KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

8月15日の百日草

2014年08月15日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

終戦から、もう69年目、だという。
私にとっては、義弟の忌日と重なったために40年以上、この日は暗い日でしかない。

ともあれ、、長い年月戦争もなく日本という国が存在してきたというのは凄いことだ。
 私にとってのあの終戦の日は・・
4歳になったばかりだった。疎開先の母の遠縁の大農家の隠居所に暮らしていた。あの暑い日の昼間、母屋の縁側にラジオがしつらえられて、大人がその前にたくさん立っていた。
何だかつまらない・・広い庭には遊ぶところがたくさんあって、私は遊びたいのに、いつもの仲間もなぜかそばに居なかった。庭先には百日草がいっぱい咲いていて、それが私の背丈くらいはあって、その中で一人かくれんぼをしていた。でも、誰も声をかけに来てくれない・・
大人たちのただならに雰囲気と、とりどりの色の百日草の記憶だけが鮮明にある。
防空壕へ逃げ込んでいた夜が、その日からなくなったのだろう。

今、百日草は「ジニア」などと言い、丈も低くなって公園などに植えられている。
今頃この花を見ると終戦の日のことや、防空壕で聞いた、米軍機の轟音を思い出す。
昨日、公園に行ってみたら、今年は百日草が見当たらなかった。で、写真は去年のもの。子供の頃、この花は盆の花としてどの家も庭に育てていたものだ。

平成も四半世紀の終戦日  KUMI
コメント (6)
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