリ性のケイ酸水溶液から沈殿反応によってできる)を含んでいた。地球以外の天体で初めての「モガナイト」である。
 研究チームは、アフリカに落ちた隕石(約1万7千年前にアフリカ北西部の砂漠に落下した隕石)をわずかな物質でも分析できる大型放射光施設「SPring-8」などで調べ、「モガナイト」という鉱物を見つけた。モガナイトの主成分は二酸化ケイ素で、水の豊富な地球ではありふれている。アルカリ性のケイ酸水溶液から沈殿反応によってできる。反応には水が無いと生成されず、月に豊富な水があったと結論づけた。
 研究チームによると、水を含む隕石が27億年前以降に月に衝突して、水をもたらしたという。その後、太陽光の熱で水が蒸発し、今回の鉱物が残った。水は全て蒸発したわけではなく、一部は太陽光が当たらない地下などで氷になったとみている。今も大量に存在しており、隕石から埋蔵量は岩石1立方メートルあたり、18.8リットル以上と試算している。
 鹿山助教は「地表下に大量の氷が眠っている可能性が示された。人類が活動するために不可欠な水資源が月に大量にあれば、今後の宇宙探査の可能性が広がる」。今後は米国のアポロ計画などで月から持ち帰った石なども分析したいと言う。
 ◆モガナイト(Moganite)
 結晶構造は異なるが、水晶(石英)と同様に二酸化ケイ素を主成分とする鉱物。
 アルカリ性の水に溶けたケイ素が高温高圧の条件下に置かれると、水が蒸発するとともにケイ素が酸素と結びついて生成される。水が豊富な地球の堆積岩に広く分布し、他の天体には存在しないと考えられていた。月では、隕石が運んできたアルカリ性の水が太陽光で熱せられて岩石と反応し、モガナイトができたとされる。

 今日の天気は晴れ。気温は、最高気温20℃以下、平年並みかな。
 垣根と藤棚が並行して作られている。この藤棚に”フジ(藤)”の花が咲いている。
 マメ科フジ属には8種程ある。日本に自生するのは、フジ(ノダフジ)とヤマフジの2種、日本固有種である。一般にフジと呼んでいるのは、ノダフジ(野田藤)を言う事が多い。両者の違いは、ノダフジ(野田藤)はつるが右巻きで花穂(50㎝前後程度)が長い、ヤマフジ(山藤)はつるが左巻きで花穂が短い(球状)。
 秋には実が付く。果実はソラマメ似の狭披針形の莢果、平たくて産毛の様に短毛が密生し、長さは15cm~20cm程。莢(さや)には薄い黒い碁石の様な豆が入っている。この豆は漢方薬、煎じて下剤に使われるようだ。
  フジ(藤)・ノダフジ(野田藤)
 マメ科フジ属
 蔓性落葉樹
 開花時期は4月~6月
 花は淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲く


月桂樹の雄花・雌花が咲いた

2018-05-05 | 園芸
 今日は5月5日、こどもの日で祝日。新聞に、2018年4月1日時点の日本の子供(0歳~14歳)の人口は1553万人、総人口比は12.3%。37年連続の減少で、前年から17万人減、とあった。この傾向は、まだまだ続きそうだ。
 今日の天気、早朝は雨、朝からは晴れ・曇・雨と忙しい天気の変化。傘を差したり、取ったり。
 近所に”ゲッケイジュ(月桂樹)”を植えている方がいらっしゃる。”ゲッケイジュ(月桂樹)”は雌雄異株で、春に雄花・雌花が咲く。雌の木には実が付く。
 日本には明治に渡来して栽培され、「雌木は少ない」と聴いている。近所に雌木があるのは、チョット嬉しい。
 枝を冠(かんむり)にした月桂冠は、古代オンピックでは名誉の象徴となっている。現代では、葉・実は月桂葉・月桂実と言い、香辛料などで用いられる。
 ゲッケイジュ(月桂樹)
 別名:ローレル(Laurel)、スイートベイ(Sweet bay)、Bay tree(ベイ・ツリー)
 学名:Laurus nobilis
 クスノキ科ゲッケイジュ属
 雌雄異株
 常緑高木(樹高:5m~10m)
 原産地は地中海沿岸
 日本には明治9年頃に入ってきた
 日露戦争(明治37年~38年)の戦勝記念に日比谷公園に植樹されたのがきっかけとされる
 開花時期は4月~5月
 黄白色で先が4裂した小花が沢山集まり花房を形成
 実(約8㎜の楕円状球形)は10月頃に黒紫色に熟す


5月3日は憲法記念日

2018-05-03 | 日記・エッセイ・コラム
 今日(5月3日)は憲法記念日。現在の日本国憲法は、1946年(昭和21年)11月3日に公布、1947年(昭和22年)5月3日に施行された。施行から71年となり、人間で言えば高齢者、健康診断や治療が欠かせない年齢だ。改憲・護憲・加憲等の論議が起きている。
 日本経済新聞社とテレビ東京が憲法記念日を前に世論調査を実施した。
 調査は日経リサーチが4月27日~29日に全国の18歳以上の男女に携帯電話も含めて乱数番号(RDD方式)による電話で実施。1009件の有効回答を得た。回答率は47.6%。
 憲法についての回答
   現状のままでよい:48%
   改正すべきだ:41% 昨年4月は賛否が拮抗していた
 支持政党別で見ると
   現状のままでよい:立憲民主党支持層の67%、特定の支持政党を持たない無党派層でも52%、自民党支持層は33%
   改正すべきだ:自民党支持層は57%、立憲民主党支持層は29%、無党派層は30%
 改憲案(自民党の党独自案)で、
   9条1項と2項を維持しつつ、自衛隊の存在を明記する案について「賛成だ」は40%
   「反対だ」は41%  と拮抗。
   同様の質問をした3月の調査では「賛成だ」が47%、「反対だ」が37%
 改憲案をいつ国会発議するのが望ましいかを聞いた
   そもそも発議する必要はない:最も高く25%
   今年秋召集の臨時国会:23%
   2020年以降:20%
   2019年:17%  自民党が目指している年内発議に否定的な声は6割を超えた。

 早朝は雨、9時頃から雨は止む。
 昨日、畑で、冬から植えてある”ダイコン”に花が咲いている。白い4弁花だ。
 日本の”ダイコン”は弥生時代に伝わったとされ、古事記(712)では”於朋泥(おほね)”として女性の腕に例えられていると言う・・そんなに太くなかったのかな。名(大根)の由来は、見た目そのままの大きな根の大根(おほね、おおね)からである。”だいこん”と呼ばれる様になったのは、品種改良や栽培技術が進んだ江戸時代からと言う。
 現在、日本各地で地ダイコン(地野菜)が栽培されており、文献(1980年)には110品種が記録され、世界最多と言う。現在の主流品種は青首大根で、作付面積の98%を占める。
 別名は”スズシロ(清白)”、日本の”ダイコン(大根)”は、根が白い品種が殆どで、これによるものである。
 ダイコン(大根)
 別名:清白(すずしろ)
 アブラナ科ダイコン属
 原産地は地中海沿岸地方とされ
 数千年前のエジプトで栽培されていたと言う
 春の七草の一つである


高い強度と骨置換性を持つ人工骨をプリンターで製作

2018-05-02 | 科学・技術
 理化学研究所光量子工学研究センター画像情報処理研究チームの大山慎太郎客員研究員、辻村有紀テクニカルスタッフⅠ、横田秀夫チームリーダー、技術基盤支援チームの山澤建二副チームリーダー、株式会社リコーの渡邉政樹スペシャリストの共同研究グループは、患者の骨の内部を含む欠損部位の形状を再現した「人工骨」を「3Dプリンター技術により製造する手法を開発した(4月14日発表)。
 共同研究グループは、BJ(Binder Jetting)方式をベースに、α-リン酸三カルシウムの粉末に対してエチドロン酸などの新しい凝固インクを用いた粉末積層装置により、人工骨の3次元造形手法を開発した。本手法は、3Dプリントしてすぐに使え、高強度で高い骨置換性を持つ3次元造形人工骨を造形することができる。作製した人工骨の生体適合性を、培養環境下での培養細胞の増殖率と動物への移植実験の組織観察により調べたところ、良好な細胞の増殖率に加えて、速やかに本来の骨組織に入れ替わることを確認した。これは、骨本来が持つリモデリング機能を阻害しない良好な人工骨であることを示している。 新しい凝固インクは数秒で十分に硬化し、相対密度が60%でありながら圧縮強度として、自家骨と同等レベルの強度25~30メガパスカル(MPa、1MPaは100万パスカル)を実現した。プロセス条件を調整することにより、細胞が好適に侵入することが可能な200μm程度の穴を空けることや、さまざまな形状での造形も実現した。
 次に、人工骨を動物に移植して安全性と骨組織との関係を調べた。ラット大腿骨顆部に外側から直径2.2mmの孔を開け、直径2mmに造形したαTCP 3D人工骨柱(新造形法:BJ柱)とαTCPセメント(既存の方法:製品名「バイオペックスR」)円柱(CE柱)を左右に埋入して、1週間後、2週間後、4週間後に摘出して病理組織標本を作製し、骨吸収や置換の進行、異物反応や有害事象を検討した。 その結果、BJ柱では海綿骨における破骨細胞と骨芽細胞の侵入が1週間でみられたのに対し、CE柱は4週間でも同じ形態を維持しており、周辺組織の進入がみられなかった。皮質骨の癒合はいずれも4週間で完成しており、異物反応などの有害事象はいずれにおいてもみられない。このことから、新たに開発した手法で製造した人工骨は、速やかに本来の骨組織に入れ替わることが分かった。
 補足
 3Dプリンター
 設計データをもとにして、特定の材料の2次元の層を自動的に1層ずつ積み重ねていくことによって、所望の立体形状を造形する装置。
 BJ(Binder Jetting)方式
 粉末材料にインクジェット装置により結合剤を塗布し、固着させ積層する原理の3Dプリンター。
 α-リン酸三カルシウム
 化学式:Ca3(PO4)2で表されるリン酸とカルシウムの塩。αは単斜晶系のリン酸カルシウムであり、六方晶系のβに比べて、可溶性と生分解性が優れている。
 骨置換性
 材料の生体骨への置換が促される性質を持つこと。材料は、骨誘導能や伝導能を持ち、骨原性細胞の遊走・分化・増殖を助ける働きを持つ。
 PBF(Powder Bed Fusion)方式
 粉末材料をレーザーや電子ビームなどの熱源を使って、選択的に溶融固化させ積層する原理の3Dプリンター。
 キレート剤、キレート反応
 キレート反応とは、他座配位子が環を形成して、中心金属と結合する化学反応のこと。キレート剤は、キレート反応を起こす多座配位子を持つ化合物。
 相対密度
 本研究においては、造形物中が粉末で完全に詰められていた場合を真密度(100%)としたときの空間占有率を意味する。
 海綿骨、破骨細胞、骨芽細胞
 海綿骨とは、緻密骨である皮質に囲まれた海綿状の骨構造のこと。骨再構築(リモデリング)が行われている。破骨細胞とは、骨再構築に関わる細胞で、骨の吸収を担当する造血幹細胞に由来する多核巨細胞のこと。骨芽細胞とは、骨再構築に関わる細胞で、骨の新生及び再生を担当する間葉系幹細胞に由来する細胞のこと。

 午前は晴れ~薄曇り、午後から雲が多くなる。夜には雨の予報。
 散歩で咲きだした”エニシダ”の花を見つけた。細かい葉が密生した枝に総状花序を作り、小さな花が沢山咲いている。花色は黄色(黄金色)、だが翼弁が赤い。”ホオベニエニシダ(頬紅金雀枝)”だ。
 和名の「金雀枝」は、黄金に輝く花が枝垂れ咲く形状が孔雀の羽にも見えるから、黄金の孔雀のような枝を持つ花、とつけた漢字。
 マメ科の植物だから、さやえんどう似た果実を付け、熟すと黒褐色となる。枝葉の形は、ほうき形。なので、西洋ではエニシダの枝で箒(ほうき)を作り、魔女の箒はこの枝での箒、と言われる。因みに、枝・葉にアルカロイドが含まれ、食べると中毒を起こす。
 ホオベニエニシダ(頬紅金雀枝)
 別名:錦金雀枝(にしきえにしだ)、赤花金雀枝(あかばなえにしだ)
 マメ科エニシダ属
   エニシダの園芸品種
 落葉~半常緑低木
 原産地は地中海沿岸
 日本には中国から江戸時代初めに渡来
 開花時期は4月~5月
 花は小さな蝶の形(2cm位)で、黄金色(黄色)で翼弁が赤い
 仲間には
  小さな黄色い花の”ヒメエニシダ”、白花の”シロバナエニシダ”がある


手術でのガーゼを患者体内に置忘れ、2017年は26件の報告

2018-05-01 | 健康・病気
 日本医療機能評価機構の集計によると、止血用などとして手術で詰められたガーゼが患者の体内に置き忘れられる事例、2017年に全国の医療機関から26件の報告があった。ガーゼの置き忘れは血管を圧迫するなどの恐れがあり、過去に死亡事故も起きている。機構の担当者は「ガーゼの適切な管理を求めていきたい」と強調した。
 医療機関でガーゼの置き忘れが発覚した時点で機構に報告され集計される。法令に基づき医療事故の報告が義務付けられている大学病院や国立病院機構の病院などは17年12月時点で276施設。機構によると、こうした医療機関から報告された16年のガーゼの置き忘れ件数は22件、15年は25件。2012年は30件を超え、以後から毎年20件を上回っている。
 ◆ガーゼオーマ(和製英語: gauzeoma)
 手術の際、術野に置き忘れたガーゼが放置されたために発生する腫瘤状変化に対して付けられた名称。
 特別な名称を用いず、「retained surgical sponge」「foreign body granuloma(異物肉芽腫)」と呼ばれることも多い。 「オーマ」は腫瘍・腫瘤などを意味する接尾語であるが、実際にはガーゼオーマは腫瘍ではない。しかしCTや超音波などの画像診断では、いかにも腫瘍のように見えることがある。
 臓器などに強固に癒着することがあり、ガーゼオーマの摘出手術は難易度が高い。

 今日は5月1日、連休の中間日。5月となると、春より初夏の感がある。
 ”ボタン”の花が咲きだした。葉の茂みの上に花を置く感じだ。私は、この花を見ると、美人を形容する例え 「立てば、シャクヤク(芍薬)、座ればボタン(牡丹)、歩く姿はユリ(百合)の花」を連想する。畑にも、”ユリ”と”シャクヤク”を植えており、まだ花が咲いていないから・・。
 ”ボタン”は平安時代に、中国から薬用として渡来した。薬効は、根皮に解熱・鎮痛・消炎・浄血があるとされる。でも、花はとても豪華で綺麗だ。「花の王」と言われる程だ。
 園芸品種が多く、花が咲く時期も色々
 春牡丹:開花は4月~5月、一般的な品種
 寒牡丹:春と秋に花をつける二季咲きの変種。
     秋咲きは、春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月~1月に開花させる
 冬牡丹:春牡丹と同じ品種を1月~2月に開花するよう、調整。
     寒牡丹と混同されることが多いが、これは放置すると春咲きとなる
 ボタン(牡丹)
 別名:名取草(なとりぐさ)、二十日草(はつかぐさ)、深見草(ふかみぐさ)
 ボタン科ボタン属
 耐寒性落葉低木(丈は0.5m~2m程)
 開花時期は4月~6月
 花径は15cm~20cm、花色は白・黄・紅・薄紅など
 花の咲き方は八重咲き・千重咲き・万重咲き
 中国の原産、平安(奈良?)時代に薬用として渡来