KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

山紫陽花の咲くころ(回想)

2021年05月29日 | お散歩写真
天気 晴

写真は、2018年の今頃、高幡不動尊で。

昨日、少し紫陽花を眺めてきた中に、散り始めた額紫陽花があった。
額紫陽花の元となった山紫陽花は、今頃から6月の初めが見ごろになる。昔は紫陽花といえば派手な毬咲きが見応えもあり好きだったが、この二十年くらい前から高幡不動尊の山紫陽花を知ってから、この花のとりこになった。とにかく、紫陽花の原種でもある山紫陽花がもう一度見に行けたら・・納得のいく写真をもっと撮れたら・・
最後に見に行ったのは2018年のこと。足掛け3年かかった亡姉の諸々の始末の、地獄のような日々がようやく終点に近づいた頃だ。紫陽花の時期は、その翌年にも夫の抗がん剤の合間に体調の良さそうな日に同行している。でも、この山紫陽花のときは一人だったので、かなり時間をかけて撮ったつもり。

さて、山紫陽花はほんとに小さい。スマホと比べるとよく解る。




こんな山の斜面の、大きな紫陽花の下に咲くので暗くてなかなか旨く撮れない。狭い遊歩道は三脚は使えない。


でも、新しいカメラには手ブレ防止機能がついていたので、まだ使い方もよく解らなかったが何とか写った。七段花。

シーボルトが標本をヨーロッパへが持ち帰った、という紫陽花の原種が、この七段花、という花で幻、と言われていた。それが戦後、六甲山で発見されて全国に広まった。品種改良された紫陽花とは葉っぱも花も全く違う。青い色が何とも美しい。六甲山には群生地があるという。

多摩の紫陽花寺・高幡不動尊には、全国から集めた原種に近い山紫陽花がたくさん咲いている。可憐な花と色は、毬咲きにさきがけてとても魅力的だ。ちょっと電車に乗れば30分もかからない所なのに・・今の私には遠い場所。

雨音の山に始まる紫陽花寺  KUMI
コメント (2)
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