天気 晴のち曇
そろそろ、散歩道だったあたりの市の史跡公園の新緑が眩しくなるころ・・と思い、今頃の写真を探してみた。今でも絶対に行けない、という距離ではないが・・
広場で撮った犬の写真が出てきた。小型の西洋犬はあまり好きではないけれど、この犬はそう小型ではなかった。連れているのは、週日なのに珍しく若い男性だった。犬を「あら、可愛い」とお世辞言ってから、
「写真撮らせていただいていいですか」と言うと、「どうぞどうぞ」と、喜んでポーズまで作ってくれた。カメラ慣れしている犬だった。
マンション暮らしでペットが飼えないこと、前に犬の写真を撮りたくてお願いしたら「困ります!」と断られたことなど、話をしたのを、思い出した。
断られたのは事実。犬も人間同様に飼い主から肖像権を主張されると面倒だから、断って撮った方がいい、と当時のカメラ好きのFB仲間から言われていた。なので好きな柴犬系を「ワンちゃんの写真、撮らせていただいていですか」と断って何回か撮っていたが・・ある日、同じこの公園で「ダメです!」とオバサンに冷たく断れた。花吹雪の中の凛々しい柴犬の写真、撮りたかったのに・・
あまりの拒絶の強さにびっくりした。望遠で撮るので犬を怖がらせることのないし、私は犬や猫にはなぜか好かれる。でも、オバサンには不審なバアサンに見られたようで。
実際には、犬には法的な肖像権はないようだ。でも、飼い主を特定出来る写真は問題になるらしい。何も飼主まで撮るつもりはないのに・・
こんな犬なら、いいでしょう。条例違反の、リード外し。
この犬には何度も会っている。散歩時間が私と同じだったのかもしれない。飼主のオジサンは、ここへ来るとリードを外してしばらく自由に走らせる。子供の居ない週日ではあっても、ちょっと怖い行動だ。余程「リードは付けないのですか」と言いたかったけれど、逆切れされて犬をけしかけられたらそれこそ怖い。
犬の写真で、何だか自由に歩けた日々が懐かしくなった。
星空を呑み込む勢ひ鯉幟 KUMI