20240105
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2025二十五条日記新年(3)写真美術館雅楽
毎年の正月無料美術館めぐり。
恵比寿の空はまさしく「雲ひとつない」
2025年正月は、6年ぶりに写真美術館で雅楽演奏がありました。2018年お正月に聴いて以来、コロナがおさまってきても中止されていた雅楽演奏、復活はうれしいです。
TOP名物の正月雅楽は、コロナ禍により中止という理由もありましたが、雅楽演奏に参加なさっていた金子隆一さんがクモ膜下出血により2021年に73歳で旅立たれたことが大きな理由だったと思います。金子さんは、写真史研究者(兼、寺院住職)。開館準備から。写真美術館キュレーターとして関わりさまざまな展覧会やイベントを実現し、また橘雅友会の一員として活動されてきました。2024年も演奏は中止。もうこのまま雅楽演奏はないのかなあと残念に思っていたので、復活した雅楽演奏、13時と15時と2回聞きました。
鳳笙:下宮高純は、元からのメンバーです。篳篥:柏木理 龍笛:纐纈拓也の若いおふたりが新メンバー。下宮さんが新メンバーを「若くてイケメンのふたり」と紹介なさっていましたが、ほんとにイケメン。ただし、2025年の今だとルッキズム紹介はコンプラアウトよね。イケメンなことは見ればわかるから、いわずもがなでありました。
曲目は毎度おなじみの越殿楽、萬歳楽のほか、新世界から「遠き山に日は落ちて」(昔の音楽教科書の表記は越天楽だったが、正式な雅楽は殿なのかしら)
美しい音色。悠久みやびな調べに、観客の中には眠りを誘われていた人もいたのは、平和な世のありがたさ顕現か。戦争さ中の新年を迎えた地域もあるなあ。初詣にもいかない私にとって、このみやびな調べを身にまとうことが新年めでたさのキモですから、ことほぎ言祝ぎ。雅楽復活にご尽力された方々、ありがとうございました。
葫芦絲(フルス)という中国雲南省の民族楽器の紹介もありました。少数民族タイ族のことばではPii Lam dao。
音量増幅のために葫芦ひょうたんがとりつけあるリード楽器で、鳳笙と篳篥 の両方の特色を兼ねています。
13時の回では下宮さんが、15時には纐纈さんが演奏してきかせてくれました。よい音色でした。
みやびな演奏を聞いて、みなみな様の1年をことほぎましたから、さあ、今年も無料美術館めぐり、がんばろ。
<つづく>
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