旅行 写真で紹介 

旅のあれこれ、見たこと、感じたこと 写真で現地を紹介します。

王子神社(原田神社)

2022-03-18 16:59:47 | 神戸市灘区
2022年3月16日、お参りしました。
「鎌倉時代初期に、信州諏訪から松本忠一公が一族を連れてこの地に移り住み豪族となった。また神代の昔に、健御名方尊がこの地に軍旅を駐められたという故事により、松本一族始め村人達は御先祖(氏神様)を祀らんと、1204(元久元)年に諏訪大社の御分霊を勧請奉持し、約1万三千坪を境内地として『健御名方尊神社』を建立し、産業・農業・交通・競技等の守護神として信仰した。その後、1336(延元元)年に、紀伊熊野より若一王子紙の御分霊を勧請奉持し『王子権現』と称え、併せご奉斎し、樹木・子供等の守護神として信仰した。しかし、原田村には古来より、御社とは別に『高林神社』を祀っており、商業繁栄の祖神として信仰してきたが、明治39年に一つの御社となった。さらに、昭和21年に『王子神社』と改称された。当時は、今の王子動物園内に鎮座していたが、公園造成に伴い、近隣の王子町1丁目に遷座した。さらに、昭和31年に同所が国民体育大会の総合運動場になったため、現在の地に遷座した。」
神戸市灘区原田通3-8-43
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社標

鳥居

狛犬



拝殿

社務所

末社・天照社・愛宕社・住吉社・天満社

稲荷神社









歌碑

境内
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敏馬神社

2022-03-18 16:13:34 | 神戸市灘区
2022年3月16日、お参りしました。
由緒書より「神戸で最も古い神社の一つである当社の縁起は、奈良時代の『風土記』に記載されている。『美奴売(みぬめ)とは神の名なり。神功皇后が新羅へご出兵の節、神前松原(阪急神崎川駅近く)で神集いをなされた。その時の能勢の美奴売山(今、三草山という)の神様が参られ『吾が山の杉の木で船を造りて行かれるならば幸いあり』との御教示に従い大勝利を収められた。ご帰還の節この地で船が動かなくなり再び占い問うと『神の御心なり』と。故に美奴売の神様を此の地にお祀りし船も献上した』神功皇后摂政元年(201年)の御創建となる。平安時代の『延喜式』にも汶売(みぬめ)神社の名あり。(美奴売・美奴面・見宿女・三犬女とも書かれた)延喜式に記載された神社を『式内社』といい、格式高い神社である。元の社格は県社。社殿は飛鳥・奈良時代『敏馬の埼』と呼ばれた高台にあり、東側は『敏馬(みぬめ)の泊』という神戸最初の港。都人は敏馬神様に航海安全を祈り和歌を献上して旅立って行かれた(日本最古の和歌集「万葉集」には「敏馬」を詠んだ和歌九首あり。境内に柿本人麻呂と田辺福麻呂の歌碑あり。万葉ゆかりの神社としても有名である)奈良時代中頃、港は大輪田に移るが、白砂青松の美しい『敏馬浦』は、都人に知れわたり多数の和歌が詠まれている。しかし昭和6年頃より埋立てにより『敏馬浦』は消滅した。」
神戸市灘区岩屋中町4-1-8
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社標

鳥居

略記

灯籠



手水舎



閼伽井

絵馬



参道


白玉稲荷神社

社務所

市民の森





敏馬の泊・敏馬浦の変遷の説明書
「この高台は大和時代(6~7世紀)海に突き出だした敏馬埼という岬。東側は船泊りに適した入江『敏馬泊』と呼ばれた港。この一帯の地名は『津の国津守郷』。当時、都のあった大和の人々が九州や文化の高い朝鮮・中国(例えば遣隋唐使)へ旅立つとき、生駒山地を越え大阪から船出し、敏馬の泊で一泊。都から見える生駒山地を最後に遠望できる港。帰途の時なつかしい生駒の山々を最初に望める港。また『新羅の人が来朝したとき生田社で醸した酒を敏馬で給う」とあり、畿内へ入るためにけがれを祓う港でもあったようだ。このように大和の都人にとり特別の思いをもつ敏馬であったので、万葉集には大和以外の地で稀に見る多くの和歌が詠まれている。江戸時代、神社前は西国街道で往来激しく、また氏子地(大石・味泥・岩屋)に酒造業・その他を江戸へ運ぶ回船業が栄え、その財力を頼り与謝野蕪村やその弟子が訪れ、当地にもすぐれた俳人が生まれた。明治・大正時代は、海水浴場・ボートハウス、お茶屋、料亭、芝居小屋があり大いに賑わった。しかし、昭和の初め阪神電車のトンネル化の土で海岸は埋め立てられ消滅、さらに昭和20年に戦災、平成7年の大震災で往時の面影はすっかりなくなり神社と鎮守の森だけが昔を偲ぶ唯一のよすがである。」

手水舎

狛犬



拝殿











本殿

末社・松尾神社
「当社の氏子地は灘五郷の一つ西郷といわれ江戸時代中期より酒造業また江戸へ酒を船積みした回船業が大いに栄えたため守護神としてお祀りす。当社には回船業者が江戸時代に奉納した石灯籠六基をはじめ美術的価値の高い船絵馬十数面が現存している。」

后(きさい)の宮
「敏馬神社は神功皇后が御創建されたとの摂津風土記の記録に従いここにお祀りす。『神功皇后祠』と書かれた石碑は昭和13年神社西北の民家から発掘されたもので室町時代の作といわれている。石灯籠は1673(寛文13)年奉納の銘があり当社に現存する最古の石灯籠である。」

水神社・奥の宮

万葉集より(大和時代より奈良時代にかけての和歌を集めた日本最古の和歌集)
歌碑
「玉藻刈る 敏馬を過ぎて 夏草の 野島の埼に 舟近づきぬ」(柿本人麻呂)

「八代鉾の 神の御代より百船の はつる泊と 八島國 百船人の 定めてし 敏馬の浦は 朝風に浦波さわぎ 夕波に 玉藻は来寄る 白まなご 清き浜辺は 往き還り 見れどもあかず うべしこそ 見る人毎に語り継ぎ しのびけらしき 百世へて しのばえ行かむ 清き白浜」(田辺福麻呂)

「妹と来し 敏馬の埼を 帰るさに 独し見れば 涙ぐましも」(大友旅人)

勅撰和歌集より(平安時代より室町時代までの勅撰和歌集)
「ますかがみ 敏馬の浦は 名のみして おなじ影なる 秋の夜の月」[続後撰集](藤原為教・鎌倉時代)

「はま千鳥 かよふばかりの あとはあれど みぬめの浦に ねをのみぞなく」[新後撰集](順徳院・鎌倉時代)

「とはばやな みぬめの浦に 住むあまも 心のうちに 物や思ふと」[新後撰集](西園寺公経・鎌倉時代)

「頼めこし 里のしるべも 訪ひかねて 見ぬ目のよそに 帰る波かな」[新続古今集](藤原定家・鎌倉時代)

「よそにだに みぬめの浦の あま人や ただいたづらに 袖ぬらすらむ」[続千載集](藤原師光・平安時代)

私家集より(平安時代より室町時代までの個人の歌集)
「ますかがみ 今やみぬめの 浦ならむ くもるもひさし 五月雨の空」[草庵集](頓阿法師・南北朝時代)

「あま衣 なれにし友に めぐりあひて みぬめの浦に 玉藻をぞかる」[兼好法師集](吉田兼好・鎌倉時代)

「よそにだに 三犬女の浦に すむあまは 袖にたまらぬ 玉やひろはん」[壬二集](藤原家隆・平安時代)

江戸時代の和歌より
「夜もふかく みぬめのうらを 過ねれば 磯うつ浪の 音のみぞ聞」(片桐貞芳・大名)

「うちいでて むかふ浦はの たぐなひみ いかでみねめの 名にはたつらむ」(烏丸光胤・公卿)

「ますかがみ みねめの浦の 沖津洲に 舟人さわぐ 月や出づらむ」(香川景樹・国学者)

「浪の上を こぎ行く舟の 跡もなき 人を見ぬめの うらぞ悲しき」[加賀翁家集](加賀真淵・国学者)

江戸時代の俳諧より
「いわし曳く 網をはじめて 敏馬かな」(呉春)

近代の和歌より
「涛(なみ)ならぬ 自動車の爆音 背にして 敏馬神社の 石階をのぼる」(冨田砕花・詩人)

歌碑の看板がないその他のもの
「島傳ひ 敏馬の埼に 漕ぎみれば 大和恋しく 鶴さわに鳴く」(若宮年魚麻呂)
「稀にだに みぬめの浦の あま小舟 いかなる風に よるべきさだむ」(権大僧有果・鎌倉時代)
「うき人を みぬめの浦の あだ波は さのみかけても なに思ふらん」(大江忠成女・鎌倉時代)
「絶えてなと 敏馬の浦に うきみるの かひなき名さへ よる方もなし」(九条道家・鎌倉時代)
「十寸鏡 みぬめの浦の 名もしらず たがおもかげに かけてこふらむ」(親季朝臣・鎌倉時代)
「広澤は いかに敏馬の 月清し」(吉分大魯)
「名はみぬる 月はみるめの 浦の景」(福原鬢鏡)
「八重霞 涼し敏馬の 宮柱」(赤坂桃葉)
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阪急六甲駅周辺散策

2019-11-22 21:25:23 | 神戸市灘区
2019年11月22日、阪急六甲駅周辺を散策しました。
駅の南側に六甲八幡神社があります。
説明書より『後一条天皇の1026年(萬寿3)、この地に水原氏が八幡神を祀っていましたが、平清盛が福原遷都のときにこの旧跡に京都石清水八幡宮を勧請し、地名も八幡に改めたといわれています。「太平記」1333年(元弘3)摩耶城合戦の条に「八幡林」とあるのは当社の森のことです。戦国時代は荒廃していましたが、1795年(寛政7)本殿等を改築し、さらに領主の石河氏が奈良春日大社の旧社殿を移して社殿を造営しました。』

兵庫県神戸市灘区八幡町3-6-5
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鳥居

石清水











手水鉢

狛犬



拝殿



本殿

境内



納札所

神庫

六甲八幡神社厄神宮拝殿

厄神宮本殿(兵庫県指定重要文化財)
説明書より「安土桃山時代に建てられた、三間社流造の社殿です。本殿と拝殿が密着しているので、東側面に廻らないと殿舎は見られません。社伝によると、兵乱で荒廃した社殿を、1592年(天正の末)林播磨と村人が協力して再建したとあり、社内の銘板には、天正二年七月二五日、八幡菩薩、天照皇大神、春日大明神が列記され、合祀されていることがわかります。建物は、中世より近世への過渡期の手法を示し、平面意匠にも、それまでの通則を破った所もみられ、学問上貴重な遺構とされています。奈良の春日神社の社殿を移築するまでは、この社が八幡神社の本殿でした。」











金毘羅宮

稲荷社





春日神社
「当神社は、次のような伝承により創建されたと伝わっている。この地の先人が、その昔、伊勢神宮参拝の帰路、大和の国にさしかかった際、重い病気にかかった。薬を服用すれどその効力がないため、以前より信仰していた三笠山山麓に鎮座する春日神社に、日夜病気全快祈願を行ったところ、次第に平癒したので、春日神社よりご分霊をいただき神戸のこの地に祀ったという。」
兵庫県神戸市灘区神前町3丁目7−1
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大クス(兵庫県天然記念物)
「高さ18m、幹周10.4m、樹齢500年」



狛犬



拝殿



稲荷社





末社





六甲寺

梅仙寺
六甲八幡発祥の寺の石碑



六甲小学校発祥の石碑











本勝寺



理性院





高羽丹生神社
説明書より「創立年代は不祥なるも、この地は古くから覚美(かがみ)の郷とよばれ、鏡作りの人たちが、鍛冶に最も縁深い水神さんを祀ったと伝えられる。昔、六甲山中腹の滝の奥の山中に祀られ、「ユブネ」「カナホリ山」付近(現在の桜ケ丘の上方)とされている。同山中より桜ケ丘銅鐸が出土し、現在は国宝として神戸市立博物館に保存展示されている。当社の本社は吉野川上流の、奈良県吉野村の丹生川上神社の中社であり、他に上社、下社の三社に縁起の神社である。境内には1689(元禄2)年の鳥居、1794(寛政6)年・1831(天保2)年の石灯籠が現存する。力くらべの『力持石」がある。元村社神饌幣帛料供進神社。1907年(明治40)村内八幡社須佐男社を合祀する。」
神戸市灘区高羽町4-2-2
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鳥居





狛犬



拝殿

クスノキ(市民の木)

















万福地蔵尊




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忉利天上寺と法道仙人

2014-05-17 14:36:05 | 神戸市灘区
2014年5月16日、忉利天上寺(とうりてんじょうじ)にお参りしました。当寺は、摩耶山にある仏教寺院で、通称「天上寺」といわれ、宗派は高野山真言宗です。摩耶夫人(釈迦生母)を本尊とする日本唯一のお寺です。
 当寺は646年(大化2年)に孝徳天皇の勅願により、インドの伝説的な高僧法道仙人が開創したと伝わります。後に弘法大師が渡唐した際、梁の武帝自作の摩耶夫人尊像を持ち帰り、同寺に奉安したことから、この山を「摩耶山」と呼ぶようになったとされています。寺号は摩耶夫人が転生した忉利天に因むものです。鎌倉時代末期の摩耶山合戦(幕府軍対赤松氏)で知られる摩耶山城をこの寺とする説があります。最盛期には多くの塔頭、僧坊を抱えており、最も栄えた頃は3,000人の僧を擁する摂津地方第一の大寺だったと伝わります。宗派を越え、皇族・武将なども含め、広く信仰され、花山・正親町両天皇の勅願所でもあった。
 1976年(昭和51年)1月30日未明、賽銭泥棒による放火のため、仁王門や一部の塔頭・庫裏を除いて全焼しました。現在は北方約1kmにある摩耶別山(天上寺創生の地とされる)に場所を移して 再建されました。
駐車場は近くにあります。1回500円です。
神戸市灘区摩耶山町2-12
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孝徳天皇勅願寺碑



山門

手水舎

天竺堂
インドより送られた総大理石の摩耶夫人像をお祀りしています。

参道

若ガエル様

花山・正親町両天皇の勅願所碑

気をつけてカエル様

摩耶夫人堂
全国で唯一のお釈迦さまのご生母の摩耶夫人さまをお祀りしています。

鐘楼
華曼荼羅の鐘がつるされています。







本堂
十一面観音様を祀っています。














境内にて
釈帝大権現

延命地蔵菩薩





開山法道仙人像

一願地蔵尊
地蔵尊にお祈りし、おもち帰りください。願がかなった小さな地蔵尊が堂の周りに納められています。







地蔵さま





















おめでた蛙さま
「われこそは 摩耶のおめでた蛙なるぞ なでてみな 家内しあわせ 子ら孫らすこやか 万万歳なるぞ!」

慈護院殿寶篋印塔

軍艦摩耶之碑



五十嵐播水句碑

小路紫峡句碑

山田弘子句碑
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