KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

外の空気

2021年01月26日 | 俳句
天気 曇

歯科通院以来、5日ぶりに「外」を歩いた。写真は、そのお隣の駅前。長い間広場の工事をしていて、やっと最後の仕上げになってきた。曇天ながらさして寒くなく、三寒四温、という季語を思い出した。
病気以外で5日も籠って全く外を歩かない、などということは経験したことがない。整体治療以外は今月の「不要不急」はもうないので、来週の整体治療まで監禁状態が続く。大丈夫かなあ・・精神状態を保つために、どう「がんばれ」ばいいのだろう。歩行可能で要介護の人は外部の介護士付きなら施設周辺を歩くのが許されているので、自力で歩けるのだからそのくらい許して・・
信用ないから無理か。今日も、小さな買い物をしてきたから。本当は見つかったら14日間の自室拘束。まさか、とは思うけれど、何か言われないか、とドキドキもので職員にはバッグの中は見えないようにして。

昨日の夜、うっかり、高齢者施設のクラスターの話をテレビで見てしまった。コロナ患者の入院ベッドが不足なので、高齢者だからと優先入院は出来なくなっていて、そのまま施設で看ている。怖い話だが、実際、大都市とその周辺ではそうなっているという。当然、建物内の職員や入居者に感染が拡大する。入院出来るベッドがあっても、認知症の人は難しいのだ。毎日そういう人たちと一緒なのでよく解る。「コロナウィルス」などということを理解していないし、動ける人は「自室で療養」なんて絶対に無理。動けなければ全面介助。おまけにマスクなぞ装着させられない。

解るので、やはり私は我慢・我慢、しかない。
今日、外へ出た途端に、足元が怖かった。何しろ、施設内には段差というものが全くないので足元をよく見る習慣がなくなる。マスクで下がよく見えないうえ、私は緑内障の視野狭窄で元々足元をよく見ないと危ない。駅のエスカレーターもホームまでは下りだから、緊張する。
ほらね、全く外へ散歩に出ないと、転倒して大怪我・・なんていうことになるのよ・・と言ったって、高齢者施設のクラスターの惨状を思うと我慢も仕方ないか。

蕎麦屋より出汁の香の立つ四温かな KUMI
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冬の靄

2021年01月25日 | 俳句
天気 晴

写真は、失敗した訳ではなく、朝7時半ごろの靄の中から現われた富士山。
久々にカメラを出したのに・・暖かくて、靄の晴れたあとは水蒸気が多く、寒晴れの富士山、とはならなかった。山沿いは雪だった、という昨日、富士山の手前の奥多摩や丹沢もうっすらと雪が積もっていた。
お口(眼)直しに、一年前の今頃の富士山。こんな風景を部屋から撮れるとは、何とも贅沢な家に住んでいたと今更ながら思う。同じように雪の翌日で、この時はこちらにもうっすらと雪が積もった。


暖かそうで、外はお散歩日和らしい。今日は朝のうちは目まいもあまりせず、室内2000歩散歩、は出来た。
でも、そのあとは頸が重くて重くて。眠くて眠くて。
明日は整体院へ行く日なので、それを楽しみに。

この窮屈な暮らしを何とか元気でやり過ごしたいもの。でも、その救世主になるワクチンは本当にやってきてくれるのだろうか?頼りにならない政府のすることは何でも後手後手だから。
早くワクチン接種を始めないと、悪いことばかり言う人たちが増えていく気がする。ワクチンは危ない、副作用(副反応が正しいらしい)が怖い、信用出来ない、効果はない・・などなどの風評が大手を振って人々の間に拡がりそうだ。
厭なら打たない方がいい。でも、打とうと思っている人や迷っている人に広めるのはやめて欲しい。副作用は、インフルエンザワクチンにもある。私だって、打った30分くらいあとにフラフラしたことがあった。でも一過性だった。アナアナフラキシーで倒れる人も居るかもしれないが、その可能性のある人は打たなければいい。それでも倒れたら・・運が悪かった、と私なら思うだけ。
ワクチン接種が始まること、オリンピックが中止になること。
この二つが、今の東京を安心させてくれる要素かもしれない。

混沌の街覆ひたる冬の靄  KUMI
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禁止令延長・・・・・

2021年01月24日 | 俳句
天気 雨

今日のおやつのクリームパン。眠気覚ましの珈琲を飲んでいたら運ばれてきた。二日続きの雨、外出禁止、楽しみは食べることのみ。
今日も一日雨。とうとうこちらまでは雪にはならなかった。

先月のここの費用の請求書が配られる。身元引受人に金銭のことは任せている人が多いが(認知症の人は無論、元気な人でも)私は自分で管理している。他にもそういう人が何人か居る。
さて、その封筒の中に・・1ヶ月の予定の「面会・外出禁止の延期」が書かれてあった。緊急事態宣言の解除云々には関係なく、あと2週間の延長だという。誰が悪いのでもない、コロナが悪いのでは怒りのぶつけどころがない。それでも、せめて、買い物に行けていた人は施設の周りを歩くくらいは許してくれてもいいような気がする。朝晩の通勤時間以外は、この周囲を歩く人とは近い距離ですれちがうことも滅多にないのだ。健常な人まで心身ともに衰えては、施設側も困るだろう。
太ももの筋肉の衰えが、目に見えて解る。1階でのお散歩も、昨日今日は目まいがするのでやめた。何しろ室内だから狭いところをグルグル回ることになるので、2000歩は余程目まいのしない天候の安定した日でないと・・
渋々許可されている整体治療にだけは何としても行かせてもらう。それも、寄り道なしで頑張らねば。職員の「クラスターを起こしたくない」神経はよく解っているけれど。

ということで、衣料品は、あまり好きではないネットでの買い物に切り替えよう、と、いつも使うお隣駅のデパートのネット通販を再開することにした。カードの住所変更などは先日してきたので、カード支払いの会員登録欄の住所とアドレス変更だけすれば良いのだ。
と思ってバーゲン品などをパソコンで眺め(スマホの画面は疲れる)、メールアドレスの変更をして最後の「登録変更」をクリック・・出来ない。え?間違っている欄がある?
見直しても、どこも間違っていない。何度入力し直しても「訂正箇所があります」の繰り返し。諦めかけてわかった!
メールアドレスの「@」、すでに画面で入れてあるので私は入れる必要はない。それに気づかずに入力していたのだ。アドレスに@@が二つ並んでいた。
30分以上も格闘・・外は薄暗くなっていて、疲れた。もう買い物する気力がなくなった。

暁の水の甘さも寒の内  KUMI
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いちにち冬の雨

2021年01月23日 | 俳句
天気 雨 

冷たい雨が朝から降って、夜中には雪になるかも、という予報。雨でかなり濡れたので雪になってもそんなに積もるとは思えない。
さて、今日も無論、籠る一日。買い物に行けないので仏壇の花が寂しくなった。夫の亡くなったあとは切らしたことがないので、やはり気になってきて、近所に住む友人に買い物を頼んだ。花だけではなく、他のものも少し。小さなものは、通院で出たときに買ってくることも出来る・・買い物は禁止令を破っての行動なので、花のように目立つものは・・近いとはいえ雨の中、本当にありがとうございました。
小菊が少し残っていただけの仏花、おかげでとっても華やかになった。夫は花なぞどうでも良いだったけれど、仏壇は、手を合わせる人の気持でもある。
気軽に何でも頼める身内などは、皆電車で来る所に住んでいるので、この「外出自粛」の時期には来てもらうのも憚られる。

今日は、朝の室内散歩はお休みした。天気のせいか、耳鳴り目まいがセットになってきてしまい・・冬の雨が体調に良い訳はない。そんな日、午後に救急車の音がした。また・・
このところ相次いで救急車が来ている。今日は知っている人だった。一昨日は、多分あの方?という男性。その前は・・
入院しなくても、ここで最期を迎えた人も居たという。
明日は我が身、とまでは近くはないが、いずれ我が身。それにしても、いつもの病院へ運んでくれるのだろうか。今のところ、大丈夫とは思うけれど、コロナ患者が増え過ぎたら無理になるかもしれない。見知らぬ病院へは行きたくない。
などと、贅沢は言えなくなるかも。

黒々と樹々濡らしゆく冬の雨  KUMI
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寒中の蕗の薹

2021年01月22日 | 俳句
天気 晴

昨日の「通院途中」で見つけた、小さな小さな蕗の薹。比較のためリモコンと並べてみた。日当たりの良い所に蕗のたくさん生える場所があり、真冬にも蕗の小さな葉っぱが出ている。もしかしたら・・と見渡したら小さな蕗の薹が見つかった。もう少し大きかったが、外側を剥いてしまったらほんの指の先ほどになた。自分で料理する訳ではないので、刻んで食堂へ持っていき、味噌汁に入れて春の香を楽しんだ。ささやかな贅沢。
食べることしか、楽しみがありませんからねえ・・

という食事時間は少し楽しくなった。かといって美味しいかどうかは別問題で・・半月ごとにメニューが壁に貼り出される。私はそれをスマホに撮っておき、必要だと拡大して見ることにしている。ちょっとボケてしまった写真。
目の高さよりも高いところに貼ってあるので撮りずらい。


ひと様に作ってもらえるだけで感激していた時期を過ぎたものの、今でもそんなにマズイ、とは思っていない。払っている食事代に見合う内容かどうか、と訊かれたら、部屋へ運んでくれるおやつも付いているし、まあまあじゃない?と答えると思う。私は腸が弱いため一度に大量には食べられないので、量的にはちょうど良い。男性の中には足りない人も居るようだ。
ところが・・私が今度食事をご一緒している人生の大先輩たちは、そうではないらしい。
「ここへ来た人で、美味しい、と言う人は居ないわねえ」
「そうそう、だから色々と自分で足さなくてはいけないのよ」
皆さん、市販の調味料とか佃煮とかを持参されている。最近は、私も海苔入りのふりかけなど持ってくる。これは、以前も書いたように海苔が全く出てこないから。
「味が薄くてね、最初の頃は困ったわ」
そんな不満の色々を、「新人」の私に並べ立ててくれた。
はいはい、味の薄いのは、高血圧の上に心臓の悪い私には助かります。薄いとはいえ、味付けがおかしい、ということはない。妙な添加物は使っていない。私は味付けには敏感なのですぐ解る。味噌汁が薄かったり「ダシ」が効いていなかったり、具が殆どないことがあったり・・と日によって違ったり、不満はあるにはある。でも、嫌いな食べものがないので、余程ひどい味の時以外は完食している。

不満を言ったらキリがない。自分で作れるものなら、その方が美味しいに決まっている。
でも、私の基本は「作ってもらえることが何よりも有難い」なのだ。生産者も料理人も含め、私には出来ないことをして貰っている。
戦中を生き抜いたと思う先輩のお姉さまたちの愚痴に私は
「血圧が高いので、自分では作れない薄い味付け、私にはありがたいことです。作ってもらえることが何より」と答えておいた。お二人はかなりの年齢かと思われ、食事の半分以上は残している。
「残すのは、厭なのよ、でも、齢だからもうお腹があまり空かないの・・」だそうだ。食べる量が少ないのに、顔色はとってもお元気。残すのも仕方ないでしょう、車椅子の暮らしでは運動出来ないし。でも食べないのに味に文句言う? と可笑しくなった。認知力は全く衰えていない大先輩。
そして私の本音は・・たまに昼食に出るカレーライス、あの味は三歳児向きですよ~せめて小学校の給食くらいにしてくださいっ!!

ウィルスを怖るる老いの冬籠り   KUMI
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