KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

パソコン入門のきっかけ・ある訃報

2024年03月06日 | 俳句
天気 雨のち曇

未明に雪が降ったらしく、起きてカーテンを開いたら家々の屋根が真っ白。といってもたいした雪ではなく、細かい雨にだんだん消えてしまった。明け方、足指が痛くて眠れず、昨日も今日も寝不足で昼間、ソファで座ったままのうたた寝。おまけに点滴の副作用なのか寒暖差・気圧の差なのか、体調は最悪。動かねば・・と焦ってもそうもいかず。

句会のグループLineで、吟行仲間だったKさんの訃報を知った。私よりはるかに若い彼のこと、え、と驚いたが考えれば糖尿病でインスリン注射をしながらの吟行だった。経営コンサルタントか何かの自営業だったので、女性の多い週日の句会にもご一緒出来た。
実は、パソコンのことを詳しく教えてくれたのはKさん。まだパソコンを買う前に、句会の集まりで「パソコンの通信とは何ぞや」のような話をしてくれた。つまり、インターネットの使い方など。私は体調不良で早めに現役引退していたが、職場のワープロやデータの端末機などは使えた。なので、パソコンも似たようなものだろう、と思い切って買ったきっかけは、彼の話を聴いたから。これからは、メールで句会が出来る、というのも魅力だった。それまでも全国規模の郵便での投句、などというのはあったが、メールなら即刻届くので、幹事がそれを清記(投句を一覧表にする)してメールで参加者へ送る。それを選句してメールで送り返す。
何だか、当時としてはうきうきする斬新な話だった。その後、私は何とかパソコンを使えるようになり、Kさんが幹事となった月1回のメール句会、最後の100回まで参加することが出来た。
今、どこへも行けなくても何とか俳句や社会と繋がっていられるのも、Kさんのおかげかもしれない。
そして、秩父三十四観音を廻る主宰との吟行句会も、Kさんが幹事の1人となって、納経所での納経帳の記載など、取り仕切ってもらっていた。何とか満行出来たのも彼のおかげだ。当時はまだ病むほどではなかったようで、健脚で、急坂を走るように登り降りしていた姿が浮かんでくる。


ご冥福をお祈り申し上げます。
昨年から、私より若い人の訃報が相次ぎ、俳句仲間もかの世ばかりがにぎやかになっていく。何だか、私も早く皆に追いついて、自在に飛び回れる世界で吟行句会をしてみたくなった。

啓蟄を吟行の友逝きたると  KUMI
コメント (4)
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