札幌の染織家・朝田千佳子さんの「麻のタペストリー」と、空知管内由仁町のガラス作家くまがいマナさんによるボウル、鉢などの2人展です。
天井から朝田さんの涼しげでシンプルなデザインのタペストリーが3本つるされて、店内は迷路のようです。
くまがいさんは東京出身。
京都で修業したあと、北海道に来て「工房ワタリガラス」を開いて活動しています。
左側、壁につりさげられている花器は「さやまめの . . . 本文を読む
(承前)
絵画。
一般から。
協会賞(最高賞)の加賀見恵美は2点展示。
印象としては(米澤邦子+やまだ乃理子+パウル・クレー)÷3といった感じ。
佐藤弘法「外遊び-春-」。
道新賞、新会友。
もともと筆力のある人だが、これまでは、子どものアルバムを引き伸ばしたという以上の強さがいまひとつ欠けていたのかも。今回は、全体にオレンジや緑の点をちりばめ、画面の輝きを増している。
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(承前)
版画。
一般は、依然として写実的な木版が多いものの、その枠におさまらない作品も増えてきたようだ。
先も述べたが、林由希菜のイマジネーションが爆発した道新賞受賞作「夢想」は、いつまで見ていても飽きない。
高崎勝司、高崎幸子がそろって奨励賞を受賞したのもその現れか。木版では、阿南ゆう子「夏めく」が、数多い版で精緻な画面づくりで目を引いた。佳作賞。
賞には漏れた作品では、田口春 . . . 本文を読む
ササしんさんは、札幌のイラストレーター。コンピュータグラフィクスを活用してかわいらしい絵を描きます。
大阪市立図書館第5回イラストコンテストで入賞するなど、活動の場をひろげています。
じつは、おなじ会場で2年ほど前に彼の個展を見たことがあるのですが、そのときは、たいへん失礼ながら、動物のキャラクターが立っている単調な絵が多くてあまり感心しなかった記憶があります。
でも、描き続けているとうま . . . 本文を読む
昨年、月イチという驚異的ペースで個展やライブドローイングをつづけていた石狩市の藤谷さん。
さすがにことしは、3月の「札幌美術展」でドローイングを発表したほかは、じっくりと制作に取り組んでおり、本格的な発表は半年ぶりとなった。
ひとことでいうと
「こんなの見たことない!」
というドローイングが並んでいる。
少なくても、一昨年の個展にくらべると格段の進歩である。
藤谷さんの絵を、単純なパ . . . 本文を読む
先年の道立近代美術館での個展の印象も新しい、流政之さん。
元海軍パイロットで、ご本人も、年齢を感じさせないカッコイイ方です。
ニューヨークの国際貿易センタービルの前に設置された作品が、2001年9月11日のテロでも壊れなかったことはよく知られています(ただし、その後の救援作業で撤去)。その作品の縮小バージョンが現在、同美術館の前に置かれています。
個展の前から、道内にはゆかりがあり、 . . . 本文を読む
創立こそ道展より新しいものの、道内に疎開していた画家を中心に旗揚げされただけあって、そうそうたる顔ぶれで戦後の道内美術史を飾ってきた全道展。
かつては、北岡文雄、佐藤忠良、本郷新、難波田龍起、川上澄生といった、ふつうなら県展には所属しないであろう大家たちも会員に名を連ねていた。
その後もいろいろな有力作家が登場したが、彼ら・彼女らがベテランの域にさしかかり、人生の最終章を見据えるころになった . . . 本文を読む
(承前)
以前も書いたけれど、札幌以外の地方都市でどのような展覧会がひらかれ、どんなギャラリーがあるのかを知るのは、美術館を別にすれば案外むつかしい。
釧路・根室については、北海道新聞の毎週金曜の夕刊釧路版と夕刊根室版に「四季彩」というコーナーがあり、多いときで40もの展覧会日程が載っている。でも、他の地方でこれを見るのは困難だ。
最近出た「くしろアートマップ」に、「釧路画廊」というのが . . . 本文を読む
転載します。
6/25(水) 『 サッポロ・アート・トーク vol.3 』を
『 CAI02 』 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2にて
19:30〜21:00 開催いたします。
ゲスト・アーティストには、ディディエ・クールボさんをお迎えします。
3回目にして、初の海外作家、フランス人アーティスト!
ディディエさんは世界中の国際展などで、相当活躍されている
キ . . . 本文を読む
すでに、ユリイカのブログ(川上直樹さん主宰)や、千歳市の水彩画家竹津昇さんのブログに掲載されていますが、まだギャラリーオーナーの鈴木葉子さんご本人に確認をとっていないので、正式に発表がありしだい、ふたたびエントリを書く予定です。
とりあえず7月第1週は、インド細密画の展覧会が入っているようです。
鈴木葉子さんは、札幌大谷短大の出身。
昔からじぶんのギャラリーを持つのが夢で、「メガネの水 . . . 本文を読む
道教育大で美術を学ぶ院生・学生が1カ月間にわたり3会場で繰り広げてきたグループ展「SPIRAL」も最終盤にさしかかっています。
南さんの個展を見るのは3度目ですが、今回は、会場の「9J」に12の8ミリ映写機を3段にならべ、映像を投影しつづけています。
ただし、12の枠に映像がすべて映っていることはなく、忙しそうにフィルム交換や映写機の調整しているのは、初回のiwamizawa90°での個展 . . . 本文を読む
胆振地方の若手作家は、ジャンルを超えて団結力が強いなあ。
このグループ展は2006年から室蘭で開かれています。札幌ではこれが初。
出品者は
會田千夏、澤口紗智子、森直子、諸木純、数又裕子、Debra Wapple、柳瀬美保、飯塚誠、大江将悟、小山内聡、兜森達也、坂本正太郎、世羅繁宇、David Middleton、山田健太、渡辺久太、鎌田真維、奥山三彩、国松希根太、前田育子
の各氏です。
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もともとは、寝台特急「まりも」に乗って「エッシャー展」を見に行こう-という企画だった。
ことし1月に乗った「北斗星」が、意外にも家族に好評で、もう一度寝台列車の旅がしたいという声が子どもたちから出ていたのだ。
しかし、旅行を計画した日の「まりも」の寝台は満席。
やむなく、特急スーパーおおぞら1号で行くことになり、ついでに「釧路湿原ノロッコ号」にも乗る日程にした。
釧路は4年半ぶり。 . . . 本文を読む
釧路旅行のリポートは追々書いていくので、お待ちください。
さて。
23日は快晴。
夕べ旅から戻ったばかりでいささか疲れ気味なのだが、ウダウダしているとあとの日程が詰まってしまうので、エイヤっと起きて出かける。
ただし、きょうは、移動距離ばかり長くて、わずか7カ所で終わってしまった。
南北線で麻生まで行き、バスで教育大へ。
教育大からバスで「あいの里教育大駅」にもどる。
駅に . . . 本文を読む