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ぽかぽか春庭「2024年おひらき」

2024-12-29 00:00:01 | エッセイ、コラム
20241229
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節気日記(5)2024年おひらき

 火曜日の23時に、中国の友から「今、東京にいます。明日かあさって会えませんか。あさっての夜、京都へ向かいます」という連絡が入りました。朋友の娘さんは、日本留学イギリス留学を経て京都で働いています。途中、東京の姪ごさんの家に寄ってから京都へ行く忙しい日程の中で、老朋友を訪ねる時間をやりくりしてくれるとの連絡に、さっそく時間と場所を決めました。待ち合わせは駅前のタリーズコーヒー。それからランチへ。

 大学教員の朋友は、冬休み中。休み明けの試験問題は、日本で作成して送信すればいいので、京都の娘と1か月ほどゆっくりすごし「日本のお寺巡り」を続ける予定だそう。2018年に朋友が教員留学制度で京都で1年間学んでいる間に御朱印帳もだいぶたまったけれど、自分の教員研修留学のあと、娘さんも京都に学部留学したので、さらに御朱印帳は充実。娘さんは日本留学のあとはイギリス留学して、英語日本語中国語のトリプルリンガルになり、京都の大手会社に就職しました。

 今回の来日は、姪ごさんのひとりが日本人と結婚することになり、相手の家族との顔合わせのため。新婚のマンションも購入済みで、お相手のご家族もとてもよい方々とのこと。
 両家のために中国語日本語の通訳を頼まれて、一番難しかったのは、熨斗アワビとかさまざまな縁起物が飾られていたので、結納品の説明を中国語で説明するのが難しかった、と言います。なぜこれが婚約祝いのめでたい品になるのか。日本語教師として研鑽を積んできた大学日本語教員の朋友にも、中国と「めでたい」ものを指し示す文化差の説明には苦労したと。

 コーヒー店で一別以来のお互いの消息。朋友は、あと数年で55歳の女性教員定年になり、60歳まで延長もできるのですが、子育ても終わったので延長せず、長年会社員勤めを続けてきたご主人と共通の趣味のハイキングなど楽しみたいとのこと。
 私は仕事をやめざるを得なかったことの愚痴こぼし、日本の国民年金では暮らせない無収入高齢者のぼやき、など暗い話ばかりで、私が聞くほうだったらドン引き、という話をてんこ盛りで。朋友はうんうんと聞き上手に愚痴を聞いてくれました。

 小鉢、三種のおそば、天ぷら、くずもちのセットをごちそうしていただきました。
 

 別れ際、なんと朋友からお年玉をいただきました。中国でお祝いをあげるときに使う赤い封筒に入ったお金。お正月の食べ物を買うことにします。
 1994年の最初の中国赴任時、私の中国語家庭教師や夏休みに中国へ来た娘息子のシッターをしてくれて以来、30年のおつきあいです。直接会う機会は少ないですが、手紙の往復やメールの連絡もあり、思い出もいっぱい。私の老齢貧困生活を心配してくれるやさしい朋友と、いつまでも友情を保っていたいです。


 暗い愚痴ばかりになりそうな年末でしたが、1年のしめくくりに高校以来の友や中国で知り合った友との時間がとれて、よい年越しになりました。

 みなみな様も、よいお年を!!

<おひらき>
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